師団
陸軍の編成単位。
日本陸軍の標準的な師団編成は歩兵2個連隊で歩兵1個旅団を編成、歩兵2個旅団で1個師団を編成した4単位制。これに騎兵、砲兵、工兵、輜重兵の各連隊(または大隊か中隊)などの支援部隊を伴い、通信隊、衛生隊、野戦病院などを加えていた。
支那事変の頃からは師団の数を増やすために、師団内の歩兵旅団を廃し、歩兵4個連隊を1個減らして歩兵3個連隊とした3単位制に改編される。
師団長は親補職で通常、中将が親補されたが、本土決戦に備えて創設された師団の中には少将が親補されることもあった。
師団には目的によって次のようなものがあった。
| 輓馬師団 | 歩兵3個連隊と野砲兵連隊で編成。打撃力に優れていた。 |
| 駄馬師団 | 歩兵3個連隊と山砲兵連隊で編成。機動力に優れていた。 |
| 機械化師団 | 一部機械化された歩兵3個連隊と機械化野砲兵連隊で編成。打撃力と機動力に優れていた。 |
| 治安師団 | 独立歩兵8個大隊で編成。砲兵連隊を保有せず、打撃力と機動力に劣っていた。 |
| 海洋師団 | 歩兵3個連隊と師団戦車隊で編成。独立作戦能力に優れていた。 |
| 機動打撃師団 | 歩兵3個連隊で編成された本土決戦用師団。野砲兵連隊、山砲兵連隊、迫撃連隊を保有する打撃力に優れた師団がある一方、砲兵連隊を全く保有しない師団もあった。 機動打撃師団は敵上陸予想地点の海岸より少し奥地に配置され、敵上陸の際は上陸地点に駆けつけて決戦を挑むことを任務としていた。 |
| 沿岸配備師団 | 別名「張り付け師団」または「竹槍師団」ともいわれた歩兵3〜4個連隊で編成された本土決戦用師団。敵上陸予想地点の海岸に配置された。 沿岸配備師団の歩兵は、不足していた小銃の代わりに竹槍を装備していた。 沿岸配備師団は敵が上陸して来たら、戦車には爆雷を抱いて体当たりし、敵兵には竹槍で刺し違えることで、敵を上陸地点に足止めし、最低2時間は機動打撃師団が到着するまでの時間を稼ぐことが任務とされていた。 |
なお、太平洋戦争中は戦車師団、高射師団、飛行師団など、各兵科に特化した師団も創設されている。
