続 ミドリシジミ

 ミドリシジミ類の♀には遺伝的多型といって、
同種でありながら複数パターンの模様がある
ことが知られています。黒褐色の地色に赤い
紋が現れるA型、青い紋を現すB型、赤と青
両方の紋を持つAB型、そしてどちらの紋も
現さないO型と、基本的に4系統あります。
 本種はこの4型を全て現し、それらを撮影
することは、夢のまた夢と思っていました。し
かし多産するスポットを見つけ出せば、何と
簡単に撮れるのでしょう?他のミドリ系ゼフィ
ルスとは明らかに♀の密度が異なり、極めて
狭いエリアに集中して生息します。ハンノキへ
の執着心がとても強く、自生地を離れません。
 軽井沢では8月後半がピークで、時間帯は
夕方。樹高1m程度の幼木を好んで産卵しま
す。♀は低位置によく舞い、夕陽を浴びなが
らの開翅も定番。4系統ある翅表のパターン
は、O型、B型の出現率が高く、AB型、A型
がやや低いと感じられます。掲載した写真は
同一箇所での撮影。次々飛んで来る♀を見
つけては、開翅を待ち、わくわくしながら型を
確認しました。
 休耕地などの湿地に接するハンノキ林には
多い本種ですが、山奥の樹林帯にも稀に生
息します。その場合でも♀がほとんどで、♂
と出会うにはどうすれば良いか、思案します。

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O型。 Favonius風な淡い白斑。 8月28日 町内
 

O型。赤青どちらの紋も現さない。 8月8日 町内

B型か?弱いながら青色鱗を現す。8月8日 町内

AB型。赤青どちらの紋も現す。  8月23日 町内

B型。基部に青い紋を有する。  8月27日 町内

A型。中室端に燈色斑が現れる。 8月27日 町内