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南仏プロヴァンスの旅    2000年10月

今回の旅で行った所

 


1日目:成田発→カルカッソンヌ着(中世の要塞都市)

2日目:カルカッソンヌ→モンペリエ→ニーム(ローマ時代の円形競技場跡がある)

3日目:ニーム→ポン・デュ・ガール(ローマ時代の水道橋)→アヴィニヨン
→アルル(ゴッホゆかりの地)

4日目:アルル→エクス・アン・プロヴァンス(プロヴァンス地方の最大の都市)
→マルセイユ

5日目:マルセイユ→カシ(小さな、美しい港)→ニース

6日目:ニース→エズ村(岩山の頂上にある中世の村)→モナコ

7日目:ニース→日本へ

8日目:成田着
           
←カルカッソンヌ
アルルの円形闘技場→

オリーブの話  オリーブオイルの話   プロヴァンスの布  ニースのマルシェ  ニースの美術館  マルセイユ




その1・オリーブの話

南仏の秋は、エメラルドグリーンの空と海と、オリーブでした。

ラベンダーやひまわりが終わった後の主役は、石灰質の土地に銀色に波打つオリーブの木でした。
東京で見るオリーブの木は、細く葉もまばらだったりしますが、かの地の木は樹齢数十年どころか数百年の大木もあるそう。
畑以外にもあちこちに大きな木が見られます。




ニース郊外のマチス美術館に隣接する、静かできれいな公園のオリーブの並木道

オリーブの木

南ヨーロッパでは、オリーブは紀元前から栽培されていたと言う、古〜い歴史を持った植物です。今回の旅でも畑だけではなく、街路樹や生垣として植えられているのがわかりました。地中海性の温暖で降雨量の少ない気候と、アルカリ性の土壌が合っているのでしょうね。

オリーブの葉の表面は光沢のあるやや濃い目のグリーンですが、裏側は銀白色。で、風(ミストラルと呼ばれる強い風が、吹きます)に揺れると、銀色の波のように見えます。

日本では小豆島が栽培地として有名です
東京でも、5〜6月にやや黄色みを帯びた白色の小花が、総状に咲きます。オリーブは開花しても同じ種類のもの同士では、実がならないので、異なった品種をそばに置くようにしましょう。
園芸店でよく見かけるのは、ネバディロ・ブランコです。

実は夏のころは、緑色で、だんだん黒紫色になります。この写真は10月半ばで、一部色が変わり始めています。
実は、圧搾してオリーブオイルにしたり、塩漬けにしてからピクルスにします。

木部は硬く、木目がきれいなので調理用具に加工されるようです。

アヴィニヨンの屋内常設マルシェのオリーブショプ

10種類以上のオリーブのピクルスが、樽に入っていて、g単位で量り売りされています。
1kg40〜50フランで、10フラン(150〜160円)も買うと、お玉2杯分ぐらいあります。日本に輸入されているびん詰は、かなり高くなっているということですね。
シンプルな種抜きのグリーンと、ニンニクと唐辛子のきいた黒オリーブを買って、食べてみました。しっかりと酸味がきいていましたが、フレッシュな香と味は美味。
オリーブ油も売っていました。

このマルシェは屋内の常設なので、日本で言えばデパ地下の感じ。魚、肉、野菜といった食材はもちろんワイン、パン、家庭的なお菓子、さまざまな肉の加工品、テクアウトのおかずがあります。入口にはお花屋さんも。
オリーブグッズ

アルルの古代ローマ時代の円形競技場近くに何軒か
あるお土産やさんで買いました。
オリーブの木で作った穴あきしゃもじ(樽からオリーブ
やピクルスをすくうのに使うとのこと)と、ハーブをす
りつぶす時に使うすりこぎ棒。

アルルの町のよろい戸
強い日差しをさえぎるために、地中海地方でよろい戸は必需品。アルルの町でもいろいろな色の窓が見られます。


オリーブオイルの話

イタリアのトスカーナ地方で、絞りたてのオリーブ油を、焼いたパンにかけて食べているテレビ映像をみたことがあります。
それ以来そんな食べ方で美味しいオリーブ油に、興味を持ち始めました。もちろん、コレステロールを下げると言う健康食品としても。

