コムラサキ Apatura metis substituta 

 この蝶も♂の翅表が見る角度によって紫色
に光り、友達に標本を見せ、得意気に説明し
ていた思い出があります。軽井沢では広く各
地に分布し、7月上旬〜9月上旬までが活動
期間になっています。
 花に来ることはなく、樹液や動物のふん等
に集まり、♂は個体数も多いため、撮影はそ
れほど困難ではありません。登山道にあった
動物のふんに、数匹群れているのを見掛け、
これぞ名場面とばかりに近付くのですが、私
の気配を感じてか、接写できた時には、わず
かしか残っていなかったこともあり、これなら
離れた所からでも、1枚撮っておけば良かっ
たと、悔やむことにも慣れました。
 一方♀は目撃頻度が少なく、撮影はままな
りません。低位置に飛来することも少なく、♀
だと思って近付いたら、光らない角度から見
た♂だったりして、なかなかお目に掛かれま
せん。
 個体変異の例として、翅表中央の褐色帯が
白化する産地もあるそうですが、軽井沢産で
はそのような前例はありません。右下の個体
のように、外縁の褐色帯よりも中央の帯の方
がやや淡くなる傾向が稀に出る程度。掲載し
た個体は♂。紫の鱗粉もひときわ黒化し、現
場の個体群の中では違和感がありました。ち
なみに♀はもともと紫の鱗粉を持っていない
ので、活動期末の♂と間違えないように…。
 川沿いに多いヤナギの群落では、8月半ば
をピークに、産卵シーンも見られます。

♀ 表          8月28日 町内

中央の帯が少し淡い♂。8月13日町内

♂ 表              7月29日 町内

♀ 裏         7月29日 町内

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獣糞に群れる♂。              7月24日 町内

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:7月2日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月10日(2006年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■■■■■■□□□
・食  草:ヤナギ科多種
・越冬態:幼虫
・難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