シジミチョウ科は各種で異常型が報告され、
ヤマトシジミも例外ではありません。私が観察
した限りでは、極めて狭い範囲に集中して多
産する種類に発生率が高く、近親交配がくり
返されることで、祖先型の斑紋が復活するの
では?と感じます。ヤマトシジミはほとんどの
生息箇所において、撮影意欲がなくなるほど
多産し、あえて1匹ずつ調べて斑紋を確認す
る気持ちになりません。近年、本種の異常を
続けて撮影したことで、労を惜しまず丁寧に
各個体を注視するようになりました。掲載し
てある写真はどれも裏面の異常で、左右ど
ちらの翅にも対称に現れていました。表面は
全ての個体で正常でした。

夏型 ♀ 8月15日 町内
前翅に斑紋の消失と流紋が見ら
れる個体。後翅は正常。

低温期型 ♂ 11月14日 町内
前/後翅共に明確な異常が見られる個体。

低温期型 ♀ 10月8日 町内
前翅の一部に流紋が見られる個
体。後翅は正常。
低温期型 ♀ 10月18日 町内
後翅の内べり付近に異常が見ら
れる個体。前翅はほぼ正常。



参考写真・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
低温期型 ♂ 10月28日 町内
後翅のヘリに黒い斑点列が現れなかっ
た個体。
低温期型 ♀ 10月22日 町内
個体によって青色鱗の強弱は著しく
異なる。一見♂と見間違う♀もいる。