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11.ヒメヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
 このコーナーを制作した最大のきっかけです。ヒメヒカゲの生息地に家の建築工事が始まったことが。
もともと数が少なく、偶然見掛ける程度だったヒメヒカゲ。町内各地を探し回り、ようやく某地区で複数の
個体を確認したものの、現在では皆無。他に場所はないか散策を続けると、あるエリアに定着地を再発
見。日当たりの良い草地。適度に木陰ができて、地面にも水分が豊富。一見ただの空き地に見えます
が、植物だけでも多様性があり、結果的に昆虫も相当数が生息可能に。町内に残された数少ない好適
地。しかし某不動産会社の立て札に売り地の文字。環境省では絶滅危惧TA類、長野県でも絶滅危惧
TB類のヒメヒカゲに加え、ヒメシジミさえ生息しているのに、なぜ自然を守ろうとしないのか大変に疑問。
不況が長引く中、すぐには売れないだろうと思っていた矢先、ついに買い手がついて工事が始まりまし
た。今まさに軽井沢から消えようしている昆虫にとどめを刺す行為です。すでに長野県全体を見ても衰亡
が著しく、軽井沢では唯一と言ってもいい生息地。土地の売買や工事関係者全てに知ってもらいたい。
どこに何が生息し、どれほど危機にあるのかを。

 近年土地の有効活用なる言葉を耳にしますが、有効とはその土地によってお金を生み出すことなの
でしょうか?二酸化炭素を吸収し、新鮮な酸素を作り出す植物たち。その植物を介して多様な動物が
息づく森。林。草原。これらの自然を守ること、つまり少しでも多くの緑地を残すことこそ、最も有効な土
地活用ではないでしょうか?もちろんお金の問題もあります。何も建ってない空き地は緑化することで
税制面を優遇するとか?いずれにしても自然破壊と引き換えにお金を得ている人たちに対し、自然保
護を訴える人たちはタダ(ボランティア)で活動していることに無理があると感じます。
 

湿地を伴った草はらは好適地。      '03.5.20.

♀ 翅を開いた所。          '02.7.17.

眼状紋の数には個体差がある。  '03.7.28.

現在ヒメヒカゲの生息地には何やら建て物が。 '03.9.14.

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