オオミドリシジミ Favonius orientalis 

 ミドリシジミ類は酷似した仲間が多く、ただ
でさえ区別が困難な上に、活動の場所が木
木の梢近くにあって近付くことも許されず、実
際のところ軽井沢に何種類のミドリシジミが
生息しているのか、把握は難しい所です。そ
の中でオオミドリシジミは子供の頃に何匹か
採集したことがあり、写真も今日までに数回
撮影しており、はっきり確認できた蝶の一種
です。
 この仲間の♂に見られる緑に輝く翅表は、
本種が最も淡くて青味を帯び、黒いヘリも一
定して細いので、わりと容易に識別できます。
♀の翅表も近似種とよく似ていますが、裏面
を見れば特定は可能です。ミドリシジミの仲
間は、同じ場所に生息していても、一日のう
ちで時間ごとに活動する種類が入れ替わる
ことが知られていて、例えば職場のお昼休み
を利用して、毎日観察に行ったとしても、見ら
れるのはその時間帯に活動する1種類のみ
で、何種類ものミドリシジミが同時刻に姿を
現すことは、ほとんどありません。
 オオミドリシジミは朝9時頃が最も観察しや
すく、多産箇所さえ見つけ出すことができれ
ば、乱舞する群れの中から、地上1m程度の
高さにナワバリを張る個体を選んで、楽に撮
影ができます。しかし大変なのは撮影自体よ
り、場所を探し当てるまでの地道な調査でし
ょう。

♀ 裏          7月17日 町内 

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ヘリは前後
共に一定し
て細い。

♂ 表           7月22日 町内

亜外縁を走る2本の白帯の間が、
地色よりも濃くなる傾向にある。

産卵              8月20日 町内 

♀ 表           8月20日 町内

♂ 裏           7月7日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:7月3日〜(1998年記録)
・終見日:〜8月20日(2000年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★☆☆☆
 

尾状突起のつけねに極細の白条。

燈色斑が2つに
分離することが
本種の特徴。
(♀も同様。)