ミズイロオナガシジミ Antigius attilia attilia 

 

 初めて本種と出会ったのは高校時代だった
でしょうか。町内の山地で頭上を一匹のシジ
ミチョウが通過し、ジャンプ一発!捕虫網を振
れば、そこに入っていたのがミズイロオナガシ
ジミだったのです。私がこの蝶を捕えたのはそ
の個体のみ。その後20年近く、見ることさえで
きなかったものです。
 それが20世紀最後の年に、とうとう撮影で
きたとは、思いがけずに訪れた幸運でした。
そこはかつてのような山地ではなく、幹線道
路のすぐわきの道。あらためて観察場所の
細分化が重要だと実感しました。
 そのことを肝に銘じ、迎えた21世紀。かつて
ない程こま目に人通りの少ない道へと入り込
み、いとも簡単にミズイロオナガシジミが撮影
できる場所を見つけてしまいました。しかも裏
面の黒帯に変異のある個体まで、しばしば発
生しているようです。まさか自分がそれを撮る
なんて、夢にも思っていなかったことです。そ
れまでは図鑑や写真集を見て、
 「この人はきっと多産地で撮ってるんだ…。」
 「俺とは条件が違うんだ…。」
 「いいよなぁ。知ってる人は…。」
 などと自分のデータ不足をグチってばかりい
たのです。しかし今では町内各所でこの蝶の
撮影ポイントを突き止め、ある程度の比較写
真がそろってきました。異常型もコンスタント
に現れる箇所があり、ほぼ毎年撮影できて
います。ちなみに本種には羽化の集中日が
あるようで、タイミングも重要です。

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異常型。'07年に撮影。    7月8日 町内

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裏 若干の異常がある個体。  7月8日 町内

こちら'03年の異常型。 7月6日 町内

表  めったに開翅しない。  7月8日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:7月3日〜(2009年記録)
・終見日:〜9月1日(2004年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、クヌギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★★☆☆
 

これは'06年。 7月10日 町内

'05年にも…。7月6日 町内