ミスジチョウ Neptis philyra 

 蝶の種名は多くの場合、翅の色や形、模様
や大きさ等、見た目から命名されていて、近
似種の多いものでも中心的な種類の特徴を
知ってしまえば、イモづる式に他の仲間を覚
えることが可能です。ミスジチョウはその名の
通り、3本の筋が特徴になっています。
 私がこの蝶と初めて出会ったのも昆虫クラ
ブに入って最初の年でした。6月、梅雨の晴れ
間が広がった土曜日の午後、半日授業を終
えて帰宅すると、裏庭に置いてあった自転車
のハンドルに、静かに軽やかに舞い降りて、
翅を休めているのを見つけ、そっと素手でお
さえつけて採集したのを憶えています。後日、
昆虫クラブで標本を見せると、
 「これは珍しい蝶を捕まえたな…。」
 と、ちやほやされて、いい気分に浸ったもの
でした。実際には6月〜7月にかけてあちこち
で見られ、あまり珍しくもない蝶だと知ったの
は、翌年あたりだったでしょうか。
 撮影は早い時間に済ませるに越したことは
ありません。午前中なら低木の周辺を舞って
いますが、お昼近くになると梢付近へと移動
するからです。ところがこの蝶、低い位置に
いる時は地面からの吸水シーンがほとんど
で、こちらの意図する緑の中でのシャッター
には応えてくれません。しかもこの仲間は翅
を開いて止まることが多く、裏面を撮るには
コツと運が必要です。

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白斑は一列。

♀ 裏                   7月12日 町内

中央の白線は、途切れ
たり変形したりしない。

表                    6月29日 町内 

 データ

・分  類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月10日〜(2015年記録)
・終見日:〜8月10日(2006年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■■■■■□□□□
 

・食  草:カエデ科イロハカエデ、タカオカエデ、
      メグスリノキなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆

獣糞にイチモンジチョウと。    7月6日 町内