研究日誌私は仕事の関係で、グループ会社のシステム担当者が集まる会議に出席することがあります。 その会議で、すごくおとなしいと言うか物静かな方とよくお会いするのですが、先日の会議に出席して驚きました。 いつもはほとんど発言されないその方が、すごく積極的にしゃべっていたからです。 会議の後、ちょっとした懇親会があったので理由を聞いてみました。 某『話し方講座』を受講して特訓したとのことでした。 元々すごいアガリ症で言いたいことの半分も言えず、話をしているうちに体の具合まで悪くなったりしていて、上手な話し方、効果的な説得法を身につけたいと始めたのだそうです。 確かに以前に比べて見違えるようでした。 すごく努力されたのだろうな、という感じでした。 昨年5月の日誌にも書きましたが、私は学生時代に映画研究会に所属して、自主制作映画の演出・脚本を担当していたことがあります。 その時、「映画の演出家は、相手を説得するのが仕事」だと先輩に言われ、あるディベート講座に強制的に行かされました。 かなりキツイ講座だったのですが、正直に言って、いま私が会議等でそこそこ説得力がありそうな話が出来るのは、このとき身につけた技術のおかげだと思っています。 そのディベート講座なのですが、最後の授業内容がなかなか印象的でした。 ちょっと紹介しましょう。 皆さん、紙とエンピツを用意してもらえませんか? 用意出来たら、まず紙の真ん中に縦線を書いて下さい。 そして、その線の左側に、あなたが知っている「話し上手」だと思う人物の名前を、右側に「聞き上手」だと思う人物の名前を、何人でもいいですから書いてみて下さい。 書きましたか? 左右にそれぞれ何人かの名前を書き終わったら、「Ctrlキー」を押しながら「Aキー」を押して下さい。 皆さん、いま自分が紙の右側書いた名前を見て下さい。 そこには、あなたが「聞き上手」だと思う人の名が並んでいるはずですね。 その名前の人物を思い出してみて下さい。 あなたはその人が好きか、少なくとも嫌いではないはずです。 どうです? 当たりましたか? 人間というものは、自分の意見を聞いてくれる「聞き上手」な方には、本能的に好意を感じてしまうのだそうです。 なんと言うか・・・ この講座で、私はすごく頑張って相手を説得する話し方を勉強したのに、その最後の授業で教えられたのは・・・ 「上手な話し方をして相手を説得していると、人から嫌われるよ」だったのです。(^^; 論争して、相手を言い負かすとすごく気持ちが良いですよね。 でも、もしあなたが人に好かれる人物になりたいなら、「話し方」を勉強するより、「聞き方」を勉強する方が良いのかもしれません。 『仕事で有利な、人を説得する上手な話し方』=『人に好かれる話し方』ではないのです。 最初に紹介した『話し方講座』を頑張って受講した方なのですが、確かに以前に比べてすごく饒舌になられました。 業務内容の報告も説得力が増しました。 でも少しだけ、理屈っぽくて嫌味な印象も感じてしまいました。 |