梓屯 能面展

面打師の作品

赤鶴一刀斎吉成(鎌倉末期〜室町時代)

赤鶴一刀斎吉成は文永弘安(1264〜1287)頃の人とする。越前大野住一説に神大夫という近江猿楽の大夫であったという。
世阿弥の申楽談義には「近江には赤鶴猿楽なり、鬼の面の上手なり」とある(能と能面・金剛 巌) 

名称 特記 発行
妙作尉 210 161 92 現物の少ない面 喜多古能「仮面譜」には三光尉の代用 金春家・能面五十撰 
黒色尉 181 148 73 能のおもて
白色尉 196 163 79 文化財として伝承される面 金春家・能面五十撰 
小面 213 136 70 能のおもて
小面 玉川大学・能面
悪尉べし見 222 165 89 「鞍馬天狗」「是我意」 金剛家の面
大飛出 213 157 105 三井家・能面
大べし見 211 167 99 三井家・能面
大べし見 211 170 能における天狗の表現 魔界の王にふさわしいスケール 梅若六郎家 能の華
大べし見 230 181 112 天狗の面で赤鶴の創作ともいわれる  古能面傑作五十撰
重荷悪尉 198 144 毛利家伝来の能面
牙べし見 223 191 123 三井家・能面
黒髭 196 143 87 三井家・能面
黒べし見 214 156 毛利家伝来の能面
鼓悪尉 218 171 89 「綾鼓」 女御に対する恨みの感情が含まれた表情 金剛家の面
小飛出 208 145 88 三井家・能面
小べし見 201 160 「満猶」花押 数少ない本当の赤鶴作の数点の内の一点 豊橋魚町の面
小べし見 207 169 87 三井家・能面
小べし見 216 158 「鵜飼」の閻魔大王、地底の鬼神「野守」の亡霊に用いる 梅若六郎家 能の華
蔵王 221 160 121 無気味な恐ろしさが巌のような重量感を伴って迫ってくる 古能面傑作五十撰
猿飛出 205 157 97 「鵺」{現在鵺」 金剛家の面
211 162 102 三井家・能面
獅子口 194 170 徳川美術館・能面
獅子口 209 164 101 三井家・能面
獅子口 200 177 108 金泥の極め「口口 赤鶴 明暦二酉仲春」 井伊家秘蔵
獅子口 209 178 103 眉毛も口髭も顎鬚も筆ではなく彫刻 天下一品である 古能面傑作五十撰
泥虎 207 161 94 「龍虎」 金剛家の面
天神 200 150 82 「泰山府君」「金札」 金剛家の面
鼻瘤悪尉 204 160 98 「玉井」「鞍馬天狗」 金剛家の面
べし見悪尉 196 154 104 能のおもて
野干 230 170 「出目栄満」の極め 毛利家伝来の能面
207 162 重要美術品 観世宗家 幽玄の花
189 164 197 朱書「赤鶴作」新三郎(花押) 池田家 林原美術館
白蔵主 200 138 朱書「赤鶴作」「満永」(花押) 池田家 林原美術館
赤般若 210 158 89 「道成寺」 般若の造形は上は哀しみを、下は怒りを表す 金剛家の面
真蛇 235 160 「道成寺」の赤頭の演出にのみもちいられてきた 梅若六郎家 能の華
真蛇 212 166 93 般若と違う点は舌が有り全体の表情が卑しく獰猛である 古能面傑作五十撰
般若 224 174 「出目栄満」の極め 毛利家伝来の能面
山姥 210 145 86 刻銘 「尺鶴」 井伊家秘蔵
山姥 226 176 重要文化財 思い切った快異の造形 超自然の大きさ 梅若六郎家 能の華
山姥 199 135 77 彩色は落剥し毛描きを残すのみ 東京国立博物館に保管 金春家・能面五十撰 
山姥 200 139 79 「山姥」          金剛家の面

越智吉舟(愛智)(室町時代)

