パセリの知恵袋

本当は怖い正露丸

研究日誌 (幸三郎)  2005.06.28 (火)
 今月初めに長男が食あたり(急性腸炎)で入院したことを会社で話していたところ、ある同僚さんから、「大学生でひとりで下宿生活してるなら『正露丸』くらい常備させておけば?」と言われました。

 「『正露丸』のような昔からある漢方薬は西洋医学の薬と違って副作用もなく、長年飲んでも大丈夫で安心だから、海外旅行に行くときなんかは必ず持って行ってるよ。」とも、笑顔で言われました。

 確かにお腹が痛くなったら『正露丸』、歯が痛くなっても『正露丸』と、日本人にとって『正露丸』って万能薬として使われていますね。



 今日は、そんな薬に関する豆知識など。



 まず、漢方薬も副作用はおもいっきりあります。

 自然の成分だから体に良い、なんてただの幻想です。

 もしそうなら、自然にあるトリカブトやドクツルタケや河豚を食べて、人が死ぬわけがありませんよね。(^_^;

 以前、日本バレーボールの某オリンピックコーチがアレな方で、風邪を引いた選手に「自然な薬だから大丈夫」と漢方薬を飲ませ、ドーピング検査に引っかかって出場停止になるという騒ぎがありましたが、西洋医学の薬だろうが漢方薬だろうが、薬である以上、副作用は必ずあります

 長年飲んでいたら、必ず体に悪影響が起こることを自覚しましょう。

 たまに妊娠中の女性で、漢方薬は大丈夫と服用している方がいるそうですが、薬を素人判断で飲むのは本当に危険です。

 絶対にやめましょうね。



 さらに言うと、そもそも「正露丸は漢方薬ではありません」。(大幸薬品公式)

 元々「正露丸」は、日露戦争のとき「腹痛で戦えない場合に、お腹をマヒさせて痛みを感じないようにして一時的に戦えるようにする」ために作られた劇薬なのです。

 実際、毎年のようにマヒ性イレウス、腸壊死、腎不全などで手術や透析にいたる例など正露丸の例が報告されているそうです。



 食あたりによる下痢は本来、消化吸収してはいけないものを排出するための体の防衛反応です。

 薬で下痢を強制的に止めることは、体に有害なものを吸収してしまい、病状を悪化させることにつながりかねません。

 「漢方薬だから大丈夫」とか、「昔からあるから信頼できる」とか、変な固定観念を持って薬を飲んでいると、大変なことになりかねませんから注意して下さいね。



 やはり一番良いのは、信頼できる医師の指示に従うことです。

 長男が行った、まともな説明もしない病院などは論外として、元気なうちに近所の病院をチェックし、内科・外科等でそれぞれ良い所を調べておくことをお勧めします。



 食あたり等、起こしやすい時期になりましたが、皆様、健康にはくれぐれも注意しましょう!




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