ヤマトシジミ Pseudozizeeria maha 

 軽井沢においては春には稀で、夏以降本格
的に発生します。季節型は夏型のみが設定
され、その前後の低温期型同士は共通した
紋様となるため、特に春型/秋型とはならな
いようです。
 早期発生した場合5月半ば、通常では7月
上旬、どこから飛んでくるのか、翅の汚損し
た♀が、草地に芽生えたカタバミに卵を産ん
で行きます。越冬態の幼虫は寒さのためか、
町内では冬を越せないと思われ、前年の秋
に見られた成虫と、そこから産まれた卵をか
んがみれば、明らかに春季に本種は少ない
と言えます。
 8月に入れば雌雄共に新鮮な個体が姿を
現し、夏型として各地に多産します。この時
期交尾シーンもよく見られ、9月の半ばに一
時減少しながらも、その後は夏型と低温期
型両方の混生を見るわけです。低温期型の
♀では翅表に青い鱗粉を有し、時には♂と
見誤るような個体も目にします。また低温期
型の交尾シーンもよく観察します。採集も撮
影も全く困難なことはなく、10月には特に容
易となり、見掛けても素通りするほどです。
 近年では10月まで夏型が一定量存在し、
確認作業にも時間を割くようになりました。
 (次ページでは本種の異常型等を掲載。)

求愛 上が♀。 10月17日 町内

夏型 ♀ 表 8月27日 町内
  (翅表は黒一色。)

夏型 ♂ 表 7月31日 町内

低温期型 ♂ 9月27日 町内 

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低温期型 ♀ 10月2日 町内
 (翅表は青味を帯びる。)  

前翅のヘリが太い。

後翅亜外縁の斑点は
翅形と平行に並ぶ。

前翅のヘリが細い。

 データ

・分  類:シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
・初見日:低温期型(春季)5月9日〜(2008年記録)
      夏型(高温期型)7月6日〜(1999年記録)
      低温期型(秋季)9月10日〜(2002年記録)
・終見日:〜夏型(高温期型)10月12日(2011年記録)
      〜低温期型(秋季)11月30日(2011年記録)
 

・化  性:年3〜4化
・開  長:■□□□□□□□□□
・食  草:カタバミ科カタバミ
・越冬態:幼虫(町内では寒さのため難しい)
・難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
交尾 左が♀。10月12日町内

産卵。    5月10日 町内