ヤマキマダラヒカゲ Neope niphonica 

 あまり陽当たりの良くない林の中の、水分
を含んだ地面や岩の周りなどにいて、ピョン
ピョンはねるように飛び、初めて採集した時
はまだ種名も知らなくて、ウラギンヒョウモン
と並べて標本箱にまとめていたことがありま
した。慣れてから見ると全然違うのに、出会
った当初の印象ではヒョウモンの一種に思
えたのです。その頃の図鑑にはキマダラヒ
カゲとして載っていたのですが、その後ヤマ
キマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲの2種類
に分化されました。軽井沢では広範囲に及
ぶ圧倒的な勢力を誇るヤマキマ…に対し、
サトキマ…は一部地域に集中して見られる
だけのようです。
 5月上旬には飛び始める年もあり、ヒメウラ
ナミジャノメよりも発生が早く、普通は7月上
旬までで消えてしまう年1化の蝶ですが、後
に第2化が現れる場合もあります。これを季
節型として理解するか、やや遅れて羽化す
るサトキマ…とするか、判断は困難を極めま
した。
 表面の撮影はやはり飛び立つ瞬間を狙う
のですが、一回のはばたきで30cmは移動
してしまうため、その距離を予測してフレー
ミングした位置の、しかもピントを合わせて
ある深度に、ピタリと飛び込んでくれるのか
わからず、なかなか納得できる写真が撮れ
ません。
 この蝶は人の体に止まって汗を吸うことも
あり、逆に撮影しづらい場合があります。

表 (飛翔シーン。)   5月24日 町内

産卵       6月21日 町内

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獣糞に集まるヤマキマ…とサトキマ…。  6月27日 町内

翅脈上の線が
細い。(サト…
では少し太め
になる。)

第1b室の紋の
中に斑点が現
れない個体が
多い。(サト…
では現れる個
体が多い。)

・分  類:タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
・初見日:5月2日〜(2003年記録)
・終見日:〜9月19日(2014年記録)
・化  性:年1〜2化
・開  長:■■■■■■□□□□
 

・食  草:タケ科チシマザサ、シナノザサなどの
      タケ類ササ類、イネ科ススキ
・越冬態:蛹
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 

 データ

黒いタテ帯の内側が濁る。(○印部分)

3つの紋は列
をなさない。

裏 (手の汗を吸う。)  6月18日 町内 

←裏面の地色は
  ブラウン系。