一体どうやって見分ければよいのか、前種
ヤマキマダラヒカゲと区別がつかず、しばらく
悩んだものです。そのネーミングには惑わさ
れました。軽井沢より標高の低い地方にいる
のだろうと、先入観を持ってしまったのです。
しかし何冊も図鑑を見ているうちに、町内で
の生息の可能性が見えてきたのです。間違
いなくヤマキマダラ…と断定できる圧倒的な
個体群に混じり、ごく稀ながら疑わしい個体
があるのです。これを別種としてカウントする
か、同種の個体差として扱うか、確証が得ら
れませんでした。
丹念に観察を続けた結果、サトキマダラ…
らしき個体はあるエリアに集中して見られる
ことがわかりました。疑わしい個体はいつも
ヤマキマダラ…が汚損し始めた後、新鮮な
状態で見られることもわかってきました。こ
れらを意識してディテールを撮り比べ、つい
に別種と判定。町内全域に生息するヤマキ
マ…より、サトキマ…の方が垂直分布域が
高い傾向にあることもわかりました。紋様の
違いだけでなく、生息箇所や発生の時期か
らも区別点を見い出した一例です。
更に後年、本種は極めて稀に開翅するこ
とも確認できました。以前からうすうす感じ
ていましたが、決定的シーンが撮れました。
産卵はひとたび始まると、食草で静止す
る時間が長いので、余裕で接写できます。
データ
・分 類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:6月12日〜(2006年記録)
・終見日:〜7月24日(2009年記録)
・化 性:年1〜2化

この部分は地色のまま。(黒ずんだりしない。)
裏 6月24日 町内
3つの紋はほぼ一列。
裏面の地色はグレー。
日陰を好む仲間たち。獣糞に群れる。 6月24日 町内
(ウラジャノメ3匹、クロヒカゲ1匹、サトキマダラヒカゲ2匹。)
産卵。 1ヶ所に数個の卵を産むため、静止
時間が長い。 6月12日 町内