世阿弥の「申楽談義」に赤鶴に次ぎ名をつらね滋賀県愛智郡の木地師がその実体と推測される
中年の淋しい表情の女面を得意とした

喝食 205 137 71 「自然居士」 金剛家の面
浅井 204 138 71 満毘(花押)の金泥の極め「越智作」 井伊家秘蔵
小面 212 136 70 所蔵サイン「東海外史」は山内容堂の号 金春家・能面五十撰 
小面 211 133 71 「東北」「半蔀」 金剛家の面
深井 204 132 70 能のおもて
深井(月) 世阿弥の申楽談義にある「ちと年寄しくある面…」はこの面か  鑑賞と打ち方・観世家
痩男 197 146 80 「阿漕」「善知鳥」 金剛家の面

石川龍右衛門重政(室町時代)

その作風の都雅繊細なるを考えると観阿弥・世阿弥の勃興の気運に呼応して現れている人と思われる。
それほどこの人の作物は幽玄の境地をあますところなく表現しているのである。
雪の小面はやわらかきものにその本領が見られる龍右衛門の一代一面とも言うべき神品である。
雪の小面はまことに八面玲瓏、世のあらゆる圓さがことごとくここに集まるかと思われる作物でその美しさは
言説を絶している。(能と能面・金剛 巌)

小面(花) 208 132 72 三井家・能面
曲見 213 140 74 三井家・能面
泥眼 208 137 64 三井家・能面
般若 212 166 91 三井家・能面
十寸髪 208 140 74 三井家・能面
童子 207 139 梅若六郎家 能の華
喝食 193 136 72 喝食とは本来、禅寺の食堂で雑用をする半僧半俗の少年 古能面傑作五十撰
猩々 212 135 水に住む酒好きの妖精 この面は最も優れた猩々であろう 梅若六郎家 能の華
猩々 鑑賞と打ち方・片山家
中将 201 134 毛利家伝来の能面
童子 205 138 72 「枕慈童」「天鼓」 金剛家の面
童子 208 134 喝食とともに古く成立した少年の面 毛利家伝来の能面
小面(雪) 212 135 69 「雪」「采女」 金剛家の面
小姫 鑑賞と打ち方・片山家
小天神 204 153 88 「舎利」「金札」     重要美術品          金剛家の面
大天神 208 161 86 「淡路」「泰山府君」  重要美術品 金剛家の面
般若 210 154 92 「黒塚」 金剛家の面
般若 213 165 95 「葵上」「道成寺」 金剛家の面
三日月 鼻筋がスーッと通って品格の表現を示し貴公子の亡霊に 鑑賞と打ち方・片山家

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氷見宗忠(日永)(室町時代)

永和(1375〜1378)ころ越中氷見郡氷見村の朝日観音堂に住んでいた僧侶でつねに能面を打って観音に奉納したといわれる。
氷見村は能登半島の漁村で、荒海を前にして一年を雪の中で暮らしながら肉や皮は一切念願になくただ骨というものを究めつく
した宗忠は痩せたる面を得意とした後世にその類をみない名人である
赤鶴が雄雄しい夏の太陽とすれば
龍右衛門はおぼろ月に匂ふ春の花であろう
幽玄の本道を形づくる陽の名匠たちに対して陰の世界を拓いたのが氷見宗忠である。(能と能面・金剛 巌)

童子 207 140 72 宝生大夫憲成(花押)の極め「日永作」 井伊家秘蔵
痩男 216 160 87 三井家・能面
204 146 毛利家伝来の能面
老女 206 147 77 三井家・能面
老女小町 213 157 能登の七尾の僧  梅若六郎家 能の華
野干 221 161 98 「殺生石」 喜多家伝来の面 金剛家の面
泥眼 213 141 梅若六郎家 能の華
痩男 203 152 84 「藤戸」「通小町」 金剛家の面
痩男 198 144 「出目栄満」の極め 毛利家伝来の能面
痩男 210 142 「出目栄満」の極め 毛利家伝来の能面
痩女 210 140 82 「定家」「卒塔婆小町」 金剛家の面
痩女 208 140 毛利家伝来の能面
痩女 201 141 78 眼窩が窪み頬の肉が落ち憔悴した面だが気品さを感じる 古能面傑作五十撰
痩女 この痩せていく骨にまとわりついてく美しさの品格は最高 鑑賞と打ち方・梅若家
痩女 205 145 69 三井家・能面


