魅惑の雷庵博人通信 2004年4月13日 316号

東都大学野球 春季リーグ 神宮球場

東都を代表する投手同士の息詰まる投手戦

○日本大学 1―0 中央大学●

           RHE 

日000000010 141

中000000000 060

日 那須野(9)−上田

中 会田(9)−新田

 1回裏、中大はチャンスを掴む。2番山口がセンター前ヒットで出塁。4番亀井の高く跳ねたピッチャーゴロを那須野が処理しきれず、2死1・2塁。後続の4番久保田がセカンドゴロでスリーアウト。2回以降、中大はランナーを出すも2つの併殺打と2つの盗塁死でチャンスを広げられず、那須野を攻めきれない。一方日大は中大先発の会田を攻略できない。サイドスローから投げ込まれるキレのあるストレート・スライダーに7回まで1安打に押さえ込まれる。5回から日大のバッターは内野ゴロでヘッドスライディングを見せる。8回表、日大は先頭の6番村田がセンター前ヒットで出塁。続く7回山本が送りバントを決め、1死2塁。打順は8番キャッチャーの上田。力投する那須野に応えるセンター前ヒット。慌てたセンターが脚がもつれ転倒するおまけつきのタイムリーヒット。虎の子の1点を那須野が守る。8回2死2塁のピンチは空振り三振。9回1死1塁では中大の4番亀井を6・4・3のダブルプレーで打ち取りゲームセット。


那須野は低めにストレートが行くようになるとまさしく鬼に金棒。特に右バッターのヒザ元クロスファイヤーはまさしく魔球。バットに当たらない。192pの恵まれた体躯から体ごと向ってくるフォームで投げ込まれるヒザ元のストレート、これは打てない。菜により終盤9回になってもストレートの威力は落ちない。140キロが出た。3年春季リーグでの専大との入れ替え戦、3連投3完投。俗に言う「那須野の428球」でPL学園時の桑田・清原。横浜高時代の松坂にも負けるとも劣らない伝説を残した。そして、実際目にして「これは凄い球を投げる男だ」と。目を瞑るとあのストレートが蘇る。無論、大げさに書いていますがそれほどの投手だと思ってください。間違いなく自由枠。野間口・一場・ダルビッシュがいてくれて本当に良かった。そうでなければロッテには来てくれないだろう。無論長所もあれば短所もあります。箇条書きで表記します。

長所

右バッターへのクロスファイヤーはまず打てない。あれは魔球です。

威圧感のフォームは流石の一言。

入れ替え戦3完投428球を経験しているので多少のピンチではまったく動揺しません。スタミナが抜群。

牽制球をしつこく投げる。
短所
フィールディングが下手。立ち上がりにボールが高めに浮く。

チェンジアップはボールになることが多い。


中大会田投手のキレのあるストレート・スライダーは見ていて圧巻でした。肩を開くように動かし、肘を軟らかくしならせるサイドスロー。美しいファームから、淡々と飄々と、それでいて日本刀のような切れ味のボールを投げ込む姿はライオンズの潮崎哲也を思い出しました。スライダー・ストレートで両サイドを攻め、ストレート・シンカーで高低を攻める。ストライクゾーンを広く使っています。

有望選手レポート

@選手名

A所属

B学年・年齢

C身長・体重 投打 ポジション

Dイメージが似ているプロ野球選手

E観戦日とその試合の結果

F3段階評価

Gフリーコメント


@那須野巧 

A日本大学

B4年

C192p・83kg 左投左打 投手(オーバースロー)

Dいない

E2004年4月13日 東都大学野球 対中大戦 9回完封勝利

F◎

GMAX145キロ。右バッターへのクロスファイヤーはまず打てない。あれは魔球。心と体のスタミナ抜群。ランナー出てもしつこい牽制球で対処。


@会田有志

A中央大学

B3年

C177p・69kg 右投右打 投手(サイド)

D潮崎哲也(西武)

E2004年4月13日 東都大学野球 対日大戦 9回1失点完投。負け投手

F○

GMAX140キロ。軟らかい肩肘をしならせサイドから投げ込むストレート・スライダーは一級品。


@池田将之

A日本大学

B3年

C178p・74kg 右投右打 ニ塁手

D上田浩明(西武)

E2004年4月13日 東都大学野球 対中大戦 打撃成績 4−0

F△

Gポジショニング抜群でスローイングも安定している。打撃向上すれば面白い存在になりうる。


 ネット裏で真っ黒に日焼けしたスーツ姿のガタイのいい男性はまずスカウトだと判断して間違いないでしょう。左手にスコアを記入できるシステム手帳、右手にスピードガンを持っていればもう本物。その中で水色のシステム手帳を持った方が5〜6名いらっしゃいました。刻印されたロゴマークで潮の香りのする港町球団と判別しました。その中にN大関係者と思われる方に「ナカジマさん」と話しかけられる方がいらっしゃいました。実はシュウマイのおいしい街にある球団には「ナカジマ」というスカウトはいません。それは単に僕の聞き間違いで正しくはNスカウトなのではないでしょうか。現役時代は左の好打者として鳴らした方です。N大関係者と思われる人物は自分からNスカウトに近づきながら「あっ、中央だ。敵だ」と言う始末。(ちなみにNスカウトはPL→中央→大洋)話題はN投手に関してでした。N大関係者と思われる人物は「今度会ったら『お前、どこ行きたいんだ』って聞いとくよ」とNスカウトに話していました。まあ、この人物が本当にN大の関係者かどうかは確認のしようがないのですべてイニシャルに致しました。ブルーライト○○球団のドラフト戦略は「まずは一場」を最優先だと思いますが、自由枠は2つ使用できるので今後の動向に注目ですね。

 また、この近辺の会話では

「C大のN捕手はM電器入りが『内定』している」

「NスカウトはC大のK外野手がお気に入り」

といったものがありましたが、あくまでも雑談を拾ってきただけですから。信憑性は保証できません。「自己責任」で宜しくお願い致します。