
生掘りの模様 煙幕(麻酔)を使わずにタカブの巣を掘り出す。緊張の瞬間!
左の写真は昔の防護服 右の写真が現在使っている防護服です。
タカブと私たちの1年(飼育の流れ)
私たちは、自然界でのタカブでの活動(生態)をベースに、人工の環境下(なんて大袈裟なものではありませんが)でタカブを飼育繁殖させています。これは「食べるため」でもありますが、よりよい環境での繁殖〜自然への放蜂という「資源保護活動」のためでもあります。大まかな1年の作業の流れは・・・
春 女王蜂を
放蜂 |
→ |
森で営巣 |
→ |
女王蜂が
産卵 |
→ |
働蜂を
育てる |
→ |
働蜂 巣作り |
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↓ |
女王 箱で
冬眠 |
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7月 巣探し |
| ↑ |
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↓ |
新女王と雄蜂
交尾 |
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ハウスへ
移巣 |
| ↑ |
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↓ |
| 良い巣を残す |
← |
新女王誕生 |
← |
秋 巣 完成 |
← |
働蜂 巣作り |
← |
巣を飼育 |
| ↓ |
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↓ |
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他の巣は
食用に! |
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女王蜂世代
交代 |
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昔タカブは、山里の貴重な蛋白源でした。しかし流通網が整備されわざわざ蛋白源をタカブに求める必要はなくなった今でも、山里にはタカブのファンは根強く残っています。いや、驚く事に年々増えてきています。昔から愛されてきた「郷土食」であることに加え、近年その栄養価が高く評価され、滋養・強壮食品として食べる人がでてきたからです。
かつては山に分け入って地中にある蜂の巣を探し、お目当てのタカブを取って食べるだけでした。しかし、開発により森林が減ってきたことや、心無い人達による巣の乱獲が原因で、タカブは目に見えて減ってきました。そこで最近は、タカブを飼育して増やしながら、その一方で食べていくという方法が主流になってきました。自然を守りながら、また自分達の欲求を充たすという、一石二鳥の方法です。
この、タカブを増やして食べるための作業は、7月中旬に始まります。真夏、私たちは山へ入って、タカブの巣を(野球ボール程の大きさで、働き蜂が20数匹が理想)を探すのです。巣を見つけたら、巣を壊さないように掘り出し、移巣箱という箱に入れて飼育施設(ヘボハウス)に持ち帰ります。
蜂の種類
ところで、私たちが普段つきあっているタカブとは、クロスズメバチとシダクロスズメバチです。2種類とも非常によく似ていて、一見しただけでは殆ど見分けがつきません。よく観察してみると顔の模様(頭盾)と呼ばれる場所の下部がくっついているものがクロスズメバチで、頭盾の下部が離れているのがシダクロスズメバチです。左の写真はシダクロスズメバチです。(頭盾下部が離れています。)
クロスズメバチの働き蜂は、シダクロスズメバチの働き蜂と比べると体が少々小さく、また巣の色は全体的にねずみ色になっていることから「白巣」と呼ばれ、標高300M以下に多く営巣します。それに対し、シダクロスズメバチは少々体が大きく気性も荒いようです。こちらは巣の色は褐色なので「赤巣」と呼ばれています。シダクロスズメバチは標高300Mから700Mの地域に多く営巣し、巣の規模も大きくなることから、殆どの人が好んでこれを飼育します。

白巣(クロスズメバチ)と赤巣(シダクロスズメバチ)

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