町内で見られる同属5種の中では最大の
開長があり、両翼を水平に開いたまま上空
を横切って行く姿は、小さなトンビのようで、
目の前にいても撮れないという強烈なジレ
ンマを、私に与え続けてくれるのでした。加
えて数も少なく、運良く見掛けても撮影可能
な位置に来て、しかも静止してくれるかは、
蝶の気分次第と言え、何度も悔しい思いを
させられました
活動期間は短く、8月に入ると翅のいたん
だ個体ばかりになってしまい、やっと近くか
ら撮影できた時には、ボロボロの状態にな
っていることもあり、よく落胆させられたもの
です。数ある近似種とは、前翅中央の白い
筋を見て区別するのですが、いつ見てもオ
オミスジではなく、根気のいる確認作業も
怠ってはいけません。
幼虫の食樹はアンズやウメ、スモモと聞
いているので、それらを栽培している地域
には、きっと多いのでしょう。
それでもあきらめず油断せず、地道に調
査を続けた結果、軽井沢でも比較的容易
にその姿を観察できる箇所を見つけました。
「ここに居たのかオオミスジ…。」
それさえ知ってしまえばこっちのもの。次
の年には頃合いをみて撮影に行き、難なく
写真におさまってくれたのでした。おまけに
まだ羽化前の♀の蛹の回りで、♂が待ち構
えているシーンまで撮れたのです。この感
謝の気持ちを、どう表せばよいのでしょう?

二匹の♂が止まっている葉の間に、黒い物が
あります。これはまだ羽化していない♀の蛹で、
羽化と同時に交尾が始まるものと思われます。
7月6日 町内

♀ 表 7月26日 町内
白斑は二列。
裏 7月16日 町内

先端が白い。 中央の白線は上部がキザギザ。
データ
・分 類:タテハチョウ科タテハチョウ亜科
・初見日:6月30日〜(2004年記録)
・終見日:〜9月11日(2009年記録)
・化 性:年1化