ウラナミシジミ Lampides boeticus 

 軽井沢に土着している蝶ではありませんが、
迷蝶という定義があてはまるかは、疑問が残
ります。と言うのも、関東/東海地方以南の温
暖な低地で冬を越し、幼虫の食草であるマメ
科植物の成長に合わせて北上を続け、活動
範囲を広げながら世代交替を繰り返し、条件
次第では軽井沢まで到達することもある…と
いうわけです。従って必ずしも毎年確認でき
る蝶ではなく、撮影はスムーズには進みませ
ん。町内で見られるのは9月以降。10月に入
ってようやく数を増します。
 昆虫クラブに入って1年目と2年目。続けて
ウラナミシジミを採集したことがあったので、
当時はあまり珍しいとも思いませんでしたが、
それは偶然連続しただけ。その記憶を元に
探していたので、満足のいく写真が揃うまで、
足を棒にして各地を歩き回ってしまいました。
何年も掛けてようやく♂だけは両面おさえる
ことができ、あとは♀さえ表から撮れればと
いう所へきて、
 「果たして今年は現れるかな?」
 と迎えた千年紀最後の年。かつてない程の
大発生を見て、わずか1時間足らずで♂♀共
一気に両面撮れてしまいました。こうなると、
 「今まで費した時間は何だったの?」
 と苦笑してしまいます。最近では健康食品
ブームもあって、休耕地だった畑にマメ類を
作付ける農家が増え、ウラナミシジミの目撃
頻度が増してきています。

♂ 表          9月10日 町内

♂ 裏        9月26日 町内 

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交尾 この写真では上が♂。     9月27日 町内

産卵。農作物として栽培されている
名産ハナマメに…。10月17日 町内 

♀ 表        9月16日 町内

♂はヘリが細く、全体が青い。

 データ

・分  類:シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
・初見日:6月10日〜(2016年記録)
・終見日:〜11月22日(2014年記録)
・化  性:年数化
・開  長:■■□□□□□□□□
 

・食  草:マメ科栽培種フジマメ、アズキ、ソラマメ、エンドウ、
      インゲンマメなど、野生種も多数
・越冬態:幼虫、蛹(町内では寒さのため難しい)
・難易度:★★★★★★★☆☆☆