| ■資格試験体験談 |
| まえがき |
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建設業法において、建設業の許可を受けるに当っては、各営業所に許可を受けようとする建設工事の業種ごとの、常勤の技術者を置くこととされています。また、元請、下請を問わず建設工事の現場には、主任技術者または監理技術者(元請負人が3000万円以上、建築においては4500万円以上の工事を下請させる場合必要)を置かなければなりません(請負金額500万円未満で建設業許可の不要な工事を除く)。
これらの「技術者」となるためには、「一定以上の実務経験を有する者・国土交通大臣が認定した者・一定の国家資格取得者」が該当します(詳しくは建設業法をお調べください)。ここでいう「一定の国家資格取得者」が技術検定合格者(建築施工管理技士・土木施工管理技士・管工事施工管理技士・造園施工管理技士・建設機械施工技士)、建築士、技術士(部門による)などです。
また、公共工事を受注しようとする建設業者は、「経営事項審査(略して経審と呼ばれます)」を受けなければなりません。この経営事項審査によって、経営健全性や技術力、福利厚生の状況、従業員数などが総合評価され、建設業者の格付けが行われます。ここでも「一定の国家資格取得者」の人数が技術力の評価対象となっています。
このように、建設業では有資格者が大変大きな意味を持ちます。その資格の中でも国家資格が重きを成していますが、公的資格、民間資格の中にも、入札参加資格の要件になるものや業界で高いステータスを得られるものもあります。また、公共工事に限らず、個人など民間の工事を受注しようとする場合にも、信用や信頼を受けるための一助となります。
「有資格者=高い技術力」とは必ずしもいえませんが、少なくとも勉強しなければ取得できるものではありません。ある方が「資格は業界のパスポート」と仰っていました。資格を取得して、初めてスタートラインに立てるということです。「資格が全て」的な考えは危険だと思いますが、「持っていないと相手にされない」という厳しい現実があることも事実です。
建設業に携わる者ならば、自分の業務に関わる資格を取得することは、もはや当然の義務といえるかもしれません。
なお、本文及び各建設関連資格に関する文面は、平成18年4月時点での内容となっております。また、資格・試験の内容に誤りのないよう注意しておりますが、万一のため試験実施機関で内容をご確認ください。試験の印象や学習方法は個人により異なります。本文を参考にされても、合格などを保証するものではありませんので、ご注意ください。
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| 造園施工管理技士 |
| 土木施工管理技士 |
| 建築施工管理技士 |
| 技術士(建設部門) |
| エクステリアプランナー |
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| 造園施工管理技士 |
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造園施工管理技士とは、公園工事や緑地の整備・管理などの造園工事の工程・品質・安全などを監督するための国家資格です。
造園施工管理技士は、1級と2級に区分され、1級は、造園工事業の許可に際し、専任の技術者並びに現場ごとに置かれる主任技術者・監理技術者になることができます。2級は、一般建設業の許可を受けている営業所における専任の技術者及び工事現場における主任技術者となることができます。
1級は学科試験(一次試験)と実地試験(二次試験)に分かれており、学科試験合格者のみ実地試験が受験できます。2級は学科試験と実地試験が同日に行われます。学科試験に合格し実地試験で不合格であった場合、翌年に限り、学科試験が免除となります。技術士二次試験の合格者は、各級ともに学科試験が免除となります。
受験するには、各級とも実務経験が必要となりますので、試験実施機関である「財団法人 全国建設研修センター(http://www.jctc.jp/)」で調べてください。また、2級の受験資格が平成18年度より改正されています。
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| 学科試験 |
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学科試験は4肢択一で、全ての設問に解答します。「造園工事」という専門性の高い工事を対象としているため、全般的に深く掘り下げた問題が多い傾向にあります。特に、造園工事において重要な資材となる植物についての設問は、経験の少ない人にとって最大のネックとなるでしょう。また、長く造園工事業に携わっている人にとっても、「園芸」の色合いの濃い設問(一・二年草の開花時期や播種の時期など)には苦労するかと思います。
造園に関する設問のほかに、土木や建築、測量に関する設問も毎年出題されます。しかし、どれも基本的な知識で十分対応可能ですので、落とすことのないよう、しっかり点数を稼ぎましょう。
過去の試験問題を顧みると、毎年似たような設問が出題される印象を受けます。過去問題集を中心に勉強すれば、傾向と対策が立てやすいのではないでしょうか。また、日々造園工事に携わっているベテランも、各種法規や造園工事ではあまり使われないヒストグラム、ネットワーク工程表などは、改めて勉強しなければ解答困難です。
