何がどうした。
 | 亀が飼いたい。 |
 | 亀を増やしたい。 |
 | 成り行きで亀を買ってしまった。貰ってしまった。 |
 | 亀を拾ってしまった。 |
 | 『破綻』について。 |
亀が飼いたい。
 | 亀なら何でもいい。 |
 | 意中の種類がいる。 |
 | 友人が飼っている亀がいい。 |
亀なら何でもいい。
 | 金はいくらかけてもいい。 |
 | ケチな方である。 |

金はいくらかけてもいい。
- 陸亀、スッポン、希少種の沼亀などがおすすめ。それぞれの専門サイトを巡って、種類と飼育方法を調べて下さい。
- 沼亀の場合、資金にゆとりがあれば、最初から欲しい希少種を選ぶ方が賢明です。くれぐれも、練習のつもりで一般種を買ったりしないで下さい。

ケチな方である。
- 倹約家のあなた。沼亀一般種がおすすめです。ズバリ言うと、ミドリガメかクサガメのどちらかという事になります。
 | ケチと言っても限度がある。 |
 | 筋金入りのドケチである。 |

友人が飼っている亀がいい。
- その人を先生だと思って、いろいろと教えて貰いましょう。こと飼育に関しては知識より、経験が勝つ傾向があります。
- 沼亀の場合、一冬越した経験のある人なら、師として仰ぐに足ります。

ケチと言っても限度がある。
-
ケージは最低でも衣装ケースを用意し、初年個体の越冬は加温して乗り切りましょう。ヒーターとカバー、電子サーモスタットくらいは揃えましょう。5.6千円じゃないんですかねぇ。

筋金入りのドケチある。
-
大丈夫。飼えますよ。でも、条件があります。遅くても七月末までには買う事。それを越えたらその年は諦めて下さい。取り敢えず、一年目は洗面器で行きますか。亀の大きさと同じ程度の自然石を拾ってきて中に入れ陸場にします。ゴミ捨て場等で、焼き網のような物を拾ってきて、逃げないように上に被せ、更に大き目の自然石を重石に載せます。十月末までは日向に出しっ放しにして育てます。餌は金魚の餌がよいでしょう。とにかく毎日たらふく食わせて、大急ぎで太らせます。十月末に肉が甲羅からぶよぶよ食み出るくらいになればしめたもの。冬は冬眠させて乗り切りましょう。

亀を増やしたい。
 | 一匹では寂しそうだから友達を。 |
 | ペアにして繁殖を狙いたい。 |
 | 種類を集めて人に自慢したい。 |
 | プラケース・水槽などが余ったから。 |
 | 店にいる気の毒な亀を見兼ねて。 |

種類を集めて人に自慢したい。
-
気持ちは分かりますが、まずいです。人間関係よりも、亀一匹一匹の身になって考えましょう。増やし過ぎると、必ず破綻します。破綻したら自慢どころか寧ろ恥になってしまいます。

プラケース・水槽などが余ったから。
-
気持ちは分かりますが、最悪です。断念しましょう。それをやってるとキリがありません。十匹くらいすぐ行ってしまいます。破綻へまっしぐらです。

店にいる気の毒な亀を見兼ねて。
-
あなたは優しい人だと思います。でも地球上で苦しんでいる全ての亀を救える訳ではありません。その亀は買い取ったとしても、今後そういう店には近寄らないようにしましょう。もしあなたが破綻したら、最初に飼っていた亀まで手放さなければならなくなるかも知れません。

成り行きで亀を買ってしまった。貰ってしまった。
 | 少しは亀に興味がある。 |
 | ほとんどない。すぐ飽きた。 |

少しは亀に興味がある。
 | 陸亀、スッポン、沼亀希少種。 |
 | 沼亀一般種。 |

陸亀、スッポン、沼亀希少種。
-
少しくらいの興味では難しいです。各種のサイトを見て飼育方法を調べて見て下さい。
 | 調べたけど、やっぱ駄目みたい。 |

沼亀一般種。
-
少ししか興味が無いのでは、大金払う気にはなれないでしょう。ケチ組に入ってください。
 | ケチといっても限度がある。 |
 | 筋金入りのドケチ |

