ウラギンシジミ Curetis acuta paracuta 

 この蝶も比較的暖かな地域の蝶で、まさか
軽井沢で撮れるとは、思ってもみませんでし
た。本種との出会いは専門学校時代、東京
都内でアルバイト中に、草むらにいた夏型の
♂を素手で捕まえたのが始まりでした。その
後近県でも何度か見るようになり、♀を飛翔
中に目撃した時には、
 「なぜ10月にウラゴマダラシジミがいるの?」
 と、しばらく考え込んだものです。
 初めて撮影に成功したのも近県で、ウラナ
ミシジミを探していた時のことでした。どこか
らともなく舞い降りてきて、すぐには種名も思
い浮かばず、
 「デカい!デカい!」
 と夢中になって声を上げ、ついにウラギン
シジミをおさえたと、大喜びしたものでした。
 それがある時、軽井沢でも撮影できてしま
ったのです。それも11月中旬、標高1,000m
以上のエリアで。これは異例中の異例と思っ
たのですが、数年後、8月に撮影した時には、
少ないながらも町内で生息しているような手
応えを感じました。
 その後も軽井沢での散策を続けていると、
ウラギンシジミの目撃例の9割以上が♂であ
ることがわかりました。しかも季節が秋でも
夏型がほとんど。近年になって温暖化が叫
ばれるようになり、秋型も混ざり始めました。
 それでも♀は極めて稀で、見掛けても静止
するどころか低空飛行さえしません。♀の写
真を「町外」から「町内」へ、一文字打ち直す
だけで丸8年。本種の掲載全カットを「町内」
にするには10年以上も掛かりました。

秋型 ♀ 表 (♀の紋は白い) 11月12日 町内

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夏型♂ 裏 獣糞に2匹。9月25日町内 

夏型 ♂ 表 (♂の紋は赤い) 10月7日 町内

 データ

・分  類:シジミチョウ科ウラギンシジミ亜科
・初見日:夏型7月31日〜(2005年記録)
      秋型8月24日〜(2015年記録)
・終見日:〜夏型11月16日(2013年記録)
      〜秋型か?11月26日(2000年記録)
・開  長:■■■□□□□□□□
 

・化  性:年2化
・食  草:マメ科フジ、ナツフジ、クズ、クララなど
・越冬態:成虫(町内では寒さのため難しい)
・難易度:★★★★★★★★☆☆
・備  考:秋型♂の越冬個体(推定凍死状態)
      12月10日(2007年記録)

秋型 ♂ 表       10月15日 町内

秋型 ♂ 裏      9月28日 町内
雌雄/季節型を問わず裏面は銀一色。

前翅先端は
夏型より鋭く
とがる。

後翅肛角も
突出する。