ペイ・フォワード[可能の王国]

ひとりの少年のアイディアが、世界を変えるかもしれない。
■原題: Pay It Forward
■年代: 2001年/2月
■時間: 122mins.
■ジャンル: 人間ドラマ
■配給: ワーナー・ブラザース
■備考:

■スタッフ■ ■監督:ミミ・レダー
■脚本:レスリー・ディクン
■原作:キャサリン・ライアン・ハイド
■製作:スティーブン・ルーサー 他
■音楽:トーマス・ニューマン

■キャスト■ ハーレイ・ジョエル・オスメントケヴィン・スペーシーヘレン・ハントジム・カヴィーゼル

◇銃撃戦の現場を取材中、自分の車をペチャンコにされた記者にたまたま通りかかった見知らぬ紳士が新車のジャガーのキーを渡す。「貸してくれるのか?」「いや、きみにやる」。唖然とする記者に紳士は言う。「ペイ・フォワードさ」。
◇病院の救急待合室。喘息の発作で生死の淵をさまよう少女に、銃で撃たれて担ぎ込まれたチンピラが、治療の順番を譲ってくれる。驚く父親に、チンピラは言う。「ペイ・フォワードだよ」。
◇橋から飛び降り自殺しようとしている女性を身を挺して救おうとするホームレスの男。「なぜそこまでして他人の私を助けるの?」ヤク中のホームレスは答える。「ペイ・フォワードなんです」。
――“ペイ・フォワード”。それは、一人の少年から始まった…。


トレバーが中学一年になった最初の日、社会科の授業で教師のユージーン・シモネットが生徒たちにこう言った。
   「きみたちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」
   「自分の手で世界を変える。それが君たちへの課題だ」。
ずいぶん難しい課題で、中学生はもちろん、大人だって簡単に答えを出せない。

 シングルマザーのトレバーの母親、アーリーンはアルコール依存症。同じくアルコール依存症だった父は家出して不在。クラスメートはナイフを教室に持ち込み、いじめや恐喝が横行している。トレバーはだれよりもこんな世界を変えたいと思っていた。

 こんな世の中はもういやだ!そう思っていた中学1年生の少年が、世界を変えるために考えついたシンプルでユニークな考えを思いつく。それは「ペイ・フォワード」計画。つまり「受けた善意をその相手に返すのではなく、身近な別の人に贈ることだった。1人の人間が3人の人間に親切にし、更にそれぞれ親切を受けた者が3人に親切にするというものだ。」だった。

 この計画をさっそく実行することにしたトレバーは、ホームレスの男ジェリーを家に招待し食事を提供する。トレバーの行為にビックリした母親アーリーンが、学校に駆けつけてシモネット先生に抗議する。社会科教師と母親のデートを勝手に計画し、騒動を巻き起こしたりもした。そんなトレバーの企みで、アーリーンと独身であるシモネットは急接近していく。しかし、シモネットは、アーリーンにもトレバーにもなかなか心を開こうとしなかった。顔のほぼ半分に生々しい火傷の跡を残したシモネットも心に深い傷を負っていた。少年にはシンプルで簡単なことなのに、大人たちにはなかなか実行できない。

 しかし、現実の世界はトレバーの願いと違って逆の方向に動いていく。自分のアイディアは失敗だったと落ち込むトレバー。世界を変えることは本当にできるのだろうか。だが、ペイ・フォワードは知らないうちに広がり始めていた。“世界を変える可能性”を持ち始めるが、その先には哀しみと希望が混在するあまりにも衝撃的な“運命”が待ち受けていた…。

物語は、記者クリスが銃撃事件の現場を取材中、自分の壊されるシーンから始まる。困り果てたクリスは、通りがかりの見知らぬ紳士から新車のジャガーをプレゼントされる。他人から高価な車をプレゼントされたら、誰だって半信半疑でビックリする。クリスが理由を聞くと、その紳士は「ペイ・フォワードだよ」と答えて立ち去った。
    「ペイ・フォワードって何のこと?」
 記者のクリスが抱く疑問…取材を始めたクリスが物語の主人公トレバー少年にたどり着くまでがサブ・ストーリーで描かれている。

勇気を奮い起こしたシモネット先生がアーリーンに対し、自分が子供の頃に火傷をした理由を話すシーンでは、胸が熱くなりました。アーリーンが、ホームレスになった母親グレイスと和解するシーンにも心を打たれました。

ラストシーンでは胸が熱くなりました。物語の結末は意外な展開で、ここでは話せません。ただ言えることは、ストーリーが充実していて展開も素晴らしく、それぞれの役柄でそれぞれの心の葛藤と“物語”がある映画です。そして、最後の衝撃的な結末で涙が溢れて止まりませんでした。最後の最後で3つめの“ペイ・フォワード≪先贈り≫”を遂げるトレバーなのでした。<笑!ハンカチを忘れた私は、涙が溢れて最後まで映画館を出ることができませんでした>
トップページへ戻ります