とはいえ、合格率は40〜60%程度に推移していますので、ちゃんと勉強すれば困難な試験ではないと思います。
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| 実地試験 |
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学科試験が択一なのに対し、「記述」する設問が出題されます。
まず、「経験記述」については、「品質管理」・「工程管理」・「安全管理」のいずれかが出題される傾向にあります(3つと決まっているわけではないので注意)。これらの設問に対し、自分が経験した工事について、「発生した問題(課題)」と「その解決策」を「現場に責任のある立場(現場代理人、工事主任など)」という視点から文章にします。どんな小さな工事でも、何かしら解決しなければならない問題があったはずです。その自分の経験を簡潔・明瞭に、読む人の立場になって文章にまとめましょう。また、この資格が「施工管理技士」の試験であることを忘れずに、立ち位置を誤らないようにしてください。
記述にあたっては、「作業日報」や「作文」のような文章ではなく、「論述」することを心がけてください。そして、当然のことながら解決策は「合法」なものでなくてはなりません。また、「工期に間に合うよう頑張った」では解決策とは言い難いので、「技術者」としての解決策を論述しましょう。
経験記述はマス目全てを文字で埋めるくらい、少なくともマス目の80%以上使って書くようにした方が良いかと思います。事前に準備ができますので、暗誦できるくらい繰り返し書き続けましょう。できれば、有資格者に文章を添削してもらうのが理想的です。もちろん、字は丁寧に読みやすく書きましょう。
その他の記述問題は、選択問題となっています。過去の問題を遡って、出題傾向を調べましょう。「○○○について、留意する事項を4つ答えよ」、「□に当てはまる語句を記入せよ」などの問題が出題されます。これらは「読んで覚える」のではなく「書いて覚える」のが効果的だと思います。記述問題は、「繰り返し書く」学習方法をお奨めします。
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| 土木施工管理技士 |
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土木施工管理技士とは、宅地造成や道路、ダム、トンネル、鉄道などの土木工事の工程・品質・安全などを監督するための国家資格です。
土木施工管理技士は、1級と2級に区分され、1級は、土木工事関係8業種(土木一式、とび・土工・コンクリート、石、鋼構造物、舗装、しゅんせつ、塗装、水道施設)の許可に際し、専任の技術者並びに現場ごとに置かれる主任技術者・監理技術者になることができます。2級は、試験種別が「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3つに区分されており、それぞれ建設業許可区分が異なります。また、試験に合格し登録すれば、一般建設業の許可を受けている営業所における専任の技術者及び工事現場における主任技術者となることができます。
1級は学科試験(一次試験)と実地試験(二次試験)に分かれており、学科試験合格者のみ実地試験が受験できます。2級は学科試験と実地試験が同日に行われます。学科試験に合格し実地試験で不合格であった場合、翌年に限り、学科試験が免除となります。技術士二次試験の合格者は、各級ともに学科試験が免除となります。
受験するには、各級とも実務経験が必要となりますので、試験実施機関である「財団法人 全国建設研修センター(http://www.jctc.jp/)」で調べてください。また、2級の受験資格が平成18年度より改正されています。
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| 学科試験 |
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筆者は2級の「鋼構造物塗装」及び「薬液注入」の受験経験がありません。よって、本文は1級及び2級の「土木」についてのみ記述しています。
学科試験は4肢択一です。本試験は出題範囲が非常に広いため、「広く・浅く」の知識が求められます。設問は、各土木工事の共通事項を問う「必須問題」と、各工種の専門事項を問う「選択問題」に分かれます。この「選択問題」が、合否の分かれ目となるように思います。
舗装工事専門の技術者の方は、「ダム」や「砂防」は未知の領域でしょうし、「海なし県」在住の土木技術者が「港湾」の経験を積むことは、ほとんど無いといえます。しかし、「選択問題」の必要解答数を満たすためには、複数の工種について答えざるを得ません。よって「どの問題を選択するか」が、学習の進め方のポイントとなります。
