このやろう! このページに来るとは・・・やりやがったな! しかし・・・誰か気付くのか?(笑)

せっかくだから

俺はこのデスクリムゾンを紹介するぜ!

CONTENTS
もくじ
目次

第1章 伝説の始まり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1996

第2章 悪霊の神々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・せっかくだから

第3章 そして伝説へ・・・・・・・・・・・・・・・・・やりやがったな

第4章 導かれし者たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーノー

第5章 天空の花嫁・・・・・・・・・・・・・・・・女性の扱いは苦手

第6章 幻の大地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・実は今

第7章 エデンの戦士たち・・・・・・・・本当に描きたかったもの

このページは、とりあえず突き動かされるものを感じ開設してみましたが、
作者は一応コンテンツを増設して進化させるつもりなので、
せっかくだから俺はこのページを応援するぜとばかりに、今後ともヨロシク。


第1章 伝説の始まり

 私の発言およびホームページ上での文章などを見ると、「せっかくだから」「〜デス」などといった表現が多いことに気付かれる方もあるかと思う。
 その使用頻度は常人のソレを越え、我ながら異常なまでのものがある。
 なぜこんなことになっているのか?
それは、この一本のゲームに大きな影響を受けたからである。
その名はデスクリムゾン。1996年にエコールソフトウェアが開発・発売した、セガサターン用ガンシューティングゲームである。
 このゲーム、スゴイっす。
なにがスゴイって、操作性・完成度・センス・内容等、すべての点において、常識を超越したデキになっているからである。

 1996年8月9日、デスクリムゾンはこの世に生を受けた。
 当時、セガは「バーチャガン」というセガサターン用銃型コントローラを発売し、対応ソフト第1弾「バーチャコップ」と共に売り出しをかけていた。そして、好評を博した「バーチャコップ」に続く対応ソフト第2弾として発売されたのが、このデスクリムゾンだったのである・・・。
 しかし、ゲーム雑誌におけるこのゲームの批評は熾烈を極めた。曰く、
「ホントに出すんですか?」
「バーチャガン置いて途中で帰りました」

等々・・・。
 しかし、それでもメゲずに発売当日に購入した人は、その想像を絶する世界に圧倒されることとなった・・・。

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第2章 悪霊の神々

 まずゲームを立ち上げると、高性能音源を搭載したサターンらしくもないチープな電子音に乗せて、不気味な石造りの仮面をバックにしたエコールロゴが登場する。これがなんと、スキップすることができない
 そして、またズッコけるようなBGMに乗せて、オープニング画面が出てくるのだが、ここに出てくるステージ1ボス「フライリハード」のえもいわれぬ奇妙なポーズをしているのが目に付く。
 う〜ん、表現としては、レッツ・ダンシングといった感じ。おまけに、その手だけが、まるで死にかけた動物のようにビクビク動いているのがまた気になる。
 そして、そのまましばらく放っておくと、オープニングムービーが始まるのだが・・・。

 オープニングムービーが始まると、まず得体の知れない生物らしきものが、おたけびを上げる。これが最後の敵「デスビスノス」らしいのだが、実のところよくわからないほど、ムービーの出来が荒い一応頭を上げて吠えるのだが、吠えたといっても口なんかないし、立体感をまったく感じさせない絵であるため、頭がまるで紙のように薄く見えてしまうのには手の施しようがない(笑)
 その後、一説には社長がアテたとさえいわれた、なんともいえないナイスボイスのナレーションとともに、このゲームの主人公、越前康介(コンバット越前)が紹介され、ついで、戦場を駆け回る越前とその戦友ダニー・グレッグの視線で撮影された実写ムービーが展開されるのだが、これが最高にぶっ飛んでいる。
 まず、見ている者の耳をつんざくような異様に高い越前の声
とても声変わりしたとは思えないキンキン声である。

「ダニー・グレッグ、生きてるか?」
「上から来るぞ、気を付けろ」


などといった越前のセリフをヘタにヘッドホンで聞こうものなら、鼓膜が破れてしまいそうなくらいである。
 ちなみに、このときダニー(グレッグか?)が返事をする声は、理由はわからないが、すごくイイ(笑)
 やがて、越前達は古ぼけた階段を発見するのだが、そのとき彼は驚くべき言葉を言ってのける。

「なんだこの階段は?」


 「なんだ」って言われても・・・戦場に階段があってなにがおかしい?
 まあ、とりあえず理屈は後回しにして、先を見るとしよう・・・。
 すると、その階段の先には遺跡のようなものがあり、入ったところには扉が・・・。ここでまた、越前康介は理解不能な発言を繰り返す。

