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12.オオヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
 長野県・準絶滅危惧の蝶。湿地に自生するテキリスゲなどスゲ類を食草として好み、薄暗い樹林内の
やぶに生息しています。近年の軽井沢では急激に開発が進み、湿地さえも分譲地として売り出される
有り様。現在ごくわずかに残された湿地も、いつ開発の手が伸びて来るかわかりません。長い間放置さ
れた休耕田や、某河川敷等に湿性の植物が育ち、かろうじて一部に生息箇所が残されています。しかし
最近になって新たな問題が浮上しました。オフロードタイプの4WD車が入り込み、踏み荒らしがエスカレ
ートしているのです。対策として乗り入れの自粛を呼び掛ける看板を設置。経過を観察中です。

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13.キマダラモドキ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
  町内では何ヶ所かに点在して生息していて、時々さまようように飛翔しながら各地を行き来しています。
心配なのは生息地が点であって面ではないこと。わずか数10uのポケットに局地的に多産するため、そ
の気になれば1日で激減させることも可能でしょう。概ねある方面に産地が集中しています。そのうちの
1ヶ所は本項ミドリシジミの欄でも紹介した、ハンノキを含む雑木林の林縁にあります。本種以外にも植
物などでレッドリストに載る生物が見られ、事情を関係者に説明し、可能な限りでの保全に理解を頂いて
います。幼虫の食草はイネ科、カヤツリグサ科。具体的な対策以前に、これらの昆虫/植物の生息箇所
は把握しておくべきでしょう。林を拓いてしまってから、ここが産地だったと後で指摘しても手遅れなだけ
です。環境省、長野県ともに準絶滅危惧の蝶です。

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♂ 翅を開いた所。           '07.7.16.       ♂ 翅を閉じた所。            '07.7.23.
 

♀ 表                  '08.9.1.         求愛。上が♀。              '08.8.29.