今回の旅は、フランスのオリーブの産地プロヴァンスでした。イタリアほどの生産量はありませんが、Huile de  Provance(プロヴァンスのオイル)と表示されているものは、品質の良いものが多いそう。
私はアビニヨンのマルシェで買いましたが、以外にガソリンスタンドに隣接してるマーケットでも品揃えが豊富だったりする。
価格には大きな幅がありました。また観光地には必ずといって良いほどオリーブオイルの専門店もあります。

オリーブオイルには3段階あります。まず、最高級の一番絞り・コールドプレスのエクストラバージンオイルは、単一の畑から採れたオリーブで作られ、しかもオリーブの実は人手でつんでいるそう。、そのまま煮込み料理、サラダ、パスタに振りかけて風味を味わう。
2番目は、ブレンドもののエキストラバージンオイル。日本のデパ地下やスーパーで扱っているCARUBONELL、FILIPPO・BERIO、BERTOLLI など。ドレッシング、マリネ、炒め用に使います。
3番目は、ピュア・オリーブオイルでエクストラバージンと精製オリーブオイルのミックス。マヨネーズ、炒め物、揚げ物に使う。

これ以降の絞りかすで、石鹸を作ります。マルセイユのオリーブ石鹸として、日本でもよく見かけます。


*オリーブオイルについて詳しく知りたい人に、次の2冊をお勧め。
     おいしいオリーブオイル101     アン・ドラモア著                    日本ボーグ社
     世界のオリーブオイル百科     
 ジュデイ・リッジウエイ 著    小学館


その2・オリーブオイルのテイスティング
 数種類のイタリア産のオリーブオイルを、テイスティングする機会がありました。

産地ではオリーブオイルを小さなグラスに注いで、一口ずつ飲んでテイスティングするようですが、私は、ティースプーンに注いで口に含ませ、味と香りを見てから、薄切りのパンを一口食べて口直しをし、次のオイルをテイストしました。

味も香りも摘み立ての青草のようなもの、青りんごのようなフルウティーな香りのもの、柑橘系のもの、アーモンドのような風味のものとさまざまでした。
オリーブオイルは、オリーブの果汁という意味がわかりました。油ぽっさは、感じません
今回テイスティングしたオリーブオイルから

左2本は、柑橘系のフルウティーな香りです。ビンもかわいらしく、テーブル上でそのまま使います。
カルパッチョ、フルーツサラダ、焼き魚などにかけて風味を楽しみます。

右写真の左2本は、まろやかでくせがなく、どんな料理にも合いそう。
右は、私が一番気に入った夏草の匂いがするオイルで、サラダやパスタ、トーストしたパンに
そのままかけて香りを楽しみたい。



ティスティング2(2003年10月版)

この2本は、それぞれレモン、オレ
ンジの香りがします。
オリーブを圧縮する時レモンや、
オリーブを入れるそう。
左は青リンゴ or  青草の香り?
中は上質なオリーブの香り。シンプ
ルなパスタ料理に使いたい。
右は微香でどんな料理にも合う。
ついでにオリーブのお味見も!
小粒のブラックオリーブのオイル漬け。1kg
の大瓶をあけ、おすそ分けしてからは毎朝、
トーストのお供になっています。
オイルは料理に利用
します。


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プロヴァンスの布

日本ではちょっと強すぎると感じる色や絵柄ですが、青い空、明るい太陽、石灰質の岩肌といったロケーションを見ると、なるほどと納得します。
ヒマワリ、レモン、ミモザの黄色、地中海の青、オリーブの葉の緑、ラベンダーの紫などプロヴァンスの自然から生まれた色合いです。
柄も植物は、オリーブ、ブドウ、ムギ、ヒマワリ、ヒナゲシなどの野花です。
生き物は、セミとミツバチ。とにかく、セミはあちこちに姿を現します。緯度が高く夏もあまり暑くならない(でも今年は暑かったようですが・・・)パリの人々には、セミは青い空のプロヴァンスの象徴で、憧れでもあるという話を聞いたことがありますが・・・。