「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ」


 せっかくだから? なにが「せっかくだから」なんだ? まるで解せない・・・。グムムムム・・・悩んでいると、徹夜してしまいそうなほどの難題だ。
 さらに恐ろしいことには、このオープニングムービー、結局最後までストーリーの概要が明かされることがない。謎のシーンのあと、

「こうして越前康介は、クリムゾンを手に入れた」

 との、例のナイスボイスの語りをバックに、

「しかし今」「デスビスノスの放ったモンスターが」「越前に襲いかかる...」

 と説明書きが出るのを最後に、ムービーは終了してしまう。あとは、ハイスコアの表示とデモプレイ・ムービーのみ。
 結局、ゲーム世界の概要はつかめずじまいであった・・・。

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第3章 そして伝説へ・・・

 とりあえず、ゲームをプレイしてみよう。

Stege1(Stage1ではない)を選択すると、「シーン1 サロニカの街」と出てきた・・・ように見える。というか、原色使いまくりの派手なサイトが画面中央でグルグルと回転していて、文字を隠してしまっているので、よくわからない。
 ステージのスタート画面ですらこうであるが、この程度で驚いていてはいけないのだ。

 とにかく、ゲームは始まった。
 すると、ポリゴンで描かれた、「全編流れる美しい3DCG」(パッケージ裏紹介文)・・・え? 美しい? これが?
 とにかく、雑な(^^;)描画の街並みに、コンバットスーツを来た敵が2人。とりあえず、サイトを動かして撃ってみる。
 ・・・・・あれ?
 サイトが・・・暴走する! 言う事を聞かない!どういうことだ!・・・というか、操作性ひどすぎるんじゃない?
 そう、このゲームの最大の欠点は、致命的なまでの操作性の悪さにある。まるでスピードスケートの選手を操るが如きツルツル滑るサイトに、初体験のプレイヤーは必ず苦しめられるのである。
 どうこうしているうちに、やがてスコープが敵にセットされる。どうやら「バーチャコップ」のように、このスコープが敵に合った瞬間、攻撃をされてしまうようだ。
 「ピピピッ」という音と共に、スコープが敵に完全に合った。と、その瞬間、

「やりやがったな」
とか、

「この野郎」、さらには

「くっそぉ〜」

などとという妙に緊張感のないボイス
とともに、ライフを表すクリスタルが減った。

 ん? 何が起こった? どういう攻撃を受けた?
 おい、何が起こったんだよ! 教えてくれよ!

 実はこのゲーム、ダメージを受けるときに、「ナイフが飛んできた」とか、「銃で撃たれた」とか、そういった視覚効果がなく、スコープが合うと同時に突然ライフが減少するのである。いったいどういう攻撃を受けたのか、まったくわからない。
 もしやこれはサイキック・ウォーズなのか? 真相は誰も知る由もない・・・。

 ダメージといえば、さらにビックリしたのが、敵の攻撃を立て続けに食らってしまうこと。
 実はこのゲーム、ダメージ後の無敵時間がない
 普通のゲームなら、ダメージを食らった後、プレイヤーの救済措置として多少の無敵時間が設定されていたりするのだけれど、このゲーム、そんなことはいっさいない
 このゲームは基本的にライフは3つしかないので、もし、仮に3体同時に攻撃してきて、それを撃ち損ねた場合、当然そこで越前の命は尽きてしまう。・・・くわばらくわばら。
 まあ、現実的だといえばそれまでだが、デスクリムゾンほど非現実的な世界もないので、非常に矛盾を感じるのは私だけか?

 そうそう、敵についても一言説明しておこう。先に触れた「コンバットスーツ」の敵のことについでである。
 実はコイツら、最初こそ人間の姿なのだが、撃ったりすると突然青い岩石のような体をした魔物に姿が変わって死ぬ。しかもそのポーズがまたスゴいヘタレっぷりで、右手を上にあげ、左手は下向き、右足を折り曲げているというなんとも形容しがたい不思議なポーズをとっているのである。乱暴なたとえをすれば、どことなく「シェー」とやっているように見えなくもない(すごく乱暴な例えだが(^^;)
 そして死ぬときになると、あるときはバンザイをして、あるときはブレイクダンスよろしく倒れたまま地面の上をグルグル回ったりするのである。いや、なかなかカッコいいではないか(謎)

 さらに進むと、突然街並みのの中に、こんな感じ(↓)の板が、回転しながら浮かんでいるではないか。

HIT HERE・・・せっかくだから作ってみましたぜぇ!

