用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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亜科・・・・・・(あか)似た仲間を「科」というグループに分けた後、更に一段階細かくした分類項目の一つ。
亜種・・・・・・(あしゅ)別種とも同種とも判断できない、わずかに違う個体群同士を区別する時の呼び方。
縁毛・・・・・・(えんもう)翅のふちにはえている毛のこと。
開長・・・・・・(かいちょう)広げた翅の右先端から左先端までの長さ。生きた蝶(自然状態)の場合この字
        を当てることが多く、標本の場合、「開張」と書くことがあるようです。
夏眠・・・・・・(かみん)暑さを避け、夏の間活動を控えること。冬眠と違い完全には眠っていないようです。
季節型・・・・(きせつがた)同じ種類でも発生する季節によって、翅の模様が異なる蝶があります。主に
        春型/夏型、または夏型/秋型に分けられます。
性標・・・・・・(せいひょう)♀になく、♂のみが有する特徴的な模様、斑紋、etc。
ゼフィルス・・シジミチョウ科のミドリシジミ亜科の大部分。樹冠を住みかとし、特徴的なナワバリ争いや、
        美しい翅、独特の生態が魅力的!採集も撮影も困難。近似種が多く、区別も難しい一群。
多化性・・・・(たかせい)一年に複数回、世代を繰り返すもの。発生順に第1化、第2化…と言います。
        年に1回だけ発生するものは年1化と言います。
迷蝶・・・・・・(めいちょう)本来の生息地域から、遠く離れた場所へと迷い込んだ蝶。
蛹化・・・・・・(ようか)幼虫が蛹になること。ちなみに蛹が成虫になることを羽化(うか)と言います。卵が
        かえることを孵化(ふか)。幼虫が成長のため皮を脱ぐことを脱皮(だっぴ)と言います。
        若い幼虫は若齢(じゃくれい)幼虫、最終の幼虫は終齢(しゅうれい)幼虫と呼びます。
鱗粉・・・・・・(りんぷん)蝶の翅を覆っている粉。水をはじきます。匂いのあるものを発香鱗と言います。

 部位の名称(抜粋) 「翅」と言う字は「はね」または「し」と読みます。

文献及び研究者により、多少呼び方に
違いがあります。概ね図示したような名
称が使われています。それにつけても
マウスで蝶を描くのは難しいですねぇ。 

注)翅脈の本数は種類ごとに異なります。第1脈は形状
  により、第1a脈と第1b脈の2本に分けられることが
  あります。同様に第1室も第1a室と第1b室とに分け
  られることがあります。
 

 個人的専門用語  私が勝手に使っている用語です。

「ポケット」
 ごく限られた面積の生息地。複雑な条件が高次元でバランスされたスポット。わずか数m〜数10mの区
間。食草への執着心がとても強い種が対象となります。知らずに通り過ぎると全く撮影できません。それだ
けに見つけ出した時の喜びは大きい。面積が狭いので保全がしやすい反面、うっかりしていると短期間で
開発(破壊)されてしまいます。

「迷ったらヒダリアタマ」
 蝶の区別点を説明しやすくするため、可能な限り左向きで撮ること。基準となったのはエルタテハ。しか
も地面に止まって翅を立てているシーン。この時ヒダリアタマでなければ「L」の字に読めず、地面でなけ
れば頭を下に向けてしまうことがあるため…。他の蝶でも頭を下にすることはありますが、その習性がな
いものにも配慮した基本スタイル。どんなアングルからでも撮れそうな場合に、「迷ったらヒダリ…」として
います。絶対ではありません。

「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」
 トランプのポーカーに見立て、5種類の蝶を選んで撮ること。その条件は、@同一年に、A同一町内で、
Bミドリシジミ類♂の、C水平開翅シーンを、D損傷のない個体で、E蝶より高い位置から見下ろし、Fマ
クロレンズで接写すること。@とAの条件が厳しい!毎年挑戦だからね…。('09年夏、達成!)

「足で撮る!」
 蝶の生息地情報は、インターネットの発達に伴い、検索すれば瞬時に答えが出る世の中になりました。も
しくはメールのやりとりで、遠隔地の愛好家同士でも、容易に情報交換が出来るようになりました。こんなご
時世だからこそ、どこからも情報を得ず、ただひたすら自分の足だけで探し回り、何十年も掛けてようやく
見つけ出した時の喜びを、ぜひ体験してほしいと思います。