ルリシジミ Celastrina argiolus ladonides 

 春の遅い軽井沢にあって、成虫越冬しない
種の中では発生が早く、4月中旬には飛び始
めます。本種には春/夏の季節型があり、春
型は5月下旬まで見られますが、撮影するな
ら4月のうちに済ませないと、あの美しく輝く
瑠璃色の翅表は、くすんでしまって写せませ
ん。しかし夏型は6月下旬〜9月下旬までの、
比較的長い間見られます。季節型による紋
様の違いは♂にはなく、♀に若干見られる
ので、写真を参照して下さい。
 私は長年、ルリシジミについて誤解してい
ることがありました。この蝶も静止する時は
翅を閉じたままで、表を撮影するには飛翔
中を狙うしかないと思っていたのです。その
ため何枚フィルムをムダにしたことかわかり
ません。ところが10年も追ったある日、翅を
開いて止まっている姿を目撃してしまいます。
 「まだ知らないことが沢山あるんだな…。」
 そう思って観察を強化し、どんなシチュエー
ションでなら両翼を広げるのか、だんだんわ
かってきたのです。
 次種スギタニルリシジミ同様、♂は集団で
吸水することがあります。互いに意識し合っ
ているのか、湿地面は広いのに、仲間のい
る箇所を好んで飛来するようです。
 高校時代の夏休み、裏面の斑紋に極端な
異常のある♂を採集し、現在は板張り標本
として保管してあります。写真でも稀に異常
がある個体を撮影します。

夏型 産卵。♂が求愛。 7月11日 町内

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交尾。♂に流紋あり。  9月9日 町内 

春型 ♀ 表 5月6日 町内
夏型の♀よりヘリが細い。

春型 ♂ (夏型も同じ。)4月29日町内

春型 ♀ 裏 斑紋異常。
      5月2日 町内

夏型 ♀ 表     6月19日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
・初見日:春型3月31日〜(2002年記録)
      夏型6月10日〜(2015年記録)
・終見日:〜春型5月22日(2002年記録)
      〜夏型10月26日(2016年記録)
 

・化  性:年3〜4化
・開  長:■□□□□□□□□□
・食  草:バラ科多種、マメ科多種、ミズキ科ミズキなど
・越冬態:蛹
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
夏型♂ 集団吸水。 7月8日町内
夏型は中央が白っぽい。