ウラミスジシジミ (ダイセンシジミ) Wagimo signatis

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 南向きの雑木林…。すでに何種類かのゼフィ
ルスを撮影している場所です。その日も車から
降り、林縁を眺めながら歩き始めると、見慣れ
ない蝶が一匹飛び出しました。全体の印象は
キャラメルブラウンに、鮮やかな紺色を配した
感じ…。一瞬で見失い、再び歩き始めるとすぐ
同じ蝶がチラリ!風が強い日で、木々が揺れ
る中、その風を避けるかのように葉裏に静止
しました。
 「間違いない!ダイセンシジミだっ!」
 素早く撮影に掛かりました。葉が揺れるので
ピント合わせが難しい。それでも何コマか撮る
と、更に上の葉へと移動してしまいました。
 「こんなチャンスは二度とないぞ。」
 目印にカメラを置き、走って車を取りに戻り、
ほどなく再挑戦。窓ワクに足を掛け、屋根上
からカメラを近付けました。細い田舎道。交通
量がないのが幸いでした。
 未撮影種をまさに撮影済みにする瞬間には、
何とも言えないドキドキ感があります。長く続
けていると、こういった心臓の高鳴りは年々経
験しなくなりますが、心地良いものです。
 こうして一種類追加となり、この年のノルマ
は達成。以前より町内でのダイセンシジミの
生息は知られていましたが、自分の目で確か
めたのはこの時が初めて。およその生息箇所
として予想していた地区とは、ずいぶん離れて
いました。
 その2年後、町内の別の場所にて、再会の
時はあっさり訪れ、難なく撮影。シカによる食
害を防ぐための電気ネットが張られたキャベ
ツ畑。そのわきの通路にて。

 データ

・分  類:シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
・初見日:7月9日〜(2007年記録)
・終見日:〜8月16日(2012年記録)
・化  性:年1化

・開  長:■■□□□□□□□□
・食  草:ブナ科コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギなど
・越冬態:卵
・難易度:★★★★★★★★★★
  

裏  (ケルシボーラ型)          7月9日 町内

ケルシボーラ(quercivora)型とシグナータ(signata)型
 白斑が帯状になるケルシボーラ型は本州産に多く、
白斑が複雑に乱れるシグナータ型は北海道産に多い
そうです。東北では局地的に両型が現れるようです。