学習方法は、まず過去問題の出題傾向を分析することをお奨めします。問題の難易度・出題数を調べ、試験のシミュレーションをしてみると良いでしょう。何を選択し解答するか。完璧を期すなら「100点を目指す勉強」をするのが一番でしょう。しかし、視点を変えて「合格を目指す」勉強をすることも一つの手だと思います。苦手な分野・出題数の少ない分野よりも、得意とする分野や出題数の多い分野を中心に勉強するのが、効率的な学習方法かと思われます。また、これは筆者の個人的見解ですが、従事者の少ない工種は、出題数が少ないものの比較的簡単な問題が出る印象があります。
「必須問題」は、他の技術検定と共通する設問が多いといえます。造園や建築などの施工管理技士を取得した方は、いくぶん学習が楽になるかと思います。
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| 実地試験 |
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学科試験が択一なのに対し、「記述」する設問が出題されるのは、造園施工管理技士と同じです。また、傾向と対策も同様ですので、造園施工管理技士の項を参照してください。
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| 建築施工管理技士 |
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建築施工管理技士とは、建築物及び一定規模の工作物の工事の工程・品質・安全などを監督するための国家資格です。
建築施工管理技士は、1級と2級に区分され、1級は、建築工事関係16業種(建築一式、大工、左官、とび・土工・コンクリート、石、屋根、タイル・レンガ・ブロック、鋼構造物、鉄筋、板金、ガラス、塗装、防水、内装仕上、熱絶縁、建具)の許可に際し、専任の技術者並びに現場ごとに置かれる主任技術者・監理技術者になることができます。2級は、試験種別が「建築」「躯体」「仕上げ」の3つに区分されており、それぞれ建設業許可区分が異なります。また、試験に合格し登録すれば、一般建設業の許可を受けている営業所における専任の技術者及び工事現場における主任技術者となることができます。
1級は学科試験(一次試験)と実地試験(二次試験)に分かれており、学科試験合格者のみ実地試験が受験できます。2級は学科試験と実地試験が同日に行われます。学科試験に合格し実地試験で不合格であった場合、翌年に限り、学科試験が免除となります。1級建築士の合格者は、各級ともに学科試験が免除となります。
受験するには、各級とも実務経験が必要となりますので、試験実施機関である「財団法人 建設業振興基金(http://www.kensetsu-kikin.or.jp/index.html)で調べてください。また、2級の受験資格が平成18年度より改正されています。
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| 学科試験 |
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筆者は2級の受験経験がありません。よって、本文は1級についてのみ記述しています。
建築工事は、各種専門工事の集合体です。元請けの現場監督が、数多くの下請け専門工事業者を監督するのが実際の建築工事です。
本試験で求められるのは、建築工事全てを監督する者の広い知識です。よって、専門工事従事者にとって非常に辛い試験となります。
学科試験は4肢択一です。本試験は出題範囲が非常に広いため、広範な知識が求められます。設問は、建築工事の共通事項を問う「必須問題」と、各工種の専門事項を問う「選択問題」に分かれます。どれも難易度は高いといえますが、特に選択問題は、建築工事の工種と取扱う資材の多さから、参考書で初めて知った事項が多々ありました。土木施工管理技士と同様、自分の得意とするものだけを解答するわけにはいきませんので、過去問題集を参考にして出題の傾向を探るなど、対策を立てる必要があります。
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| 実地試験 |
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学科試験が択一なのに対し、「記述」する設問が出題されるのは、他の技術検定と同じです。ただし、造園や土木施工管理技士とは、おもむきが異なります。
経験記述の設問が出題されるのは同じですが、その設問の内容は予想困難です。建設副産物の再利用や環境問題に関連する内容を問うなど、造園や土木に比較してバリエーションが豊富となっています。長文は求められていないので、簡潔・明瞭な解答を数多く準備しましょう。
その他、施工・躯体・仕上げ工事・施工管理法・法規などを記述する設問が出題されますが、特に、多岐にわたる仕上げ工事は、対応が困難と思われます。
本試験は、年度により合格率のバラつきが多いのが特徴です。例え失敗したとしても、あきらめず頑張りましょう。
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| 技術士(建設部門) |
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技術士試験は、平成19年度より大幅な改正が行われますので、本文の内容は参考とならない部分があるかと思います。詳しくは「社団法人 日本技術士会 技術士試験センター(http://www.engineer.or.jp/examination_center/index.html)」で各自調べてください。