 よく見ると「ここを撃て」(笑)と書いてあるので、とりあえず撃ってみると、

「ワンナップ」

というこれまたイイ感じのボイスと共に、クレジットが1増加した。
 これはいったいどういうことなのか?まったくもって解釈に苦しむところである。だいたいこの板はなんだ? なんの意味がある?
 ・・・まあいいや。考えていたら間違いなく精神に異常をきたしそうだから、ほっとこう。

 ここまで読んできてくれたアナタ。
 もういい? いや、まだあるよ、このゲームのポイントは。
 まず、ガンシューお決まりの民間人だが、もちろんこのゲームにも登場する。しかし不思議なことには、街中をうろつきまわって戦っていたわりには、登場する民間人はすべて同じ顔をした、白い服を着た男のみ。しかもモデリングは、先に触れたコンバットスーツの敵と同じという手抜き・・・もとい、省エネぶり。
 ちなみに彼は、熱狂的デスクリムゾンファン(通称クリムゾナー)によって、佐藤という名前をつけられている(一応ヨーロッパ辺りが舞台らしいのに、なぜ佐藤なのかは不明)
 ちなみに彼を撃ってしまうと、

「オーノー」

という乾いたボイスと共に、ライフが一つ減ってしまう。誤射してしまうと、そのヘタレボイスも手伝って、やる気を失うこと必定だ(謎)

 さらに。
 実はこのゲーム、デバッグすらろくすっぽ出来ていないゲームでもあり、この面の途中でしばしばサイトが消えるんだね〜。知らずにプレイしていた最初のとき、この光景に出くわし、非常にアセったのをよく覚えている。

 しかし、乱暴な操作性と不可解な攻撃をなんとかくぐりぬけ、ついに画面がブラックアウトしてスコア清算画面が出てきたときには、ここ数年味わったことのない達成感に包まれたことをいまでもよく覚えている。
 これをクリアすることに比べれば、受験なんぞものの数ではない?(笑)

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第4章 導かれし者たち

 なんとか「シーン1 サロニカの街」をクリアすると、つづいて「シーン2 リムブルク大学」がスタートする。
 ここにもまた、エコールは驚きのテイストを用意していた。

 あいも変わらず言うことを聞かないサイトに苦しみながらも、なんとかゲームを進めていくと、画面にムササビのような物体が出現する。いや、モモンガなのか? なにより敵なのか? しかしスコープは現れないし・・・。
 当のムササビはまるで標本のようなホーズをとったまま、ヒラヒラと羽をばたつかせ、そこを動くこともなくノンキに浮いている。
 よし、とりあえず撃ってみよう。すると・・・

「オーノー」


という聞き覚えのあるボイスと共に、ライフが減ってしまったではないか!
このムササビは民間人だったのか!? なぜこんなことになってしまったんだ・・・。ただでさえ、ライフを回復することが不可能だというのに・・・。
 え? ホントかだって? 本当です。
 このゲームには、このテのガンシューにはよくある「ライフの回復」という要素はほとんどない。後に行くことになる「シーン6 コネラート遺跡」において、浮遊するクリスタルを撃つと一回だけライフが3つ増えるとき以外は、まったくそういう要素がない。恐ろしいまでにシビアなゲームである。
(エコールが考えていなかったという説は、この際置いておくが)
 しかし、なぜムササビを撃つとライフが・・・分からん・・・。

 ムササビ・ショックも覚めやらぬままに先へ進むと、やがて前方にECOLEと書かれた巨大な噴水が出現する(というか、余りに雑な絵なんで、言われるまで噴水だと気付かなかった私・・・)
 最初はただのオブジェクトかとも思うところであろうが、試しに一発撃ってみると、突然その噴水が回転を始めるではないか! なおも銃撃を続けると、さらに噴水も回転を続ける。グルグル、グルグルと。そして、ついに噴水は「どごお」という効果音と共に爆発して姿を消した。
 ・・・何が起こった? 得点が増えているようでもなし・・・・
 あっ! クレジットが5つも増えてる! これは嬉しいボーナスだ。異様な難易度のこのゲームなら、なおさらだ。
 しかし、だったらせめてヒントぐらい取説に書くとかしとけよ。
 しかも・・・うーむ、社名入りの噴水を壊すとクレジットが増加とは・・・やるなあ。
 しかし、なぜ噴水が回転するのかは、無論誰も知るよしもない(おそらく開発者さえも)

