スジグロチョウ Pieris melete 

 一般にモンシロチョウと混同され、近似種
はあまり浸透していないように感じます。
 本種も町内各地に見られ、モンシロチョ
ウより数が多く、比較的山地に分布域が
広がっています。子供の頃は素手でも採
集し、指先についた鱗粉から独特の匂い
がするので、友達に嗅がせたりもしました。
 図鑑を見ることは良い勉強になります。し
かし野外で実物を観ることは、もっと大切で
はないでしょうか?発香鱗の匂いは、実物
を捕えなければわからないので、機会があ
ったら試してみませんか?尚、♂にしかあ
りません。
 ところで、カメラを買って最初の一年間で、
何種類の蝶が撮れるでしょうか?稀少種
を偶然撮影することもあるでしょうが、普通
は多産種からスタートし、珍しいものほど
後回しになるものです。スジグロチョウは数
が多く、生息範囲も広いので、撮影の難易
度が低い代表と言えます。
 6月上旬には遅くまで残った春型の♂が、
早く出た夏型の♀に誤認求愛していたこと
もあります。産卵形態は次種ヤマトスジグロ
(旧エゾスジグロ)と異なり、食草に脚をかけ
て腹部を上に向ける傾向が強いようです。

春型 産卵 5月18日 町内 

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先端は黒く
塗りつぶれる。

春型 ♂ 表    5月4日 町内

中脈上の線が太い。

底辺(第1a室)は
黒ベタ。

痕跡程度の紋。現れ
ない個体も多く、次種
ヤマトスジグロとの区
別は困難。

春型 交尾 上が♂。4月29日 町内

この紋は発達し、肛角
及び底辺に達する。

 データ

・分  類:シロチョウ科シロチョウ亜科
・初見日:春型3月9日〜(2008年記録)
      夏型5月28日〜(2016年記録)
・終見日:〜春型6月29日(2009年記録)
      〜夏型11月15日(2007年記録)
・化  性:年4〜5化

・開  長:春型■■■■□□□□□□
      夏型■■■■■□□□□□
・食  草:野生のアブラナ科の多く
・越冬態:蛹
・難易度:春型★★☆☆☆☆☆☆☆☆
      夏型★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
春型 ♀ 表    5月13日 町内
中脈上の線が太い。
夏型 交尾 上が♂。 6月29日 町内
前翅中室の裏面が
広く濁る。
角張ってボヤけた紋、
上下の翅脈に接する。
夏型 ♀ 表     6月20日 町内