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軽井沢一万葉

 36.町内連山の四季(定点観測)

↑春。 2011(平成23).5.25.
ここは人々の生活道路ではないけれど、某別荘地を通る基幹通路。決して見晴らしを楽しむ
位置ではないのですが、数年前にこの一角だけ樹木が伐採され、展望が効くようになりまし
た。きっと土地所有者が売買のため、家を建てやすくするよう処理したのでしょう。すると今
まで林に隠されていた山々が、見事に姿を現しました。軽井沢という土地柄、買い手が付け
ばそこまで。この風景は個人宅のバルコニーからしか望めなくなります。春には淡い緑色が
山麓に広がり、遅くまで冠雪する浅間山と好対照になります。制作中(撮影中)は本当に組
み写真が完成するのかとても不安でした。立ち止まって眺めている通行人も多かったなぁ。

←夏。 2011(平成23).6.22.
自分なりに決めた条件を満たす、絶好のチャン
ス!上空まで一切の雲がない、晴れ渡った空
の下で四季をとらえること。新緑の季節を過ぎ、
だいぶ木々の葉が濃くなっています。この日は
夏至。 早くしないと誰かが家を建ててしまう…。
そんな危機感から現場へ向かう時は常に緊迫。

↑秋。 2011(平成23).11.4.
手前の広葉樹が落葉しても、奥のカラマツを基準にして。晴天率の高い秋は、紅葉との兼ね
合いで思案。通常の定点観測では、数年またぎで各季節のベストショットを組みますが、ここ
は誰かに買われたらゲームセット。結果1年で仕上げることに。左手前のコブは離山。奥に連
なる剣ヶ峰と前掛山(浅間山)、右端の小さな山が小浅間山。どうにか定点でそろいました。

↑冬。 2011(平成23).2.16.
全てはここからスタート。後のことを考えて条件決め。雲なし
噴煙なし。冬は離山の地肌にも雪があること。単純に年4回
通うだけでは真似されない作品を作りたかった。