 まだまだ、デスクリムゾン・ワールドはとどまるところを知らない。
 シーン2に続く「シーン3 コネラート橋」をクリアすると、ついにStege1のボス「フライリハード」との戦闘が始まるのだが、ここでは突然、銃進化ゲージが越前のライフゲージと切り替わる。これは取説にも書かれていないので、初めて来た人は混乱してしまうことがあるようだ。
 しかもこのとき、フライリハードは飛び下痢・・・もとい、飛び蹴り攻撃を仕掛けてくるのだが、実は例のスコープがヤツに完全にセットされるのは飛び蹴りの後の戻ったときになるので、飛び蹴りを食らった瞬間にはダメージを受けず、ヤツが着地した頃にダメージを受けるという、なんとも理解不能な攻撃を仕掛けてくるのである。

 Stege2ヘ行くと、「シーン4 イズキット川」を経由し、「シーン5 アッシムの館」へと到達するのであるが、ここでの越前の行動もまた、まったく理解できない異様なものである。
 このゲームは他のガンシュー同様、画面には主人公・越前の視線が写っているのだが、岩場の谷間をくぐり抜けたかと思いきや、突然フワリと浮いてその岩場の上まで達してしまったり、あるいはその岩場の上から真下を向いて降りたかと思うと、そのまま何事もなかったかのように谷の底をツツーと移動したりと、とても人間技とは思えない行動を見せてくれる。
 しかも、岩場を抜けて、先にアッシムの館と思われる建物が見えてきても、わざわざ後ろを向いてまた戻っていってしまったり、あるいはアッシムの館に到達しても、中に入ろうとはせずに建物の周りをフラフラとうろついてはムササビを誤射して「オーノー」とライフを減らしてしまったり・・・。
 一度プレイされてみると痛感すると思うが、とにかく彼の動きは人の域を越えている。まったく、超人だね(別の意味で)

 さあ、Stege2ボス「ムーラ」を倒し、Stege1・2を両方クリアすると、いよいよ最後のStege3となるワケだが・・・、まず最初の「シーン6 サファール遺跡」で、プレイヤーはまたもや自分の目を疑うことになる。
 ここに現われしは、通称「横滑り佐藤」と呼ばれる驚異の民間人フットワークだ。
 遺跡でモンスターたちと激闘を繰り広げる越前の前に、例の白い服を来た民間人が突然高速で横滑りしてくるのである。インパクトは、はっきりいって相当に強い。この光景は一度見たら決して忘れることの出来ない心に残る名場面である(謎)
 そして、「シーン7 シャナファーラ」を突破した越前は、ついに「シーン8 デスビスノスの宇宙船」へと、最後の戦いに臨む。
 サファール遺跡・シャナファーラと、2エリア続けて遺跡での戦闘があった後、なんの前振りもなく宇宙船へと越前は乗りこんで行くのだが、もはやここまでくるとそんなことは気にならない。それは、このゲームに精神を侵食されてきているからである(笑)
 ここでは、越前の超人的行動力にさらに磨きがかかり、戦闘中に一回転するという荒業を発揮してくれる。宇宙船内を進む越前の視線がいきなり360度グルリと回転するので、「もしかしたら宇宙酔いでもしたのか?」と心配してしまうほどである。
 しかし、敵との戦闘中でもこの回転現象が起きるので、ただでさえ合わせにくいサイトがよけいに合わなくなってしまうのだけはツラい。

 そして、ここを抜けると、ついにデスビスノスとの最終決戦が行われ、これに勝利すると、例のオープニングムービーと同じような感じで、デスビスノスが息絶えて沈んでいく(何に沈むのかは不明)シーンがムービーで挿入され、エンディングを迎えることとなる。
 しかし、ここにエコールはまた仕掛けを用意していた。
 エンディングが始まって、最初にこんな文字が出てくる。

「DeathCrimson Stuff

 そう、「Staff」ではなく「Stuff」なのである。「Stuff」には「がらくた」「ごみ」などといった意味があるほか、俗語的表現だが「魅力ある」「才能ある」といった意味も含まれているそうだ。
 果たして、エコールサイドはどういう意図で、あえてこの言葉を使用したのか、これはプレイヤーへの宿題として残された格好になった。ただし、エコールが回答を用意しているのかどうかは知らないが。

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第5章 天空の花嫁

 あまりの錯綜ぶりに圧倒され、ここで休憩とばかりに、取扱説明書を手にとって、一読する。
 ・・・・・・・。
 ・・・・・・・。
 わからない。
 何が書いてあるのか、はっきりいって良く分からない。

 とりあえず、2ページ目のストーリーを読んでみよう。

「1996年、KOT症候群という病がヨーロッパ中に蔓延していた」

ほう。それで・・・?

