ミヤマセセリ Erynnis montanus 

 春を告げる代表種として、4月中旬から飛び
始め、セセリチョウ科としては最も発生が早い
蝶です。数は多いながら模様は地味で、目立
つ存在ではないようです。
 緑の芽吹きにもまだ早い、山地の遊歩道な
どで見られ、水平に翅を広げて、ペタリと地面
に貼り付くように止まります。個体数は非常に
多く、翅表はすぐに撮れます。さてどうすれば
裏面が撮れるのか?観察を続けていると、キ
ブシなどの花から夢中になって蜜を吸ってい
る時に、だんだん翅を立ててくることがわか
りました。多少の辛抱は必要でしたが、撮影
できました。あるいは交尾中を狙う手もありま
すが、確率的に難しい場面ではあります。
 6月下旬まで活動していますが、5月上旬ま
でに撮っておかないと、状態の良い個体は残
せません。時に産卵樹コナラで、分岐する枝
の新芽に♀が口を伸ばしていることがありま
す。求愛シーンもしばしば観察されます。
 ♂では獣糞、あるいは半乾きになったカエ
ルの卵、そして湿地に転がったサワガニの
死骸などから吸汁している場面も見られます。

前種へ
目次へ
次種へ

♂ 表  倒木上の獣糞に2匹。 5月21日 町内

求愛 ♀の前に♂。 5月23日町内

交尾 上が♀。           5月9日 町内

♀ 表             5月3日 町内 

♀には白い帯。

産卵。       5月25日 町内

・分  類:セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科
・初見日:4月6日〜(2007年記録)
・終見日:〜6月29日(2012年記録)
・化  性:年1化

 データ

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、クヌギなど
・越冬態:幼虫
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 

カエルの卵で吸汁。 5月14日 町内