太平燕的日記 番外編「太平燕 in 福岡」の巻

ねじまき「会長会長ぉっ、うちの会員のえつえつさんからメールが来ましたぁ」
会長「おぉ、えつえつ同志からか?!何とメールして来たんじゃ」
ねじまき「はい、実は私がこの3月に用事で福岡に行った時に博多駅の地下で太平燕のサンプルを見かけたもので、福岡在住で太平燕が食べられず『物足りない生活を送ってる』というえつえつさんにそのことを教えてあげたんです。で、早速食べに行かれたみたいでその感想だと思うんですけど・・」
会長「そうかそうか、じゃあちょっと見せてみろ」
ねじまき「はいはい、どうぞこれです・・」


博多にも太平燕が?!
会員3号 えつえつ潜伏レポート!

4月某日
 福岡に引っ越して早2ヶ月。覚悟はしていたが、中華料理店のメニューを見ても太平燕の名がなく悲しい思いをしていた頃、ねじまき様よりご連絡を頂く。「えつえつ、実は福岡にも太平燕があるという情報が!博多駅の地下、一品香(熊本のイーピンシャンとはどのような関係にあるのかは不明)という中華料理店に行ってこい!」とのこと。早速、ペンをデジカメに持ちかえ、博多駅へと急いだ。

 博多駅の地下街、通称デイトスと言われる一角にある『中華料理一品香』。(近くにはファーストキッチン、ピエトロ、ミスタードーナツなどがある)日頃は何気なくとおりすぎていたのだが、ねじまきさまがおっしゃるには、あの「太平燕」があるとのこと。嫌がる同僚と共に「太平燕」とは、という話をしながら店へ入った。
 お昼も大幅に回ったこともあり、客足はまばら。2〜3組のお客さんしかいない中、同僚は「酢豚セット」、私はスープの分類に記してある「太平燕(なんと360円!!)」と「小ごはん」を頼んでみた。実は太平燕だけだと、店員さんから?な顔をされてしまったのだ!
 先ほど述べたが、太平燕はなんと、スープの分類、しかも熊本の半額ぐらいの値段しかしないのだ!関心しているところにやっと運ばれてきた太平燕。目の前に来たとたん「なんじゃ〜〜〜〜〜こりゃ〜〜〜〜〜〜〜!!」と思わずのけぞってしまった。。。メニュー表が正しいといえばそれまでなのだが、器(しかもこれがなかなか小さい)の中には、春雨とにんじん、たまねぎ、ピーマン、しいたけなどが申し訳なさそ〜に入っており、スープはいかにもコンソメスープを彷彿とさせる色。まさに「スープ類」なのだ。(内容は写真、参考)ご想像の通り味も全く太平燕とは違い、まさしくコンソメスープ。(そう思えば怒りも少し納まった)
 声を大にして私は言いたい。「頼む、店主。これを『太平燕』としてメニューに載せないで頂きたい!!」
 ・・・肩を落とし背中を丸め、仕事へ戻ったえつえつなのだった。

※注意  あくまでも個人的な意見です。一品香さんがおいしくないわけではありません




会長「こりゃあ、ずいぶんと違うな」
ねじまき「同じ太平燕を名乗る食べ物とは言えませんね」
会長「『太平燕』はおろか、もはや『春雨スープ』とも言えんな。ただの『春雨入り中華風コンソメスープ』だな」
ねじまき「えつえつさんには申し訳ないことをしました。まさかこんなモノとは知らないもので・・」
会長「どこをどうすればこういう『太平燕』が出来上がるのじゃろう」
ねじまき「熊本の太平燕とは違う進化の道を辿った、ということでしょうか」
会長「それとも人づてに聞いて想像で作った、とかかのう」
ねじまき「レンゲの他にお玉みたいなのが写ってますがこれは何でしょう。これで取り分けるのでしょうか」
会長「たったこんだけぽっちをか?!」
ねじまき「なぞですね」
会長「なぞだな」
ねじまき「福岡ではどこのお店にいっても『太平燕』といえばこれと同じようなものが出て来るのでしょうか」
会長「そうなるとこの『太平燕』に馴染んだ福岡の人間がなにかの用で熊本に来て『太平燕』頼んだりしたら大変なコトになりそうじゃな」
ねじまき「『チャーハンと太平燕、あと餃子!』なんて注文したりしたらきっとびっくりですね」
会長「とてもじゃないがひとりでは食べ切ることはできんぞ」
ねじまき「考えただけでお腹一杯になってきました」
会長「そこらへんのトコロをえつえつ同志にもう一度調べてもらうというのはちょっと酷かのう」
ねじまき「そうでうすね。もうコリゴリという感じが文章の端々からにじみ出てますもんね。そのうえこれ以上のコトを頼んだらきっと倶楽部を脱会しちゃうかもしれませんよ」
会長「そうだなもうこの件を深く探るのはやめとこう」
ねじまき「えつえつさんには本物の太平燕を食べて頂きたいですね。私も経験ありますが県外にいるとよけい太平燕が恋しくなるもんです」
会長「とんこつラーメンは食べられても太平燕は他所ではお目にかかれないもんな」
ねじまき「県外におられる熊本出身のみなさんもぜひ帰省の際は郷土の味『太平燕』を食べられて下さい。ではまた・・」