「10年前、コンバット越前はマルマラ軍の傭兵として、戦場を駆け巡っていた」

 あれ? KOT症候群の話はどうなった?
 言っておくが、私は決して文章をはしょったりなどしていない。
 これは、そっくりそのまま続きの文章になっているのである。
 まずこれでたまげてしまうのだが、相変わらずの暴走っぷりはなおも続く。
 越前は戦友のダニー・グレッグと共に遺跡を見つけ、中にあった宝石・古文書・銃を入手(例の「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」のシーンだね)その知恵と力と資金によって脱出したとあるが・・・正直、古文書がどう役に立ったのかは不明である。秘密の裏道でも記されていたのであろうか・・・。
 やがて10年後、医者になっていた越前は、

「KOTの流行に10年前の記憶から、突き動かされるものを感じ、その因果関係を解明するために訪れた最初の街サロニカ」

とあるが、その因果関係ってなんだ? 文章中には何も書かれていないので、越前のこの行動の根拠は不明なのである。これも、古文書にでも記されていたのであろうか・・・。しかし、明文化されていないので、しょせんは想像の域を出ないが。
 そして、この街は魔物の巣窟と化しており(もちろんこれも、どうしてなのかは不明。KOTとの関連か?)、このとき思わず使った銃−クリムゾンが越前を助け、戦うごとにクリムゾンはより強力な武器へと進化していくとのことである。
 確かに、画面中には「銃進化ゲージ」なるものが存在し、無駄撃ちをせず敵だけを撃つことによってゲージの値が増加、一定数に達するとサイトスコープが画面右上に現われたり(実はほとんど役に立たないが)、銃がマシンガンに進化したり(実は手で連射したほうが早いというヘタレぶりだが)、爆弾を発射できるようになったり(実は爆弾に書かれている「BS」という文字の意味が不明ではあるのだが)、あげくにはボーナスとしてクレジットが増加したり(実はコレはマジで嬉しかったりする)と、一応さまざまなメリットがあるようにはできているのだが、ゲーム自体の壊れっぷりが尋常ではないので、「いまさらどうした?」的な感は否めない。

 さらに、10ページのキャラクター紹介もスゴい。
 主人公・越前康介ことコンバット越前は、1966年5月5日生まれのO型。身長181cm、体重70kg 、ここまではいい。好きな食べ物は

「焼きビーフン」


で(おかしくはないよ・・・けど、なんか違うよな・・・)、性格は

「抑えてはいるが、冒険心旺盛な一匹狼。正義感・勇気とも平均以上だが、カッとしやすいところもあり、計画的人生よりより行き当たりばったりの人生を選んでしまうタイプ。女性の扱いは苦手」


 はっきりいってムダと言えるほど、まったく生かされていない設定である。特に女性の扱いについてなどは、ガンシューティングゲームではまったく用を成さない設定である。
 さらに、ここに掲載されている越前のCG写真は、微妙に傾いた越前の腕や足が、心なしか左右で長さが違うように見えるのがオツである。
 他にも、11ページ「ボスキャラクター」では、ムーラというキャラの説明に「激しく動くので要注意」とあるが、激しく動くからなんだというのだろうか
 まったくもってつかみどころのないギャグ取説(謎)である。
 ゲームのみならず、取説までこの調子なのだから、このゲームの凄まじさは十分理解していただけるのではないだろうか。

 あ、ちなみに補足しておきますが、ゲーム中にはこれらの設定に関する説明や謎解き等は一切出てきません。
 例えば「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」シリーズの場合、ステージ開始時や終了後、時によってはゲーム中に適時ムービーが挿入され、登場人物の会話シーンなどによって現在の状況などがわかるようになっているのですが、デスクリムゾンにはまったくそんなシーンなどはありません。一つのシーンが終わると、即座に次のシーンが始まり、プレイヤーは状況の転換を考慮する間もなく、理不尽な戦いを再開しなければならないのであります
 よって、ゲームをプレイして謎を解こうなどという考えは、即刻捨ててしまうことを強くお勧めします。

