ムラサキシジミ Narathura japonica japonica

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 運命とは不思議な結末を用意してくれるも
のです。
 ある夏の終わり、くだんの散策コースを歩
いていると、黒っぽいシジミが葉の上にいる
のが見えました。遠めにもそれが未撮影種
であり、暖地性の蝶ムラサキシジミだという
ことはすぐわかりました。もちろん速攻で撮
影を試みましたが、あと少しの所で逃げられ
てしまいました。こんな場合、再び出会える
可能性はほとんどありません。
 「クヤシィ〜!しばらくチャンスはねェぞ。」
 初めて見たムラサキシジミは、紫の光を反
射すると言うより、それ自体が紫の光を発し
ているかのようでした。
 軽井沢で見られる蝶を全種撮影しようとい
う無謀な挑戦は、いよいよ頭打ちが近付き、
いつしか重圧となっていました。まだ撮って
いない蝶はどうすれば撮れるのか?苦悩の
日々が始まっていたのです。翌シーズンを
迎えても、捜索は続きました。そんなある日、
 「ほぅ…、トラフシジミの夏型かぁ…。」
 撮ろうか撮るまいか考えながら飛翔シーン
を眺めていると、一旦木ノ葉に止まりました。
 「うわぁ!これムラサキシジミじゃん!」
 前年の苦い経験があるので慎重に近付き、
無事撮影に成功!こんなにあっさり再会でき
るなんて、予想外の展開です。ふと思い返せ
ばこの撮影地、前回撮り逃した場所と全く同
じ所。
 「もしかして生息しているの?」
 って感じ。証拠としてその後わずか数週間
のうちに、各所で再三に渡り本種を目撃。低
地の蝶かと思いきや、標高はいずれも1,100
m〜1,400m程度。しまいには産卵行動まで
見られました。以後ほぼ毎年見られるように
なり、どうやらこの蝶も軽井沢では珍しくない
存在になりつつあるようです。

 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:6月27日〜(2008年記録)
・終見日:〜9月12日(2005年記録)
・化  性:年1〜2化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科アラカシ、コナラ、ミズナラなど
・越冬態:成虫(町内では寒さのため難しい)
・難易度:★★★★★★★★★☆
 

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♀ 裏                 7月5日 町内

♀ 表               7月10日 町内

産卵      7月15日 町内