技術士は、技術系資格の最高峰に位置する国家資格のひとつで、「科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者」と定義されています(技術士法抜粋)。
本資格は20の技術部門と総合技術監理部門に分かれており、更にそれぞれの部門ごとに、「選択科目」、そして「専門とする分野」と細分化されています。「科学技術」と謳われている通り、建設技術に関わるのは、その中の一部に限られます。
試験は、「一次試験」と「二次試験」に分れ、更に二次試験は「筆記試験」と「口頭試験」に分かれており、口頭試験は筆記試験に合格しなければ受験できません。一次試験は誰でも受験可能ですが、二次試験の受験資格は複雑ですので、試験実施機関でお調べ下さい。
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| 一次試験 |
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一次試験は、年齢・学歴・業務経歴などの制限なく、誰でも受験することができます。一次試験に合格し「登録」すると「技術士補」を名乗ることが出来ます。しかし、全ての合格者が登録できるものではなく、実際に「技術士を補助」していなければ、技術士補を名乗ることはできません。合格すれば登録できる測量士補などとは性質が異なりますので、ご注意ください(違反すると技術士法で罰せられます)。登録していない場合、「修習技術者」と称することができますが、特に証明書などは存在せず、普段の業務において特典もありません。
「認定された教育課程の修了者」は「一次試験合格者と同等と認められた者」として、試験が免除されますが、大多数の社会人は必ず一次試験を受けなければなりません。理科系大学等卒業者と測量士や1級技術検定などの有資格者は、一次試験のうち「共通科目」が免除される仕組みになっていますので、活用しない手はありません。
試験は五肢択一です。設問は非常に難解で、特に「基礎科目」は「科学技術全般にわたる基礎知識を問う」問題となっています。例えば、建設部門の技術士を目指す者も、「情報工学」や「繊維」などに関する設問を解かなくてはなりません。筆者は正直いって、ちんぷんかんぷんでした。同様に他の科目も難解な設問ばかりでした。しかし、平成19年度試験からは、試験方法の改正により「難解な設問は控える」とのことなので、チャンスが広がるかもしれません。
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| 二次試験 |
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二次試験は、「筆記試験」と「口頭試験」に分かれます。筆記試験に合格し、口頭試験で不合格となった場合、次回の筆記試験免除の措置はありません。免除措置がないのは非常に酷ですが、技術士という資格の定義上、仕方がないのかもしれません。
筆者は、残念ながら筆記試験に合格した経験がありませんので、口頭試験については書くことができません。合格してもいないのに、このような文章を書くことはお恥ずかしい限りです。また、平成19年度より、二次試験は大幅な改正が行われますので、詳しくは試験実施機関でお調べください。
「技術士試験は、受験申込書を書く時点から始まっている」ということがいわれていますが、これは事実です。
まず、自分が何の部門を目指すか、選択科目を何にするか、専門とする事項を何にするかは、過去・現在・今後の業務と合わせて考えると、非常に重要な選択となります。例えば「ビオトープ」に関連した業務経歴をお持ちの方は、「環境部門」にするか「建設部門」にするか迷う方もいるでしょう。また、多くの方が各部門の「選択科目」で悩むのではないでしょうか。
これは、特に口頭試験が、業務経歴と技術体験論文を基に行われるためです。口頭試験において、経歴と論文の内容に矛盾が見られた場合、試験管は「本当にあなたが体験した業務なのか」と厳しく問うようです(筆者は体験していませんが・・・)。また、平成19年度試験からは、口頭試験に重点を置く(筆記試験では技術体験論文が廃止され、口頭試験を受験する者のみ、口頭試験前に提出)ようなので、注意が必要です。
繰り返すようですが、筆記試験は平成19年度試験から大幅に改正されます。平成18年度までは、「T選択科目」として「T-1専門とする事項に関する専門知識の深さ、技術体験及び応用能力(技術体験論文のこと。600字詰6枚以内)」と「T-2選択科目に関する一般的専門知識(600字詰6枚以内)」、「U必須科目」として「U-1五肢択一問題(20問中15問解答)」と「U-2技術部門全般にわたる一般的知識(600字詰用紙3枚以内)」が出題されます。限られた時間内で、これだけの問題をこなすのは過酷といってよいでしょう。実際筆者は、試験終了時右腕が動かなくなってしまいました。昔は、真夏の冷房の効かない部屋で、黙々と文字を書き続けたというのですから、想像を絶します。現在は冷房の効く部屋で実施されていますが、効き過ぎている場合もありますので、上着を用意した方が無難です。平成19年度からは「T-1」と「U-1」が廃止されます。また設問の内容そのものが変更になります。
