9.ムモンアカシジミ (シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 この蝶を守るには幼虫の食樹、ブナ科の樹林を保護するだけでは不充分です。なぜなら幼虫はアブラ
ムシ類を食す半肉食性。しかもクサアリと共生する関係にあり、アリが好んで寄生している樹木をも大切
にしなければならないのです。自然はこれらの条件を見事にバランスさせてきました。現在町内某所にて
クサアリを調査中。観察のためのコナラは間伐しないよう関係者に連絡してあります。一方でそんなこと
も知らず、業者は破壊(開発)の手を休めようとしません。目の前にある大金を、自然保護のために取り
損ねるのが嫌なのでしょうか?長野県で準絶滅危惧。

近縁属のウラナミアカシジミも準絶滅危惧(長野県)。 '08.8.27. 

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10.ベニヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
 ミヤマモンキチョウと共に浅間山に産する高山蝶の一種です。環境省・準絶滅危惧、長野県・留意種。
生息地は限定されますが、発生のピーク時には多産する蝶です。長野県の条例で採集が禁止されてい
る天然記念物です。高山蝶の違法採集をパトロールする人が、シーズン中は警戒に当たっています。登
山道には各所に保護を訴える看板が出ているので、現場で注意されて「知らなかった」では済まされませ
ん!人目に付かない山腹の草地には、植物の踏み荒らしの跡が残っていることがあります。蝶の捕獲だ
けでなく、生息環境そのものを傷付ける行為なので、絶対にやめてほしいと思います。

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タムラソウで吸蜜する4匹の♀。一番左と右から
2番目が黄色型。一番右は白色型。  '11.8.24.
 

♂ 翅の一部が白化した異常型。 '08.8.22.