<最新のザトウクジラ情報抜粋〜2002〜

020205
Bonin Explorer MULBERRY
   資料提供:小笠原ホェールウォッチング協会
                      

2002−1-31、小笠原ホエールウォッチング協会のインタープリタ養成講座資料からの抜粋。



ザトウクジラの概要(資料抜粋)

・名前:
  和名 ザトウクジラ(座頭鯨)   英名 humpback whale (猫背の鯨)
  学名 Megaptera novaengliae  ニューイングランド地方の大きな胸鰭
  分類 ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科ザトウクジラ属

・形態:
  体長:肉体成熟体長 メス13.8m オス13.3m
     最大 15.2m
  体重 34t(体長12M弱で) 出生 700kg
  年齢 最高77歳  肉体の成熟 20歳   性成熟 11歳ぐらい
  形態の特徴   胸鰭 体長の23-31%  尾びれ幅 体長の27-34%
          背びれ 高さ30cm以下   畝 12−36本
          ひげ板 270−400枚
 
・分布と回遊

  冬季は繁殖のため、低緯度の浅い海域。夏季は摂餌のため高緯度に。
  移動距離は9000kmにも。
  回遊の順番は繁殖海域に行く場合、泌乳中のメス・未成熟個体・成熟オス・妊娠休止中のメス・
  妊娠中のメスと続く。戻る場合は逆になる。
  繁殖場に行かない個体もある。繁殖に参加しないメスは行かない可能性が高い。
  繁殖海域では、未成熟メスはいない。

・系統群:北太平洋には3箇所のグループがあり、日本海域(小笠原・沖縄)・ハワイ・メキシコ。
     南半球に6ヶ所・北大西洋に2ヶ所・インド洋に1ヶ所

・個体数:2万5千頭ぐらい。
     捕鯨が行われる以前では、15万頭。

・繁殖:受胎2月ごろ。妊娠期間11ヶ月くらい。授乳期間半年〜11ヶ月。
    出産間隔2年が多い。
    出産盛期、小笠原では2月中旬から後半。
    性成熟4〜8歳。初出産5〜8歳。

・摂餌:北半球ではオキアミやサバ・ニシンなどの群集性の魚など。
    南極海では主にオキアミ。
    索餌方法:複数ある。バブルネットフィーディングが代表的。
・天敵・寄生生物
   :天敵;シャチ。
    寄生;クジラジラミ・フジツボなど。

・鳴音:
  3タイプ。;ソング(繁殖海域での成熟オスのみ)・繁殖海域での群内で発する音・
        摂餌行動のときのコール。
  同一海域ではみな同じソングを出す。
  ソングの意味合いに定説はないが、メスへのシグナルとオス同士へのシグナルとの説などがある。
  シンガーは大抵は単独オスだが、エスコートの場合もあり。
  ソングは時間と共に変化。沖縄と小笠原は非常に類似。

・人間の影響:
  20世紀前半には10万頭以上が捕獲。
  商業的捕鯨は1960年代までで停止。
  定置網への迷入や、海洋汚染の影響も。
 


小笠原のザトウクジラ(資料抜粋)

分布繁殖のために、小笠原群島・火山列島・西ノ島付近などに。
      小笠原に回遊するザトウクジラの索餌海域の特定はできていない。
      ロシア側が可能性たかい。
 
系統沖縄とは同じ系統群。
      尾びれが黒い模様が多い。

・出現時期
  
今シーズンは10月24日が最初に発見。嫁島沖。
  例年11月にきて、5月中旬にはいなくなる。

群の構成は離合集散的。
     親子にはオスのエスコートがつく場合もある。
    メイティングポット;1頭のメスに、複数のオスが争う。

ソング:小笠原でも、エスコートがソングを出すことを確認。
     

出産2年に1度が多い。

個体数400−1000頭と推定。ばらつきが大きい。
       調査による個体識別はのべ1000頭以上。

食性繁殖海域では餌を取らないのが定説。

移動回遊
  聟島列島から南硫黄島間の行き来する個体あり。
  沖縄との行き来もある。
  索餌海域は、主に道東沖から千島列島、ベーリング海西部と推定。


・小笠原の捕鯨:戦前は基地捕鯨。戦後は母船式。


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以上。