「南仏に行ったらプロヴァンスの布を見ましょう」と、思っていたのでいくつか購入しました。エズ村の布屋さんとアルルの布ものお土産屋さんで買いました。

テーブルクロス:セミとオリーブの枝

左のセミの拡大(エズ村で)

ンチョンマット:オリーブとセミ(アルルで)


ナプキン:ヒマワリとセミ(エズ村で)

ナプキン:オリーブ(エズ村で)

ランチョンマット:ノギク?と野花(アルルで)

ランチョンマット:ザクロと小花
左のランチョンマットは9年前シャルルド
ゴール空港で購入したもので、
ちょっと雰
囲気が違います。



右はニースのギャラリー・ラファイエット
で見つけたもので、絵柄、色合いともかなり
都会的で、洗練された感じになっています。
400年以上の歴史のあるプロヴァンスプリ
ントですが、だんだんこんな感じに移行して
いくのでしょうか?

鍋つかみと鍋しき:ブドウ、カボチャ、ザクロ


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ニースのマルシェ

ニースはカンヌとともにフランスの誇る、コートダジュールにある、おしゃれな高級保養地。車で2時間も走ればもうイタリア。空も海(地中海)も青く、明るい都市でした。
シーズンオフの10月中旬でも海水はかなり暖かく、海に入っている人もいるぐらいでした。白く続く小石の浜辺沿いに、散歩道が続きます。

 グッチ等のブランド店が、軒を並べる一角もあるけれど、面白いのはやっぱりマルシェと呼ばれる市場。旧市街の広場では、野菜・果物、花の朝市が開かれます。並ぶ花も野菜も果物も、実にカラフルで、青く輝いています。種類も本当に豊富です。



とにかくカラフルな花屋さん


ユリ、バラ、ガーベラ。、ひまわり・・・・・ほかの店では、シクラメンや、
菊の鉢植え、ラベンダーのドライにしたものも見かけました。
赤、青、黄色、ピンク、オレンジ色、白とにかく色がいっぱい!
アレンジメントや、ブーケもこんな感じに仕上げてしまう。

この日は30軒ほどの花屋さんでした。
1,500〜2,000円ぐらいで手ごろの大きさのものが、買えるよう。
キノコ屋さん

何種類もの野菜を扱っている大きな八百屋さんもありますが、こんな
専門店化したお店も多い。
おばさん一人で、10種類ほどのキノコを扱っていました。
ネットやトレーに入っていないキノコたちは皆大きく、艶やかで、今採っ
て来たばかりというみずみずしさです。
鮮やかカラーの野菜達
プロヴァンス産の完熟トマトを中心に、左はニンニクと玉ねぎ、上はア
ーティチョーク。
青いプロヴァンス朝日を浴びてかがやいていました。


アーティチョーク日本では、紀伊国屋、明治屋などの高級スーパー
でしか見られませんが、一番シンプルな食べ方をご紹介。

たっぷりの湯で20〜30分ほど塩ゆでしたら、流水にさらして逆さにし
て水を切り、冷ます。この間に、パセリのみじん切りを入れたフレンチド
レッシングを用意する。
葉を1枚1枚むきながら、ドレッシングをつけて葉先を歯でこそぐように
して、食べる。
最後に花芯が残るが、ここが一番おいしい。

季節の果物屋さん

リンゴと洋ナシ。どれももぎたてで、完熟寸前の食べごろのものが並
べられています。

右手前の、黄色い洋ナシはあま〜く、ジュウシーでした。

左の小ぶりのりんごは、日本のジョナゴールドより歯ざわりがあって
少し酸味もあって素朴においしい。

ブドウ屋さん

ぶどう専門店。ぶどうの木の枝に、ぶどうの房をくくりつける作業中。
ほんの数時間の仮設のお店でも手は抜かずに、見せ場を作ってい
ます。



カラフルなマジパン達

アーモンドの粉がベースになっているマジパンで、さまざまな果物が
出来ていました。
お菓子の飾り用には、大きすぎるように思いました。どんな使い方をす
るのでしょうか?

