● 古川医院 2007
防雪対策のコロネ−ドを新たな風景の種子に
|背景  豪雪地で夏も暑い、盆地米沢の中心市街地にある医院の建替である。
 豊かな盆地の景観に外観を溶けこませて原風景と一体化させていた郊外の医院と異なり、雑多な形態が混沌とした計画地では、自らが景観形成の新たな種子となるように考えた。
 重い雪が一気に積もる米沢の建物の外観は、最優先課題である雪との戦いの方法に大きく左右される。
 雪下ろし不要で屋根も敷地も常時積雪が少ない状態にする為に、自然落雪勾配屋根とし井水で消雪する。
 来院者の落雪からの安全性とバリアフリ−アプロ−チの双方を満足させる雁木状列柱歩廊(コロネ−ド)を、この通りを行き交う人達の心象風景として親しまれ、通りにリズム感をもたらすファサ−ドデザインとし、来院者の案内サインとして、夜は優しく送迎する外灯になる飾りド−ムを付けた。
 1階は小児科(大先生)と消化器内科(若先生)の複合クリニックだが将来は全て消化器内科となるよう予備配管してある。
 準防火地域と規模の関係でボ−ド被覆が必要な木造イ準耐火構造としたが、患者さんの待合や物療スペ−スは燃代加算による無垢の八角柱や集成材カウンタ−などで優しさを感じさせる木質系の仕上としている。
 2階は南側が大先生御夫婦の自宅、屋根裏部屋の北側は医局、中央は広い倉庫とし、天窓を有効に配して光と空を楽しめるようにしてある。
消化器内科診察室
小児科診察室
待合ホ−ル
作品DATA            
所 在 地 米沢市金池 商業地域 準防火地域 
敷地面積 1,006.36F 
許容建蔽率 80% 
許容容積率 360%
用  途 住宅付診療所 
構造規模 木造在来工法2階建(イ準耐)
外壁外断熱(ネオマフォ-ム)工法・樹脂断熱サッシ
建築面積 394.03F 
延床面積 560.44F(1F342.92F 2F217.52F)
設計期間 06年3月〜06年7月 
(プロポ−ザル策定:05年12月〜06年1月)  
工  期 06年8月〜07年3月竣工