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これより前にUPしていた分はヒグラシジャーナルのページで読めます。
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<27>「やっと鳴き始めました」
2011/8/4 記
★ヒグラシ鳴き始めましたね。よかった。 前回なかなか鳴かないな〜と書きました。 その次の日、家の裏山でほんの少し鳴いていました。
その時は2, 3回鳴いたらすぐやんでしましました。ほんとに初めて鳴くような、成虫になりたての、初心者的なういういしい声でした。
でも何か、ちょっと試しに鳴いて、あれ、みんなまだ?お呼びでない?失礼しました〜、みたいな? いやいやお呼びなのに。
でもそれから数日徐々に仲間が増えて来たところです。(7月なかば)
今年は、能勢理論を裏付けるような録音が出来るといいなというのがテーマです。能勢理論とは私の仮説です。前のヒグラシジャーナルを読んで頂けると分かりますが、「ユニゾン鳴き」「リレー鳴き」「オルガン鳴き」などに変化していき、それは鳥から身を守るためではないかという説です。
でも今年はセミ事情がちょっと近年と違う。 まずニイニイゼミが多いように感じています。そしてヒグラシの登場が遅い。鳴き始めてもすぐ止まってしまう。まさか放射能のせいではあるまいな。3月15日の放射性物質が極端に濃い雨が土に染みこんで、体の小さな幼虫がやられてしまったとか?他のセミも条件は同じだから違うとは思うけれど。
ところで私には皆さんに聞いて欲しい音があるのです。
ヒグラシというと、夕方のヒョヒョヒョ・・・という涼しげでもの悲しげな鳴き声のイメージを持つ人が多いのですが、他にもいろいろな鳴き方があります。
朝はその近辺にいるヒグラシ全員で鳴くので荘厳です。音程とタイミングを合わせ、途切れないように鳴きます。それを暗い森の中で聞くと360度サラウンドで宇宙空間を漂うような、とても神秘的なイメージになります。もちろん宇宙空間は空気がありませんから音も聞けませんのであくまでもイメージです。シャーリー・マクレーン的な。
そしてもう一つ、この朝の合唱の「完成型」を少し離れたときに聞いた時の音です。それはまるでオルガンのような持続音で「ヒョア〜〜〜〜」という感じです。 これは、まるで山が鳴っているかのような感じです。笛のような感じもする。この音が分かる人は少ない。田舎に住んですごく早起きする人か、徹夜をする人です。都会では聴けません。
この音は録音が難しい。なぜかというと、山を客観的に見れる位置では家や道路も増えて車の音やカラスの鳴き声などが入ってしまうからです。録るだけなら出来ますが、皆さんに味わって頂くには不快な音が入りすぎるのです。
いっぽう森の中の音は、長年いろんなところで繰り返して録音してきましたが、最終的には森の奥深く入れば入るほどよいという結論に達しました。極力人里離れたところで、天候がよければ録ることが出来ます。そのほうがニイニイゼミやアブラゼミなど他のセミも少ないのです。ただ、雨のあと数日は沢の音がすごいので、いつでも良いというわけではありません。また、逆に鳥も増えますので、鳴き声の少ないところを探さなくてはいけません。ウグイスなど平和で癒される鳴き声鳥ならいいのですが。
私は最近は水源地となっている保安林のような、東京でもほんとに山奥に真っ暗なうちに入っていき、録音します。そこは居るだけでとても涼しいのですが、歩き回って暑い時は上着を脱いで裸になると、ひんやりした森のイオンを体中に浴びるような感じで気持ちいいです。あ〜地球に生かされてるって感じです。私の天敵「か」が多いところでは出来ないのですが、不思議なことにきれいな水が流れる川のほとりでは以外とかやブヨが少ないのです。ゴミゴミした人間どものやかましきよどみから開放され、清め流されるような至福の時です。
これに対し、離れた位置での「ヒョア〜〜〜〜」を録音するには山を下りて、個々の鳴き声が一体となって聞こえる場所を探さなくてはいけません。夜明けの早朝なら人間の物音はしないだろうと思われるかも知れませんが、田舎の場合、明け方に大型トラックがけっこう通るのです。これが離れたところまで聞こえる。人間の耳は取捨選択して聞きたい音を抽出し、聞きたくない音は意識の外に追いやる機能がありますが、マイクは正直です。録音していたときに気づかなかった音がはいっていてびっくりするものです。あと新聞配達のバイクや、鳥のちょっとあつかましい鳴き声がする場所もあり、悩まされます。
これは良いロケーションを探さなくてはいけません。ちなみに私の家はこの完成型が裏山から聞こえてくるので、うとうと寝っ転がって聴けるのでよいのですが、街道を走るトラックの音が入ってしまうことが多いのです。それでもいつか偶然いい感じで録れるのでは?とつい録音してしまいます。
ということで、今年のテーマは私の考えを証明するため、いわば科学的な活動として録音するつもりでしたので、近年のように毎日のように朝3時頃から準備して真っ暗な山の中に入って純粋な録音をするのは体力が消耗するので減らそうと思っていました。それよりも音楽の完成と目的の成就にエネルギーを、ということで。でも、いざ録音できる状態になるとより雑音のないところへと駆り立てられるようにさまよい求めてしまいます。これも音を追求する人間のさがなんでしょうね。
★ それと、グリーンカーテンをやっているのですが、やっと1mぐらいになってきました。節電のため葉っぱで日陰を作るヤツです。ゴーヤとパッションフルーツを育て始めました。
でもまだ日陰になるほどではありません。普通5月の連休で始めるのがよいようなのですが、7月に入ってから始めたので、なかなか成長しないでやきもきしています。これはヒグラシの鳴き声とともに報告したいと思います。この他に網戸のないところに自分で作って風通しを良くしたり、朝日が入ってくる側にすだれをつけたり、半透明の軒のトタン屋根に銀色レジャーシートを着けたりといった工夫をして、前より涼しく過ごせるようになりました。ほとんど裸で過ごしてるのもあるし、今年の夏はまだ冷房を一回も使っていません。東電になるべくお金を払いたくないですし。
では次回またお会いしましょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−
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