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第6章 幻の大地

 案の定、発売後のこのゲームの評判は物凄いものがあった。
 ソフトバンク(現ソフトバンクパブリッシング)発行の専門誌「セガサターンマガジン」(現「ドリームキャストマガジン」)の読者投票において、デスクリムゾンは常に最下位を独占し、その劣悪な完成度と、にじみでる独特のテイストは、いつしか「暗黒ガンシューティング」「デス様」などと呼ばれ、あまり喜ばしくない意味で、その名を高めていったのである。

 当然、このゲームの存在はインターネット上でも大きく取り上げられることとなった。
 しかし、面白いことに、ここではひとつの注目すべき現象が発生している。
 あまりにもどうしようもないゲーム性に呆れ果て、このゲームを罵るサイトの数もさることながら、このゲームの負のパワーに圧倒され、賛歌を歌うサイトの数が驚異的に多かったのである。
 無論、こうなるとコンテンツは多種に渡り、紹介や攻略などといったものはもちろん、一見無謀とも思えるスコアアタックに挑戦するサイトや、あいまいな世界設定を解釈するサイトがあったり、民間人に「佐藤」なる名前を命名したり(笑)、あげくのはてにはオープニングムービーの撮影地をつきとめたり、「聖地巡礼」と称してエコール本社を訪問したりと、「クリムゾナー」と自ら称したファン達の愛情は、さながらストーカーのごとく歪みながらも、さまざまな形で展開されていった。

 だが、エコールはこういった動きをもっぱら黙殺していた。エコール側では、やはりデスクリムゾンの評価に対してかなりシビアになっていたようである。ゲーム雑誌で酷評された事実に加え、インターネット上でさまざまな形で取り上げられた事は、彼らにとって必ずしも心地よいものではなかったようである(そりゃそうだ)。たとえば「超クソゲー」(太田出版刊)によると、インターネットにおけるデスクリムゾン関連のホームページについて聞かれ、

「心痛めつつ、笑って見ております」

とコメントするなど、かなり困惑していた様子が伺える。
 しかし・・・このとき、エコールはこのようにもコメントしていた。
「実は今、デスクリムゾン2を作ろうという動きがあって・・・」
 え? 続編? もしや・・・いや、まさかね・・・。
 しかし、その「まさか」は、やがて現実となった。

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第7章 エデンの戦士たち

 エコールはついに開き直り、立ちあがった。
 「ゲーム史上に残るクソゲー」といった汚名は晴らさなければならないし、なによりクリムゾナー達の愛のパワーを利用しないテはないと・・・(思ったかどうかは知らぬが)
 そしてついに、プラットフォームをドリームキャストに移し、「デスクリムゾン2」プロジェクトが始動した(笑)
 ではここに、彼らが開発に当たって発表した口上の全文を掲載したいと思う。

セガサターンで伝説となったデスクリムゾン
デスクリムゾンは存在する価値がない作品なのか?
このまま無限の闇に埋もれてしまうべきなのか?
1996年の春、われわれエコールのスタッフは
死に物狂いで”それ”を作った。
機材、情報、人材、どれもが不足していた。
それを精神力で補おうとした。
その情念が気がつかないうちに”それ”に込められ
多数のゲームの1つとして埋もれるはずの
デスクリムゾンの命をこれまで繋いだのではないか
エコールは旧作とほとんど同じスタッフで
改めて世界に問う。
われわれが本当に描きたかったデスクリムゾン

 その意気やよし。
 そして、その後続々と発表された設定・画面写真などは、これまでのデスクリテイストを継承しつつ、新しい時代の到来を本気で予感させるものとなってきている。

 1996年、エコールは一つの伝説を作り上げた。
 それは、はっきりいってしまえば不名誉な要素の強いものであった。
 しかし、1999年11月25日、エコールはもうひとつの伝説を作り上げるかもしれない。
 それは、運命のみぞ知りうることである。

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DeathCrimson0X第1回東京ロケテストレポート

第2回(正式)東京ロケテストレポート
(DC版2はどうした・・・?(^^;)


 「デスクリムゾン」の著作権は、(株)エコールソフトウェアにあります。
 「セガサターン」「ドリームキャスト」は(株)セガ・エンタープライゼスの商標です。
 文章中の引用文は、特記を除き「デスクリムゾン」取扱説明書からの引用です。
 ちなみに、各章のタイトルは、どこかで見たような名前が並んでいるように見うけられるかと思いますが、それはきっと何かの間違いでしょう・・・恐らく。