ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii 

 町内で見られるアゲハチョウ科で最もポピ
ュラーなのが、このミヤマカラスアゲハでしょ
う。捕まえては標本にしていた子供の頃、ま
だ小さかった私の手には、デカくて綺麗なこ
の蝶が、どれほど雄々しかったことでしょう。
考えてみれば大人になってからでは、手が
大きくなり過ぎ、小さなシジミチョウ科やセセ
リチョウ科の標本は、作りにくくなっているか
も知れません。
 小学生時代、昆虫クラブの友達とある日、
山道で水が湧き出している所を見つけまし
た。そこへカラスアゲハ等が吸水に集まっ
て来ることを知り、「カラ吸場」と呼んで親し
んでいたのですが、いつの間にか蝶が集ま
らなくなっていました。
 仕事のあい間を見ながら、写真を撮るよう
になって数年目、町内の林道わきで新たな
「カラ吸場」を見つけます。運良くカラスアゲ
ハとミヤマカラスアゲハが2匹並んで止まっ
ています。撮影したいのですが、近付くと飛
んでしまい、再び舞い降りるまでじっと目で
追いながら、それぞれ単体で何枚かおさえ
つつ、待つこと2時間。1つの画面に複数の
蝶をおさめた写真は、それ以前にも撮って
いたものの、醍醐味はこの時初めて知りま
した。(次のページに続きます。)

夏型 ♀ 裏   8月21日 町内
白帯の一部が極端に太い個体。

夏型 ♂ 裏 8月9日 町内

夏型 ♂ 裏    9月11日 町内

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前翅の白帯は
細く、境い目も
不明瞭。

後翅の白帯を完全に消失した個体。

部分的に
白帯を現
す個体。

 データ

・分  類:アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科
・初見日:春型4月14日〜(2016年記録)
      夏型6月20日〜(2016年記録)
・終見日:〜春型7月11日(2006年記録)
      〜夏型10月10日(2014年記録)
・化  性:年2〜3化

・開  長:春型■■■■■■■□□□
      夏型■■■■■■■■■□
・食  草:ミカン科ヒロハノキハダ、カラスザンショウなど
・越冬態:蛹
・難易度:春型★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
      夏型★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 

性標(毛
の束)。

外縁に
青い帯。

夏型 ♂ 表            8月20日 町内

外縁には燈色斑。

夏型 ♀ 表                  7月23日 町内