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〜その1:前歯の治療〜
| ちょっと昔までは、歯を治療するならキラッと光る金歯を見せるようにするのがおしゃれでした。 でも現代では白い歯が素敵!という意識が高まって、いかにして自然な見た目の詰め物、かぶせ物で治療するかが求められるようになっています。 ところがいざ患者さんになっても、どんな治療方法があるのか、その長所短所や費用について詳しく知る機会はなかなか少ないようです。当院の壁に「今月の目で見る治療」として前歯の治療を取り上げたことがありますが、じーっと見つめる方の多かったこと。 そこで今回は白い歯を入れるための治療について、前歯と奥歯に分けて2回にわたりトピックスに取り上げることにしました。今回は前歯編です。 【前歯の治療ってどんなもの?】 誰でもご存知のとおり、前歯は笑顔のキーポイント。歯が欠けていたり虫歯やヤニで色が黒くなっていると、せっかくの笑顔も台無しです。1本でも無かったらとても人前で口を開けて笑えません。 ここで前歯と呼んでいるのは、犬歯(糸切り歯)までの上下それぞれ6本の歯をさします。歯の治療の中でも特に審美的に気を使うところです。 まず、前歯の治療には大きく分けて2種類あります。 ひとつは、虫歯や打撲で歯が小さく欠けた時に、その部分を歯とよく似た色の材料(レジン)で詰める治療です。 虫歯の部分を最小限に削り、欠けたところにレジンを詰めて固めます。近年、レジンの材質や歯との接着性が非常に良くなっており、色も豊富に揃うようになりました。 この長所は自分の歯を最大限に残せること。そして、治療が1回で済み、保険が利くことです。 短所は、レジンには水を吸う性質があるため、長期間たつとだんだん色が悪くなってしまう点と、かみ合わせているうちに擦り減ったり欠けたりする点です。また、詰める部分が大きかったり薄かったりするとはずれやすくなります。長期間の耐久性に欠けるといえます。 もうひとつは、歯全体を一層削り、上から歯の形をしたかぶせ物(冠)をする治療です。虫歯が大きかったり、歯の神経を取る治療をした後に行います。 歯を削った後で型を取り、それをもとにした模型上で冠を作るので、最低でも2回の治療が必要です。 この冠の材質には何種類かありますが、大きく分けると保険が利く材料と、保険が利かない材料を使ったものがあります。患者さんになって説明を受けても、一番迷うところです。 (治療例1:折れた歯と金歯を治す) ⇒ ![]() (治療例2:変色した歯を治す) ⇒ ![]() (治療例3:変色したレジン前装冠を治す) ⇒ ![]() 【どのかぶせ物にする?】 かぶせる冠は、金属の土台の表面に歯と同じ色の材料を盛った構造になっています。この歯と同じ色の材料にレジン、ハイブリッドセラミックス、セラミックス(ポーセレン)があります。(下写真右側の冠) また、ハイブリッドセラミックスとセラミックス(ポーセレン)では、金属を使わず歯と同じ色の材料だけで冠を作ることが可能です(下写真左側の冠)。 下の写真は、冠をかぶせるための歯の削合後の形(左の写真)と、ポーセレン製の冠2種類です。 ![]() レジン(硬質レジン)はプラスチックに似た硬い合成樹脂で、光や熱で硬化させます。年々色つやや硬さは良くなっていますが、長期的な耐久性はまだまだ劣る材質です。金属の土台の表面に盛って冠を作ります。 ハイブリッドセラミックスは近年開発された新素材で、特殊光で硬化させます。レジンに比べて色つやが良く、しかも天然の歯の硬さに近いので薄くても割れたり擦り減ったりしにくい素材です。金属の土台の上に盛り付ける以外に、金属の土台を使わずすべてハイブリッドセラミックスで冠を作る事もできます。 セラミックス(ポーセレン)はレジンやハイブリッドセラミックスよりも硬くて透明度の高い素材で、陶器と同じように窯で焼いて硬化させます。現時点で自然な歯の色つやに一番近い美しさを出せるのはポーセレンです。ただ、この弱点は衝撃にもろいことで、陶器のお皿やコップと同じように欠けやすく、強くかみ合う部分には使いづらい素材です。金属の土台に焼き付けるメタルボンドと、金属の土台を使わないオールセラミックスがあります。 なんだかいろいろあって複雑ですね。説明する方も難しいところ。そこで、長所と短所を表にしてみました。
シンプルに選ぶとしたら、 @保険で入れたいなら硬質レジン A表からの見た目の美しさを重視するならポーセレン B裏も表もできるだけ白くしたいならジャケットクラウンかポーセレンオールセラミックス C金属アレルギーのある方にはジャケットクラウンかポーセレンオールセラミックス D美しい歯を入れたいけれど、お値段を少し抑えたい場合にはジャケットクラウン というところでしょうか。 ちなみに、保険外の場合、当院では見た目の美しさと耐久性を重視してポーセレンが一番のお勧めです。 どうです?選べましたか? 簡単なポイントを挙げましたが、実際には歯の形や並び方、かみ合わせ等によっても選択肢が変わります。上記の長所と短所を参考にしながら、必ずドクターの意見も聞いて選んでください。 少しでもお役に立てると良いのですが…。 奥歯の治療についてはこちらをどうぞ! |
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