戻る

06/4
-1






パーキンソン病を抑制する薬

 

 


          新聞報道等より

          
パーキンソン病を抑制する薬


2,006年412日前後の新聞報道等で、ピロロキノリンキノン(PQQ)という聞きなれないビタミンに将来の希望を託したくなった患者さんも結構いらしたのではないでしょうか。

PQQについての国内報道と、アメリカで報告されたクレアチンとミノサイクリンについてまとめました。

パーキンソン病の原因とされるたんぱく質(α―シヌクレイン)に、ピロロキノリンキノン(PQQ)という物質を加えると、このたんぱく質の凝集、蓄積が抑えられることを、東京農工大の早出広司教授らが発見して4月11日に発表した。

今後、細胞レベルで抑制効果を確かめるなどし、将来は新薬の開発につなげたいという。
パーキンソン病はαシヌクレインというたんぱく質が凝集し細胞内に蓄積され、神経細胞を壊すことが原因のひとつとされる。
早出教授らは蓄積をふせぐ効果がある物質を探索。
PQQは納豆やピーマンなどの野菜や果物に含まれるビタミンの一つである。
原因たんぱく質と同量の
PQQをαシヌクレインに試験管内で加え150時間観察したところ、たんぱく質の凝集が通常の10分の1以下に抑えられた。

早出教授は、
PQQが患者の体内でも働けば、パーキンソン病の進行を止めることが可能になる。
凝集したαシヌクレインを分解する根本的な治療薬につながる可能性もある」
と話す。

水野美邦順天堂大教授の話:αシヌクレインの凝集を抑制できた結果は関心が持てる。今後動物実験で効果が確認されれば期待は大きい。

服部信孝順天堂大助教授の話:PQQは水溶性なので、新薬を開発する場合は脂質の多い脳内へ入りやすくする工夫が必要になるだろう。

アメリカ・ロチェスター大のKari Kieburtz教授は、米国立衛生研究所(NIH)が後援するパーキンソン病患者200例の臨床試験の結果、クレアチンと塩酸ミノサイクリンがパーキンソン病治療薬の大規模試験の対象として推奨できる事を世界パーキンソン会議で報告した。

パーキンソン病の臨床症状の進行を遅らせる可能性のある化合物を探索するために、
NET-PD(パーキンソン病神経保護予備試験)を開始し、この予備試験で調べる価値がある候補薬としてクレアチンと抗菌薬のミノサイクリンを選択した。

また被験者として、まだ発病初期で症状緩和のための薬剤を必要としない患者を採用した。
12ヶ月間の観察の結果、重大な副作用は認められなかったが、ミノサイクリンへの耐薬性がやや劣っていた。
クレアチンもミノサイクリンもパーキンソン病の臨床症状の悪化を緩和する点で有効なようであった。

しかし、この試験の目的は、これらの薬がパーキンソン病の治療薬として有効かを決定するために計画されたのではなく、両薬を治験薬として検討する試験に予算を計上する価値があるかどうかを決定することにあった。

予備試験の初期分析に基づくと、クレアチンとミノサイクリン共に最初のハードルを越えた。
しかし、両薬が実際に有効かどうかの結論を下すには、もっと大規模な試験を踏まえて確認することが必要で、この結果が治療方法につながると解釈しないように警告している。

更に、コエンザイムQ10GP I1485についても予備試験が進められている。
NIH の内部機関のひとつ国立神経疾患脳卒中研究所(NINDS)と協力機関は、すでにパーキンソン病に対する神経保護効果を検討する長期大規模試験を計画する段階に入っている。

 

(記事作成:ハトポッポ)
 
                                          2006.5.1作成

 戻る