ほとんど興味が無い。すぐ飽きた。やっぱ駄目だ。
- なるべく早くお店へ持っていって引き取って貰いましょう。たとえ沼亀一般種でも、幼体ならば、引き取ってくれる可能性があります。もちろん、お金を要求するのは筋違いです。
- 貰った亀なら、勇気を持って返しましょう。飼えない亀を引き取っても、先に待っているのは破綻だけです。

亀を拾ってしまった。
 | 道端で拾った。 |
 | 池、沼、川の畔で拾った。 |

道端で拾った。
 | 陸亀らしい。 |
 | 沼亀らしい。 |

陸亀らしい。
- ほぼ間違いなく『迷子』です。日本の気候では陸亀が自然環境下で生きている事は出来ません。行き場所が無くて困っているのだと思います。近所から逃げてきた可能性が高いので、訊いて回って見て下さい。亀助けになります。但し、竜宮城は期待できません。
- もし、実家がどうしてもわからない場合は『成り行きで亀を買ってしまった。貰ってしまった』へ。

沼亀らしい。
- 奇縁だと思います。なかなか亀が道を歩いている場面には出くわさないものです。是非飼いましょう。きっといい事があるでしょう。
- 興味が無ければ放っておいて下さい。野生の亀は理由無しに移動したりしないので、たぶんどこかへ行く途中なのでしょう。

池、沼、川の畔で拾った。
- それは『拾った』というより『捕まえた』が近いですな。亀側にして見れば、迷惑だと思います。欲しくて捕りに行ったというのでなければ、見つけてもそっとしておいてやるのがいいと思います。一度連れ帰ってから考え直して返しに行ってもいいですが、何となく『捨てた』ような気分になるのが難です。

一匹では寂しそうだから友達を。
- そういう心配は無用です。亀は一匹でも何でもありません。むしろ別個体が近くにいると癇に障る方です。興味があるのは異性だけ。寂しく見えるようですが、実は羽根を伸ばして寛いでいます。人間の視点に寄った余計な気遣いは控えましょう。

ペアにして繁殖を狙いたい。
- 陸亀及び、スッポン、沼亀の希少種の場合、挑戦して見る価値はあると思います。難しいので希少価値があり、生まれた子亀の身の振り方にも幅があるからです。新しい生命の誕生に立ち会うのは素晴らしい体験だと思います。
- 沼亀一般種でも命の貴さに変わりは無いと思いますが、増えた子亀をどうするかが問題です。確かに幼体ならば、店で引き取ってくれるかも知れませんが、売れても売れなくても、九割方は命を落とすでしょう。気の毒な事です。別に繁殖を経験しなくても『亀飼い』として人に劣るなどという事は全然無いので、よく考えて見てから、やってください。

意中の種類がいる。
 | 結構多くの人が飼っているようだ。 |
 | 名前も聞いた事が無い珍種。 |

結構多くの人が飼っているようだ。
- 出来れば、管理人さん自身がその種を飼っているサイトへ行って、あれこれ教えて貰いましょう。ケージなどはそっくり真似て始めた方が無難かも知れません。
- 掲示板で「教えて下さい」と書くと、その種の飼育経験がない人まで悪気なしに「教えてくれる」場合がありますが、飼育は知識より経験が勝つ傾向があるので、指導内容に食い違いがある場合は経験者優先です。

名前も聞いた事が無い珍種。
- 気持ちは分かりますが、はっきり言って怖いです。亀・スッポンサイトをざっと見てみて、誰も飼っていないと思ったら、やめた方がいいかもしれません。珍種になればなるほど獣医さんでも生態が分からなくなります。何か起こった時に、相談する人が誰もいないというのは、大変怖い事です。亀がどんどん衰弱していくのを指をくわえて見ているのは、耐え難い苦痛です。
- でも、何にでも最初はある訳で「どんなに犠牲を払ってもその種の飼育のパイオニアになる」という強い意思があるなら、それも必要なのかも知れません。

