ミヤマシジミ Lycaeides argyrognomon praeterinsularis 

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 小学生の頃、よく遊んだ児童館の庭で採集
した記憶があり、確実に町内に生息している
はずの蝶でした。長らく意識することもなかっ
たので、写真の撮影へと転向するまで、衰亡
には気付かなかった蝶でした。
 さてどこで撮影できるのか?足を棒にしな
がら年月は流れます。
 「もはや絶滅か?手遅れだったのか?」
 あきらめの色が濃くなる中、食草のコマツ
ナギだけは発見。しかし食痕はありません。
調べを進めると、コマツナギの自生地が何ヶ
所かあることがわかりました。
 そんなある日、ある所でボロボロに痛んだ
ブルー系の蝶と遭遇。
 「ミヤマシジミ?ボロくて判定できん!」
 そこから最も近いコマツナギの自生地へ移
動。1匹こぼれたと信じ、かつてないほど詳細
に散策。
 「あ、ミヤマシジミいた!」
 27、8年ぶりの再会は実にあっさりしたもの
でした。今まで何度も調べてきた場所から、
ほんの少し足を伸ばしてさえいれば、もっと
早く出会えていたことでしょう。ひとたび発生
地がわかってしまえばこっちのもの。そこで
は産卵シーンも確認できました。高温期の♀
は食草の先端に産卵するのですが、低温期
には地面すれすれの茎に産むこともわかり
ました。
 幼虫にはアリがたかっていることがあるの
ですが、捕食されることはないようです。
 後年この生息地の地主さん宅を訪ね、枝
打ちで出た樹木の残骸を食草上から撤去。
日照を確保する作業をさせて頂きました。

♂ 裏  6月17日 町内 

産卵       6月19日 町内
産卵中なのに♂が求愛する。
低温期だと食草の根元へ産む。

♂ 表      7月28日 町内

黒斑点の中に青色鱗がある。
(アサマ、ヒメ…よりも明瞭。)

交尾 下が♀。  9月10日 町内

♀ 裏  6月20日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
・初見日:5月31日〜(2004年記録)
・終見日:〜10月24日(2003年記録)
・化  性:年4〜5化
・開  長:■□□□□□□□□□

・食  草:マメ科コマツナギ
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★☆☆☆
・R D B:環境省/絶滅危惧TB類
      長野県/絶滅危惧U類
 

第1、第2室の紋は小さい。
(アサマシジミでは大きい。)

♀ 表      8月12日 町内
幼虫。      7月10日 町内
アリにボディガードされている?
ヘリは細い。
小斑点が並ぶ。