コミスジ Neptis sappho intermedia 

 そうじゃないかなぁと、うすうす感じていた
のですが、やっぱりそうでした。地球温暖化
の影響で平均気温が少しずつ上がっている
ことは周知の事実ですが、それに伴って蝶
の発生の時期も少しずつ早まっているよう
です。私が子供の頃、コミスジと言えば5月
に入ってからの蝶だったのですが、最近で
は4月のうちに姿を見せ、初見日がウスバ
シロチョウより早いことがあるほどです。
 個体数は決して少なくはなく、採集も撮影
もそれほど困難ではありません。ただ接写
するとなるとこちらの動きに敏感に反応し、
あと1cmでシャッターが切れる所まで近付
いては逃げられ、何回か鬼ごっこを繰り返
し、ようやくおさまってくれるのでした。しかし
多化性なので、9月下旬まで新鮮な個体が
見られ、あまり焦って撮ることはありません。
 コミスジに限らず毎年何匹か標本を作っ
ても、ある程度の年月は保存できるものの、
時と共に朽ちてしまい、翅だけが残ってしま
うのは、もったいないことでした。最近私は
ホームセンターで透明なアクリル板(2mm
厚)の大きめのサイズを買ってきて、専用の
カッター(Pカッター)を使い5cm角や10cm
角など、必要に応じて細かく切り、翅だけ拾
って2枚の板ではさみ、四辺を紙テープで止
めて、板張り標本にして保管するよう心掛
けています。  

表 第1化は白帯が太い。5月23日町内

前種へ
目次へ
次種へ

求愛。       6月15日 町内 

この白線は1ヶ所途切れる。

ヘビの死骸からエキスを吸う。      5月28日 町内

交尾。   8月26日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:4月29日〜(2004年記録)
・終見日:〜10月16日(2006年記録)
・化  性:年2〜3化
・開  長:■■■■□□□□□□
 

・食  草:マメ科フジ、ニセアカシア、ハギ類など、
      ニレ科エノキ、ケヤキなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

第2化は白帯が細い。 8月15日 町内