♪ちゃらら〜ん、ちゃらら〜ん、ちゃらら〜ん、ちゃららららんっ!
ウルトラフェイト
第一話 英霊無法地帯
外人墓地を突如襲った大地震。いや、これは地震ではないぞ!
「=━−≡≡__ ̄ ̄≡≡=━−=≡__ ̄!」
なんと、地割れの中からバーサーカーが出現しましたっ!
我が物顔で、墓場で暴れまわるバーサーカー。最早、誰にも止められません。
「ジュワっ!」
いや、止められる者がいましたっ! そうです、あの真っ赤なシルエットこそ、我等がヒーロー『アーチャーセブン』ですっ!
バーサーカーの攻撃を、一定の間合いをとってかわし続けるアーチャーセブン。反撃の機会をうかがっているのでしょうか。
手にした斧剣を大上段に振りかざすバーサーカー。今こそチャンスです!
「ジュワっ!」
出ました、得意の宝具スラッガー! しかし、伝家の宝刀は、バーサーカーに易々と避けられてしまいました。再びバーサーカーは切り掛かろうとします。
「 ̄==━−__≡ ̄ ̄=━__ ̄−=≡!」
おや? どうした事でしょう。突然バーサーカーが苦しみ出しました。何と、バーサーカーの背中にさっきかわした筈の宝具スラッガーがささっているではないですかっ!
そうです、アーチャーセブンが自在に操る宝具スラッガーは、ブーメランのように戻ってきたのです。
のた打ち回るバーサーカーに向かって、アーチャーセブンのとどめの一撃っ!
やりました、アーチャーセブンの勝利です。有難う、アーチャーセブンっ!
第二話 復讐するは英霊にあり
突如公園に出現したライダー。迎え撃つは、われらがヒーロー『セイバーマン』です。
「ヘヤッ!」
セイバーマンが振り回したつるぎを、ライダーは間一髪で回避します。そして、ライダーの反撃のクロスチョップ!
「ヘヤッ!」
身体を捻ったセイバーマンは、鎧で攻撃を受け止めます。体勢を崩したライダーに向かって、セイバーマンの真空跳び膝蹴りっ!
弾き飛ばされたライダーは、そのままブランコに激突してしまいます。地面に転がったライダーは、身体を激しく痙攣させています。
滑り台に登ったセイバーマン、眼下のライダーに向かってフライングボディプレスっ!
このままライダーの両肩を抑えて、カウント1、2、3!
ゴングが鳴り響きます! やりました! セイバーマンの勝利ですっ!
両手を高々に上げて、セイバーマンのガッツポーズです!
第三話 英霊仁義
寺の境内で、アサシンとキャスターが何か揉めていますね。どうやら、キャスターのマスターが差し入れてきたおやつを、キャスターが独り占めしようとしているみたいです。
ふふん、どうせお前は追いつけないだろうと、大判焼きの入ったザルを抱えたキャスターは本堂に向かいます。
非常に口惜しいアサシン。足元の石を拾って、次々とキャスターに投げつけています。
あっと。そのうちの一個が、キャスターの後頭部に命中しました。
頭を抑えてうずくまるキャスター。これは痛そうだ。
怒ったキャスター、賽銭箱の上にザルを乗せると羽を広げて飛び上がりました。
空から魔術を使って攻撃を繰り返すキャスター。アサシンも、負けてなるかと刀を抜いて次々とキャスターの攻撃を打ち返します。
一進一退の攻防が続く中、どうした事か突然アサシンが驚いた顔で本堂の方を指差します。何事かとキャスターが振り返ると、何とランサーが大判焼きをつまみ食いしているではないですか。
最後の一個をくわえたまま走り出すランサーと、真っ赤な顔をして追いかけるキャスター。
残されたアサシンは、誰もいない境内で呆然と立ちすくんでいます。
[後書き]
このSSを読んで何が何だかさっぱり判らない人の為にちょっと解説。
これのモトネタは『ウルトラファイト』という大昔の番組で、怪獣やウルトラマンが造成地で竹刀を振り回して戦うという、円谷プロ自らがウルトラマンのイメージをぶち壊していた作品です。
怪獣達が、おやつの取り合いでケンカする話まで、ありました。
サブタイトルが意味不明な番組でもありました。
感想を頂けたら、幸いです。
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