2.ヤマキチョウ (シロチョウ科モンキチョウ亜科)
 この30年、いや10数年程度で激減してしまった蝶の代表種です。幼虫の食草はクロウメモドキ科のクロ
ツバラ。近似種のスジボソヤマキチョウが勢力を伸ばしているのと対照的に、今では年に一度でも見られ
れば幸運と言えます。産卵樹のクロツバラを切らないことと、草原を整備することが保護の第一歩と思わ
れます。長野県をはじめ、比較的高標高域の草原を好む蝶なので、高原野菜などを生産する広々とした
農地の脇などに、わずかでもクロツバラを植樹できれば、生息箇所を確保できるかも知れません。農薬
が影響するかな?現在クロツバラの苗木を植物園のご協力を得て育ています。ある程度生長したら移植
先を探さないと…。環境省・長野県ともに絶滅危惧TB類。

♂ 翅の地色は♂が黄色。          '99.9.28.

この翅脈が太い。

3.ミヤマモンキチョウ 別名 アサマモンキチョウ (シロチョウ科モンキチョウ亜科) 
 歴史的に見て軽井沢は別荘地として栄え、多くの学者や研究者らが訪れる機会に恵まれました。昆虫
などの調査・研究も進んでいたそうです。それゆえ発見場所である「浅間」の名を冠した蝶が何種類かあ
ります。本種は長野県の天然記念物に指定され、厳重に採集が禁止されています。一般の人の目に触
れることはほとんどありませんが、一部のコレクターが密猟の対象にしています。幼虫の食草はツツジ科
のクロマメノキ。温暖化の影響か、垂直分布の下限が上昇しているようです。かつて下限域にあったクロ
マメノキも元気がなく、枝や葉が弱々しくなっています。周辺の樹木が成長したことによる、日照不足かも
知れません。あるいは近年高標高域への進出が著しい草食性の動物を避け、より安全な食草分布域を
選択している可能性もありそうです。この蝶は環境省・長野県ともに準絶滅危惧です。

♂ クロマメノキの花から吸蜜。            '06.7.7.
 

食草クロマメノキと卵(○印内)。 '11.7.13.

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♀は白い。             '04.9.1.

近似種のスジボソヤマキ
チョウより先端が尖らない。