小牛清光(室町時代)

永和から応永(1375〜1427)にかけての人。大和国竹田住で十作の一人。
「申楽談議」には「越前には石王兵衛、其後小牛・・・」とあるが「仮面譜」では小牛が古い扱いになっている
その創作になる小牛尉(小尉)は神の化身または唐人などの品位高き役につけ人間には用いない(能と能面・金剛 巌)

朝倉尉 203 150 84 褐色の彩色は 活き活きと自然を超えた魅力に輝いている 古能面傑作五十撰
小牛尉 201 150 88 小牛の典型の完成する直前の作か 金春家・能面五十撰 
小尉 207 154 87 三井家・能面
小尉 204 158 85 三井家・能面
小尉 200 154 86 能のおもて
小尉 199 157 91 「高砂」「絵馬」 金剛家の面
笑尉 203 145 徳川美術館・能面


福来石王兵衛正友(室町時代)

六作の一人として応永の頃、小牛の技を学んで尉面を得意とした
越前国一條住にして朝倉家の臣であったという。石王尉は「老松」「遊行柳」など木の精霊をあらわす役に用いられる

朝倉尉 209 166 93 健康的でさわやかな老人の顔色には感嘆のほかはない 古能面傑作五十撰
石王尉 212 152 88 三井家・能面
石王尉 204 154 87 福来と石王兵衛正友は別人とする説もある 金春家・能面五十撰 
皺尉 212 178 90 いかにも老木の精といった風情が感じられる 古能面傑作五十撰
笑尉 209 160 90 三光尉の類面 表情に積極性が見られる 古能面傑作五十撰
白色尉 203 150 70 下唇の大きさ、上下不揃いに様式化された歯など個性的 金春家・能面五十撰 
中将 205 138 77 三井家・能面
深井 205 137 74 「深井」「曲見」の典型が完成する以前の古作 金春家・能面五十撰 
重荷悪尉 225 164 107 能のおもて
小悪尉 213 157 97 「張良」「谷行」 金剛家の面
小飛出 207 155 88 能のおもて
小飛出 207 155 88 「殺生石」「鵺} 金剛家の面
小べし見 205 161 97 満毘(花押) の金泥の極め「福来作」 井伊家秘蔵
阿波男 203 149 徳川美術館・能面
痩男 196 141 「福来作」満猶(花押) 池田家 林原美術館
山姥 219 155 85 三井家・能面

三光坊千秋満広(室町時代)

後土御門天皇文明年間(1469〜1487)の人、六作の一人
越前平泉寺の僧と伝えられ後に比叡山に移り山城醍醐最勝院に住した。
三光尉の創作者でこの面は「鵜飼」の漁夫「善知鳥」の猟師「八島」の老翁などに用いる

阿瘤尉 214 163 97 千秋満広(1532)没 夜叉の血筋 金春家・能面五十撰 
三光尉 202 159 92 「屋島」「実盛」 金剛家の面
三光尉 201 157 95 「野守」 金剛家の面
大飛出 196 155 98 能装束の世界展
大べし見 221 181 112 「鞍馬天狗」「車僧」 金剛家の面
神体 201 142 75 神体とはまさに神が出現する時に用いられる面である 古能面傑作五十撰
舞尉 202 158 87 三井家・能面
黒髭 195 153 95 金泥銘「黒髭面三光坊作」 厳島神社蔵

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