ミヤマモンキチョウ Colias palaeno 

 「今度はこっちの山へも登ってみるか…。」
 町内での撮影範囲を次々広げるさ中、軽い
気持ちで登った山で、キチョウともモンキチョウ
とも違う、黄色地に黒いヘリの蝶を目撃。
 「これってミヤマモンキチョウじゃん!」
 でも高山蝶として県が天然記念物に指定す
るほどの蝶が、この程度の山に居るわけがあ
りません。
 「強風に押されて1匹舞って来たんだな。」
 と納得し、その時は下山しました。
 翌年もう一度出掛けてみると、やっぱり居ま
した。しかし撮影はできずに撤収。また次の年
に行けば、また居るのです。飛び方が活発で、
全くカメラにはおさまってくれません。
 「またダメかぁ!こんな汗だくになって、毎回
何時間も掛けて登って来てんのに…。」
 野球で言えば、空振り三振。バッター交代を
余儀なくされます。一体何打席目になるので
しょう。初めてかすったのが、産卵シーンでし
た。そもそも多産箇所として知られているのは、
火山活動によって立入禁止とされている浅間
山の斜面。何度足を運ぼうと、看板の前で足
止めを食らうのです。
 そんな私も近年になり、高山蝶の違法採集
監視員や、自然保護レンジャー等の一環で、
現場に入れるようになりました。ここ数年本種
の垂直分布の下限が、高標高域へと後退す
る傾向にあるようです。シカの進入により、樹
林内にフンの匂いが漂い、母蝶が産卵を敬遠
するようになったのかも知れません。

産卵 クロマメノキに…。      7月10日 町内 

♀ 前種と違って♀は白色型のみ。  7月22日 町内   

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♂ 翅が黄色いのは♂だけ。      7月13日 町内 

 データ

・分  類:シロチョウ科モンキチョウ亜科
・初見日:6月30日〜(1997年記録)
・終見日:〜8月9日(2007年記録)
・化  性:年1化
・開  長:■■■■■□□□□□

・食  草:ツツジ科クロマメノキ
・越冬態:幼虫
・難易度:★★★★★★★★☆☆
・R D B:環境省/準絶滅危惧
      長野県/準絶滅危惧
・備  考:長野県天然記念物
 

求愛。左(黄色)が♂、右(白)が♀。7月9日町内

ヘリは太く黒ベタになり、中に紋はない。