ウラキンシジミ Coreana stygiana 

 たまぁ〜に採れる蝶。子供の頃、ウラキン
シジミはそんな蝶でした。学校の授業が終わ
って放課後、帰宅してから捕虫網を持って自
転車に乗り、近くの林へと向かえば、あまり
派手ではない小さな蝶がチラリと道端に舞
う…。難なく採集できて中身を確認すれば、
ウラキンシジミが入っていました。そんなこと
が数年に一度はあって、現在も標本箱には
何匹かのウラキンシジミが保管されています。
 しかしあれから20数年、全く見掛けません。
図鑑などに記されている通り、クリの花を調
べてみたり、夕方散策してみたり…。
 「もうダメかなぁ…。」
 しかし再会の場所はクリの花でも夕方でも
なく、木洩れ日の中の林床でした。それはど
うやら羽化直後。翅の硬化に失敗し、うまく
飛べない個体のようです。残念とは思います
が、その名に恥じない金色の美しい輝きは、
小学生の時に見た、黒ずんだ褐色の個体群
とは別種のような存在感を放ち、思い出の奥
の姿と違って見えました。
 その後も撮れない年が続いたある時、他の
蝶を探して山に登り、ふと気付くと木々の梢
にゼフィルス特有の集団を見つけました。種
名は確認できず、後日再び挑むと、それは
ウラキンシジミでした。
 「こんな所にいたのかぁ…。」
 過去何度か足を運んだその場所。確かに
夕方でなければ見られないようです。

半開き。めったに開翅しない。    7月24日 町内   

裏 (翅表は黒一色。)         8月6日 町内

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 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:7月10日〜(2001年記録)
・終見日:〜8月23日(2003年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:モクセイ科トネリコ、コバノトネリコ、シオジなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★★★☆