クロヒカゲ Lethe diana 

 決して数が少ないわけではないし、撮影した
写真もそこそこの枚数があるのですが、どうい
うわけか相性の合わない蝶がいるもので、クロ
ヒカゲはその一例でした。シャッターチャンスに
不自由してはいないものの、なぜか納得のい
かない写真が多かったのです。
 町外の林道わきで多産地を見つけた時には、
翅を開いて止まる姿を初めて見、どうしても表
から撮りたくて、近付いては逃げられてを繰り
返し、1時間以上ねばってようやく接写したこと
を思い出します。
 昨今、野山の放置と共に食草たるササ類が
伸び放題となり、個体数が増しています。ピー
ク時の午後、特に夕方近くになると、特定の空
間に集中し、極めて俊敏でスピード感あふれる
追尾飛翔が見られます。条件の良い枝先で開
翅してアラート。侵入する他個体があるとスク
ランブルします!ゼフィルスのように攻撃的で
気性の荒い一面を見せつけられます。限られ
た空域に集団で乱舞するのです。
 軽井沢のような寒冷地では年2化程度と思
われ、5月下旬から姿を現します。時として道
端の獣糞に群れ、思わず何回もシャッターを
切ることがあります。あまりにも夢中になって
吸い付いているので、こんな時は人の気配に
気付かないのでしょう。
 ササやぶでの産卵シーンも時々目にします。

♀ 表        6月18日 町内
 (翅形に丸みがある。)

♂ 表            6月18日 町内

♂ 裏           8月22日 町内
(ガングロに紫のアイラインといった趣。) 

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獣糞に群れる♂。     8月30日 町内

産卵       9月7日 町内

性標(毛の束)。

 データ

・分  類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:5月28日〜(2002年記録)
・終見日:〜10月22日(2009年記録)
・化  性:年2〜3化

・開  長:■■■■□□□□□□
・食  草:タケ、ササ類多種
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