記述試験で出題される設問は、現在(または今後)の社会情勢を反映したものが多い傾向にあるようです。例えば法改正などによる国の政策転換や「少子高齢化問題」「環境問題」などの社会情勢を背景にした設問です(「少子高齢化社会をむかえる我が国の社会資本整備のあり方について、あなたの意見を述べなさい」的な設問)。これらの設問に解答するためには、「国土交通白書」や様々な学会誌を読んで、最新の情報を自分のものにしなければなりません。また、日々の業務を試験に結び付けて行うことも重要です。ただし、平成19年度から実施される「応用力」や「論理的考察力と課題解決能力」を問う試験がどのようなものなのか。ますます、情報の暗記だけでは対応できなくなるのではないでしょうか。
特に、技術体験論文に関しては、技術士の定義にある「専門的応用能力」を問うものであり、発生した問題に対して行った解決策が「一般解」では合格は難しいといわれています。
何せ、筆者自身が不合格だったので、「こうすればよい」などというアドバイスが書けないのですが、ひとつだけ「グループ学習」をお奨めします。技術士を目指す仲間に、自分の論文を添削してもらうと、まさに目から鱗、気がつかなかった論述の矛盾点などを遠慮なしに指摘してくれます。きっと、感謝の気持ちと言い知れぬ怒りが湧いてくるでしょう。仲間を探すのが大変な方もいらっしゃるでしょうが、各協会が主催する論文添削サービスなどもありますので、情報収集に努めると良いかもしれません。
暗記力や速記力がなければ解答できなかった二次試験が、平成19年度からどのように変わるのか。更に難しい試験となる可能性もあり、今後の展開に注目です。
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| エクステリアプランナー |
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エクステリアプランナーとは、「社団法人 日本建築ブロック・エクステリア工事業協会(http://www.jabec.jp/)」が実施している、エクステリアの設計と工事監理を行う者を認定する民間資格です。エクステリアプランナーは、平成15年度から1級と2級に区分され、1級はエクステリア事業に従事する者、2級は若手技術者やエクステリアに興味を持つ一般の方を対象にしています。2級は誰でも受験可能ですが、1級には受験資格がありますので、試験実施機関でお調べ下さい。比較的新しい資格なので知名度は低く、また民間資格なので、業務の独占など公的な地位が得られるものではありません。
試験は、1級が学科試験(択一と記述)と製図試験を同日に実施。2級が学科試験のみとなっています。個人的見解を述べれば、エクステリア業界に従事するものであれば、やはり1級を取得するべきだと思います。
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| 学科試験 |
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筆者は2級の受験経験がないため、1級についてのみ記述します。
試験の内容は、土木施工管理技士と造園施工管理技士の学科試験を足して2で割って、更に2で割ったような(?)問題です。個人差はあるでしょうが、2級の土木・造園施工管理技士の学科試験よりも易しいと感じました。自慢するわけではありませんが、簡単で拍子抜けしたというのが、正直な感想です。試験実施機関から「エクステリアプランナー ハンドブック」という教材が出版されていますので、これを一通り読めば問題ないと思われます。試験とは関係ありませんが、このハンドブックには、エクステリアの基本的知識が掲載されているため、業界の新人研修の教材に使えそうです。
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| 製図試験 |
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製図はA3サイズの紙に、平面(配置)図と立面図、断面図を描きます。
学科に比べ、製図試験はなかなか苦労しました。協会発行の「1級エクステリアプランナー 問題と解説」を参考に学習をしましたが、この冊子に掲載されている製図の例題と解答例が、「敷地の道路に面した部分」であったのに対し、本番では「敷地全体」であったことに、まず驚きました。また、当日体調不良であったことも影響したのか、図面が遅々として進まず、時間が全く足りませんでした。途中で定規を使うことをやめ、フリーハンドで描き(しかも相当汚い)、図面をなんとか完成させました。不合格を覚悟していましたが、なぜか合格でした。
製図試験の個人的見解を述べれば、図面の表現方法が「自己流」の方、普段CADしか使わない方は苦労するかもしれません。また、凝ったデザインにする必要はなく、コンクリートブロック塀の基礎形状、配筋、控え壁のピッチなどに注意した方が良いと感じました(日本建築ブロック・エクステリア工事業協会主催ですし)。
学科試験も含めた試験全体の印象としては、(何様?というツッコミが入りそうですが)もう少しハードルを上げた方が、資格の地位向上にもなるのではないかと思います。
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