クジャクチョウ Inachis io geisha 

 軽井沢に生息しているタテハチョウ亜科の
中で、これより紹介する9種類は成虫で越冬
します。(ただしヒメアカタテハには疑問が。)
 このクジャクチョウは3月中旬に飛び始め、
6月頃一時姿を見ない時期があり、夏に発生
した新しい世代は11月まで活動するので、
 「クジャクに始まり、クジャクに終わる。」
 と言っても過言ではないほど、早くから遅く
まで見られます。近年では温暖化の影響か、
2月でも飛び出すことがあり、氷に飛来して
水分を吸う個体も見掛けます。
 小学校の裏庭で初めて採集した時は、その
大きな目玉模様にインパクトがあり、相当な
珍種だと思ったのですが、実際は個体数が
多く、写真に撮った時もあまり充実感はあり
ませんでした。
 ただしある時、配偶行動を撮影できた時は、
ちょっと嬉しかった気がします。クジャクチョウ
の翅の模様には雌雄の違いがなく、こんな
場面でない限り区別できないからです。求
愛する♂は、♀の側面から触角を使って交
尾の意思を表示しますが、その気のない♀
は翅を閉じたまま、ひたすら無視するだけの
ようです。
 また、裏面を撮影する時は注意しないと、
黒一色になってしまい、あの微妙な縞模様
は再現できません。

表                  9月3日 町内

求愛、越冬後。翅を開いているのが♂。
交尾には至らなかった。 4月29日 町内

雪が凍ってできた氷に飛来。冬でも気温が高けれ
ば吸水に訪れる。氷と蝶のコンビ。 2月15日 町内  

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 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:越冬後2月15日〜(2006年記録)
      新成虫6月22日〜(2004年記録)
・終見日:〜11月18日(2011年記録)
・化  性:年2化

・開  長:■■■■■■□□□□
・食  草:クワ科カラハナソウ、
      イラクサ科ホソバイラクサなど
・越冬態:成虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 

獣糞に群れた♂の集団。      8月29日 町内