『破綻』について。
亀飼育者の破綻とは、世話が出来なくなったり、飽きてしまったりして、亀を飼い切れなくなる事を指します。その結果、手放さざるを得なくなり、よくても売却か譲渡、悪ければ捨てたり、殺したりする事になります。「飼っている亀を自ら殺すなどという事が出来るのか?」と思うでしょうが、破綻者はあらゆる意味で追い詰められているので、やる場合もあります。それが破綻なのです。
亀を飼い始めて間もない人は、自分には関係ない事だと思うでしょうが、破綻は誰にでも起こりうる事です。「そんな状態に陥るのは、ちゃんと計画を立てて飼い始めないからだ」と思うでしょう。実際、まだ飼い始めて1.2年という方はよくそういう意見を口にします。しかし歳月を経ている飼育者は、破綻者の気持ちが分かるようになるので、だんだん強い事を言わなくなります。
どんな人でも、飼い始める時に「将来飼えなくなるけど、まあいいや」なんていい加減な気持ちで動物を飼ったりしません。「取り敢えず、このケージで始めて、ゆくゆくは大きいケージをここにおいて・・・」くらいの将来設計はどんな人でも立てます。破綻は、その当初の予定が狂って来る所から忍び寄ってきます。
例えば、学生さんなら、大学進学で実家を離れる事になって、連れて行けなくなるかも知れません。勤め人なら、転勤や出向、もしくは倒産などに遭遇するかも知れません。はたまた、結婚する事になったが、嫁ぎ先や婿入り先、引越し先では亀が飼えないという場合もあるでしょう。自分の人生がかかって来ると、ペットを優先という訳には行かなくなってしまうのです。
こういう不測の事態は正に不測であり、飼い始める時に予測できる事ではありません。
そのような外部要因以外にも、飼育に飽きるという場合もあります。亀が大きくなるとケージを確保できなくなって頭痛の種になるという話はよく聞くと思いますが、実は、飽きが来る最大の原因は、亀の大小ではなく、成長が止まって、変化が見られなくなる事にあります。少しずつでも成長していれば、餌をやるのは楽しいですが、全く変化がないと思うと、ただの餌やり作業になってしまって、
急激に飽きが来ます。よく「大きくなると困るからドロガメやニオイガメを・・・」という人がいますが、成長が止まれば飽きが来る事に変わりはありません。この種の小型亀を飼っている人達がどんどん数を増やしまうのは、正に飽きている証拠なのですが、数が増えれば世話に掛かる手間は増加の一途ですから、結局待っているのは破綻です。
破綻しているかどうかは、当人の意識で分かります。「亀を増やしたい」と思っている間はまだ破綻してませんが、「亀を減らしたい」と思い始めたら、その時には既に破綻しています。「増やす気も減らす気もないけど、もう少し世話が楽にならないだろうか」と思っている人は、破綻の兆候があると見た方がいいです。「そんなの全員だろう!」 そうです。全員に破綻の恐れがあるのです。
破綻してしまった人は、無理に世話を続けても、ストレスが溜まる一方で、精神に異常を来たす所まで行ってしまう場合もあります。そういう精神状態のときに亀を殺す事がさほど難しい事ではないのは想像していただけると思います。殺す所まで行かなくても、亀を手放すと言う事は大変辛い事です。最初から売買が目的なら別ですが、最後まで面倒見るつもりで飼い始めた亀を途中で手放すのは、心を傷つけずに出来る事ではないと思います。
本来楽しむのが目的のペット飼育で、苦しむのは馬鹿げた話です。破綻しないで亀飼育を楽しむ方法は一つしかありません。とにかく、数を増やさない事です。「五匹いるから、六匹になっても同じだ」という発想は危険です。たった一匹であっても亀飼育は充分楽しめると思います。一匹の亀と睦まじく暮らしている人もちゃんといます。ここは一つ私に騙されたと思って、数を増やす時には、不測の事態にまで思いを致していただければ幸いです。