ミヤマチャバネセセリ Pelopidas jansonis 

 あまり意中にはなく、軽井沢では見られな
い蝶だと思い込んでいました。いつかどこか
で偶然撮ることもあるだろうと、気楽に考え
ていたのです。
 ところが町内で、やけにセセリチョウ科が
多い草はらを見つけます。
 「あれ、ミヤマチャバネセセリかな?」
 なんて蝶を目にするのですが、色落ちして
いてよくはわかりません。
 翌年再び足を運ぶとやっぱりいました。今
度はハッキリわかりました。無事撮影が済み、
あらためて思い直すと、確かにこの場所には
セセリチョウ科が多いのです。それぞれ他の
場所でも撮影してはあるのですが、一ヶ所で
こんなに見られるなんてそこしかありません。
自分だけの秘密にしておきたいのですが、ゴ
ミの不法投棄をして行く人が増えて困ってい
ます。私の車に積める物は、処分場へと運び
ましたが、ふとどき者は後を断ちません。
 そんな折、次なる問題が。近くの川で泥の
すくい出し作業が行なわれ、大型重機が半
年もの間出入し、この蝶の生息地がすっか
り踏みつぶされてしまったのです。その場所
を観察し始めて約5年、毎年安定して発生し
ていたミヤマチャバネセセリは、工事終了後
1匹たりとも姿を見せなくなりました。
 再び同じ場所でこの蝶に会えたのは2年後。
彼らは指定席に戻ってきてくれました。姿が
見えなかった1年間、どこで生き延びていた
のでしょう?幸いなことにその後は途絶える
こともなく、交尾や産卵も観察できています。

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裏                 8月5日 町内

基部に目立つ点。

この紋だけ
大きい。

後翅の白斑はハの字に並ぶ。

産卵。     6月5日 町内 

 データ

・分  類:セセリチョウ科セセリチョウ亜科
・初見日:5月7日〜(2005年記録)
・終見日:〜8月26日(1998年記録)
・化  性:年2化
・開  長:■■□□□□□□□□

・食  草:イネ科ススキ、オオアブラススキなど
・越冬態:蛹
・難易度:★★★★★★★★★☆
・R D B:長野県/絶滅危惧TB類
表                      5月15日 町内

交尾 左が♂。        5月18日 町内