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軽井沢一万葉

 32.渓谷の滝を探る

※群馬県長野原町の熊川流域に現れる滝々。地図によっ
てその位置や名称に違いがあり、現場で確認すると余計
に困惑。概して「千ヶ滝」と記された地図が多い中、近くに
「不動滝」と言う滝が併記されていたり、それぞれの合流
点が食い違っていたりと、大変惑わされました。想定して
いなかった第3の滝まで見つかり、謎は深まるばかり。そ
の後の調べで正式名が判明。ここでは漢字表記や読み
方と併せてご紹介します。本項25.「道なき道を行けば…」
参照。

↑仙峨滝(せんがたき)。 2013(平成25).12.22.
正しくはこう表記するようです。初めてこの流域に
立ち入った時は、これほど大きな滝にも関わらず、
存在に全く気付きませんでした。滝1を至近距離か
ら撮るべく、アイゼンやロープを使って出直した日、
無事解決を見て次なる滝3をどう狙うか?思案して
いた崖の直下に巨大な瀑布、滝2が。そそり立った
岩に遮られ、私の視点からは全容がつかめませ
ん。どうやって撮ろうか?下までの進入経路はあ
るのか?新たなミッションは過去にない恐怖心と
対峙することに。それでも滝は着流面で構えてこ
そ納得の一枚が。

↑不動の滝。 2013(平成25).12.16.
滝1。当初これが「千ヶ滝」か「不動滝」のどちらかだと思い、場所
だけ確認して後日アイゼンとロープで淵から撮影。普通の長靴や
トレッキングシューズでは危なくて降りられません。上からのアン
グルだとストレートに見えましたが、途中で折れて「く」の字型に。
伝う岩盤も繊細な造形で、被写体として魅力的。正式には「…の」
が入る「不動の滝」。なかなか大きな滝だと感じたのですが、渓谷
全景を見ると更に下にひかえる仙峨滝が圧倒的存在感で隠れて
いました。

↑無名(むみょう)の滝。 2013(平成25).12.16.
滝1を撮り、滝2の肩部に立った時、滝3を見下ろせるポジション
にいると知りました。突出した岩盤のヘリ。丸い角の岩は普通に
立つのも三脚を立てるのも危険。滑落しないギリギリからズーム。
この水は熊川に注ぎ込む支流の一つ、赤宿沢からの流れ。読み
方は「むめい」でも可。当初はわからないことだらけの流域でした
が、日をあらためて出直し、着流点まで降りてリテイク。
 

↑滝の位置関係。 2013(平成25).12.17.
観光用の名勝ではないため、看板も通
路もありません。興味本位で近付くこと
はお薦めできません。初めは車で林道
の探索。後日、川を渡りながら沢下り。
滝1「不動の滝」の肩部に立ちました。そ
こは急峻な斜面。炭焼き窯が脇にあり、
そのまま高度を下げず横方向へ進みま
した。すると対岸に滝3「無名(むみょう)
の滝」の流れを確認。向き合う断崖上に
不動明王の社(やしろ)が建ち、この辺り
は古くから人々の暮らしに根付いていた
と感じます。いずれも林に隠れ、足元の
傾斜がきつくて危険。滝2は流域最大級
の「仙峨滝(せんがたき)」。