右手前と左奥の白いリーフ(葉)型は、カリソンと呼ばれる古くから伝
わる菓子で、エクス・アン・プロヴァンスが本場。
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ニースの美術館


ニースには美術館がいくつかあります。美術愛好家でなくっても覗いて見たくなります。
私が行ったのは、シャガール美術館、マチス美術館、ニース近代・現代美術館です。

お勧めはマチス美術館です。17世紀に建てられた建物は、建物の外壁全体に「だましえ」の窓飾と、コーニス(軒下をぐるりと廻らしている飾り)が描かれています。
アートショップでよく見かける、マチスの単純化された形の絵の元が、切り絵だった事を発見しました。
ここのミュジアムショップは充実していて、マチスグッズ(ポスター、絵葉書、カレンダー、解説書・・・・)以外にも、近代、現代絵画系の本があります。


マチス美術館
マチス美術館の出口は入口と
大違いで現代的
マチスのきり絵 美術館近くの教会。内部
は、かなりゴージャス


またこの美術館のまわりには、円形劇場の跡、修道院、オリーブの並木のあるすばらしい公園があります。
丘の上のこの地域は個人所有の大きな別荘地で、犬を連れた上品な老夫婦、散歩とは思えないような素敵な身なりのマダムをみかけました。

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マルセイユの朝市

地中海に面した港町マルセイユは、パリに次ぐフランス第2の都市です。車の中から見た印象では、街自体がかなり煩雑で、さまざまな人種で構成されている感じでした。そういう意味では、治安も良いとはいえなそう・・・。

旧港は思っていたよりも小さく、今はリッチマン達のヨットが停泊しています。
旧港沿いには、魚料理を売りにしたブラッスリーと呼ばれるお手頃値段のレストランが、建ち並んでいます。生牡蠣や、名物料理のブイヤベースが人気のよう。
また、朝10時頃から昼頃まで魚の朝市が出ます。


旧港に停泊するヨットや観光船


今晩のメニューはなぁ〜に?

牡蠣の殻を開けて、盛り付けている牡蠣のプロ

こんな感じに一種類だけ売っている人が多い

ブイヤベース、ラタトゥイユ、ニース風サラダ

ブイヤベースはマルセイユを代表する魚料理です
星付の高級レストランから街場のブラァスリーにまで置いてあるメニューで、作り方もさまざまです。大鍋に沸かした湯の中に、売り物にならなかった魚を入れて煮立てた、魚師料理が原点。
ブラァスリーで食べたブイヤベースは、日本のレストランや料理書で、見かけるサフランを香料としてきかせた、上品なトマト色の魚のスープとは大違い!
かなりワイルドな見かけと味です。スープは灰褐色に濁り、香料はサフランの色と香りというよりフェンネルの香りが相当きいたものでした。最低でも4種類の魚を使う(かさご、まとうだい、たら、ほうぼう、あなご、貝類、えび類などの中から)ブイヤベースは手間も、お金もかかるので家庭ではほとんど作らずに、レストランやブラッスリーで食べるそう。

ラタトゥイユはプロヴァンスの野菜料理
日本でもすっかりお馴染みになったラタトゥイユは、完熟トマトを中心になす、ズッキーニ、ピーマンなどをにんにくの香りを立てたオリーブオイルで炒め煮します。野菜のおいしさが、きめてのシンプルなものです。
温かいままでも、冷たく冷やしても美味しい。

ニースサラダはもちろんニースが本場
パリのブラァスリーやカフェでも良くみかけますが、オリーブオイルのドレッシングを使ったニースのはやっぱり美味しい!!
レタス、エンダイブ、トマト、キュウリ、玉ねぎの薄切り、そして必ず入ってくるのが、ゆで卵、ツナのオイル漬け、オリーブ、となかなかカラフル。

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